2024年12月の記事一覧
豊野小学校「獅子舞授業」~赤沼の獅子舞~ 行いました
12月5日(木)の5時間目、6時間目に第3学年が取り組んでいる総合的な学習の時間に「獅子舞授業」が行われ、教室に三匹獅子が現れました。
昨年11月に開校150周年記念の式典で、地域で代々、300年以上も継承されている、市指定無形民俗文化財「赤沼の獅子舞」「銚子口の獅子舞」が披露されたのを契機に、地域を調べ学ぶ学習である総合的な学習の時間で、本校はじめての獅子舞授業の実施に至りました。
本日は、赤沼民俗文化財保存会の4名が師走の忙しい中、講師として指導いただきました。授業をわかりやすく進めるにはと、大切な三匹獅子と神楽のお面、大太鼓やしめ太鼓、そして篠笛を持参いただきました。3年生の皆さんは、150周年記念に加え、かすかべ郷土かるた『赤沼の獅子舞をみて病せず』で獅子舞の存在を十分知っており、「神社のお祭りでもみたことがあるよ!」という声もあがりました。
5時限目は、講師から獅子舞の起源と歴史、豊作を祈る舞と神楽のいわれ、獅子舞に携わる農家長男から女性にも広がっていることなどを映像を用いて解説いただきました。3年生の皆さんも集中して耳を傾けてくれている様子が印象的でした。
▲一時間をとおして集中して耳を傾けてくれました
続く6時限目は、獅子舞に使われる道具、獅子頭、神楽面、そしてお囃子の太鼓や笛を実体験してみました。三匹獅子のちがい、ヒゲや後ろ髪は動物のどこの部分を材料にしているのか、お面は何でできているのか、講師の質問に答えながら、持ったり、被ったり、また、音を奏でながら、つぶさに道具を観察しました。最後の感想では、道具が意外と軽かった、獅子頭やお面を被ってみて、外が見えることがわかった、笛もレコーダーのようには簡単には吹けない、難しい楽器がわかったなど、多くの感想を聞くことができました。
▲本物の道具にみて、触れて、重さや材料、使い方について多くの質問があがりました
次回2月は、舞の基本、三番叟(さんばそう)を舞ったり、お囃子を奏でる予定です。地域の伝統文化に触れ、興味関心が芽生えたようで、非常に楽しい授業となりました。
次週、12日は赤沼の獅子舞の兄獅子である「銚子口の獅子舞」を継承する銚子口獅子舞保存会のみなさまが講師を行います。子供たちも楽しい授業を待ち望んでいます。
【出張授業】でばりぃ資料館in上沖小学校
令和6年12月3日(火)に上沖小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。
学習室2と生活科室を使用し、「昔の学校・町の様子」と「昔の家の道具」について学習しました。
昔の学校・町の様子についての教室では、石盤(せきばん)というノートの代わりとして使用した学用品への反応がよく、「なぜこの道具を使っていたのか?」という質問にも「紙がなかった」「いや、鉛筆がなかった」「貧しかったから」など様々な意見が飛び交いました。回答を聞く前に一度自分で考えてみることで、たとえ間違っていたとしても理解は深まりますから、児童に考える機会も提供していきたいものです。
昔の家の道具についての教室では、羽釜(はがま)や黒電話、手回し洗濯機、火のしなどを展示・解説しました。
そして炭(すみ)に注目してみると、児童からは「キャンプで使った」「バーベキューで使った」などの声があがりました。つまり、家の「外」での利用です。昔だと炭は調理、暖房、家事など、家の「中」でも大活躍でした。
現在では「家電」という言葉の通り、家庭では電化製品を使うのが一般的ですが、今回持って行った家の道具は、電気を使用しないものがたくさんありました。今と昔の“動力”の違いを少し分かってもらえたかと思います。
終盤は時間の都合で自由時間をあまりとれませんでしたが、実物に触って体験してもらう機会が持てたことは児童にとっても貴重な経験になったと思います。
そんな中、上沖小3年生の中に郷土資料館の常連さんを発見しました!
資料館の“おもちゃ作り”や“なぞとき”にも積極的に参加してくれる子で、こちらとしてもとても印象に残っています。
彼も職員の顔を覚えてくれているようで、色々と話しかけてきてくれました!「また行きます!」という嬉しいコメントも♪
みんなと顔なじみになれるくらい、多くこども達に資料館に来てもらいたいな~と思いながら帰路につきました。
これからも団体見学、でばりぃ資料館など、ぜひ郷土資料館をご利用ください!