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2018年1月の記事一覧

八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月30日に八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、少し前に使われていた学用品や農具等の説明を聞き、千歯こきの体験をしました。

見学の様子

今と比べると小さい昔のランドセルを実際に背負ったりして、自分のランドセルとの違いを実感していました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

名都借城跡『新編図録春日部の歴史』からのご紹介35

今回ご紹介するのは、千葉県流山市にある名都借城跡(なづかりじょうあと)です。
戦国時代に対立した古河公方(こがくぼう)第3代足利高基(あしかがたかもと)と小弓公方(おゆみくぼう)足利義明(あしかがよしあき)の戦いの前線に立地する城です。高基、義明はともに足利政氏(あしかがまさうじ)を父に持つ兄弟です。

高基は永正2年(1505)ごろから、父の政氏との間に確執があり、雪下殿空然(ゆきしたどのこうねん)と呼ばれていた弟の義明も一時は高基に味方し、永正9年(1512)ついに父の政氏は古河城(茨城県古河市)から追われ、小山城(栃木県小山市)に入りました。
義明は永正15年(1518)、上総国真里谷(かずさのくにまりやつ・千葉県木更津市)の武田氏に擁立されて下総国千葉郡小弓城(しもうさのくにちばぐんおゆみじょう・千葉市)に御所を構えて小弓公方(おゆみくぼう)と呼ばれました。

政氏の失脚後、高基と義明は古河公方の地位をめぐって対立し、その前線基地として義明が名都借城を築いたと推定されています。この近辺には、高基側の高城(たかぎ)氏が築いた根木内城(ねぎうちじょう・千葉県松戸市)が存在します。

高基、義明の戦いは高基の子、晴氏(はるうじ)の代になっても続きましたが、天文7年(1538)、国府台(こうのだい・千葉県市川市)の合戦で、晴氏と手を結んだ北条氏綱(ほうじょううじつな)に義明は討たれ、関東足利家は統一されました。
しかしながら、この戦いにより後の時代の北条氏台頭へとつながりました。

「古河公方・両上杉氏・後北条氏」『新編 図録 春日部の歴史』52ページ

名都借城跡(千葉県流山市)
名都借城跡(千葉県流山市)

幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月26日に幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
明治から昭和期の民具・農具を見たり、脱穀の時に使用した「千歯こき」の使い方などの説明を聞きました。

千歯こき説明

その後、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験!
今は機械で行う作業が、少し前は、手作業で労力と時間をかけて行っていたことに、児童たちは、びっくりしていました。

千歯こき体験

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年1月20日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ」が開催されました。
まず、春日部の伝説をもとにした紙芝居や、電気を使わない蓄音機によるレコード鑑賞を楽しみました。

蓄音機鑑賞

そのあと、昔のおもちゃ「パタパタ(板がえし)」を作り、一番上の板をひっくり返すと、”パタパタ”と音をたてながら下の板もひっくり返るのを、何度も楽しんでいました。

ワークショップ風景


ワークショップの様子

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
次回ワークショップは、平成30年2月17日(土)に「からくり屏風」を作ります。ご参加をお待ちしています。

小渕小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月18日に小渕小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、展示してある昔の道具を見ながら一生懸命メモを取ったりしていました。

小渕小見学の様子

昔の小さくて中に物が少ししか入らない電気冷蔵庫のドアを実際に開閉し、ドアの重さと冷蔵庫の小ささに、自分の家の冷蔵庫との違いに驚いていました。

電気冷蔵庫の見学

上の電気冷蔵庫より前に使われていた木製の冷蔵庫も触り、電気で冷やすのではなく、氷を使って冷やすことに驚いていました。

木製冷蔵庫の見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

1月21日銚子口の獅子舞が公開されます

1月21日(日)、銚子口香取神社にて銚子口の獅子舞が公開されます。
当日は、約70年ぶりに復活する「ウヅメの舞」が披露されます。
どうぞ皆様お誘いあわせの上、ご来場ください。

日時:平成30年1月21日(日)14時~15時20分
場所:銚子口香取神社(春日部市銚子口551)

交通機関:朝日自動車バス(春日部駅東口~豊野工業団地行)豊野小前バス停下車、徒歩5分

宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月17日に宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、昭和期の民具・農具を見たり、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験しました。

宮川小千歯こき体験

また縄文時代の竪穴式住居や江戸時代の宿場町粕壁宿の模型を目の前で見て、昔の春日部を身近に感じてもらえたかもしれません。

宮川小ジオラマ見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

「古文書解読勉強会」の成果(その1)

郷土資料館の収蔵庫には、未解読の古文書が膨大に眠っています。当館としては、これらを市民のみなさんにもご利用・ご活用いただきたく、また、開講から20数年経った古文書講座受講者のみなさんに、主体的に古文書解読の学習をすすめていただきたいと、長年思案していたところです。
「古文書解読勉強会」は、昨年11月より、古文書講座受講者の有志が集まって、古文書の解読をすすめるサークルとして月1回のペースで活動しています。
史料目録(リスト)からみなさんが興味をもった古文書を選んで、解読の担当者を決めて、くずし字の解読、口語訳をしています。テキストは、もちろん郷土資料館所蔵の古文書群。現在、講読しているのは市内の神間地区伝来の古文書群、神間村文書です。
講師がテキストを選定する古文書講座とは進め方が違いますので、読みづらい古文書にも出逢いますが、その分新たな発見も多いです。
ここでみなさんで解読した成果の一部をお披露目したいとおもいます。
横書きで読みにくいですが、ご了承ください。
ご興味のある方はぜひご参加ください。今後も当ブログで成果をご披露していきますので、お楽しみに。

【史料番号1】
写真:神間村文書1
(釈文)

   下知書之事

一金百八両弐朱也

 右は年来過納之分上納ニ有之候儀相違無之候、

 然ル処当年暮方仕法も相立兼候ニ付、

 右金子当寅年より無利足永年賦ニ取極置、

 下ケ金之儀は来ル辰年より年々収納之内ニ而

 引取勘定可被申候様、右之段頼入候、左候得は

 此上過納之義決而申入間敷候、為後日仍如件

 

            能勢十次郎内

  嘉永七寅年二月       渡邊宗輔

右は前書之通相違無之、依之奥印致候

 能勢助左衛門

 能勢十次郎

 

【史料番号4】
写真:神間村文書4
(釈文)

   申渡

一名字帯刀        山崎源兵衛

   当時

    弐人扶持

   帰国之後

    三人扶持

其方義数年来之間、
自分身上之儀ニ付彼是数度心配掛、

其上勤向一通り不成骨折有之候ニ付、兼而

是迄度々申聞置候、右之通り当年より差遣シ申候、

尤勤役中は勿論首尾能帰国之後迄も永々

前書之通り差遣シ置申候、依而下知書相渡置候所

相違無之候
                     山崎源兵衛江

   文政七申年

    二月廿二日

   能吉三㊞

武里図書館で作家三上於菟吉のパネル展を開催中です


昭和7年(1932) 将棋を指す三上於菟吉と長谷川時雨

武里図書館の一角で、郷土出身の大衆作家三上於菟吉のパネル展示を開催しております。昨年開催いたしました、「直木賞初代選考委員 三上於菟吉を知っていますか」展のダイジェスト版です。

展示風景(1)

於菟吉の生涯、「雪之丞変化」や「百万両秘聞」などの代表作、夫人の長谷川時雨などにつきまして、写真を交えて紹介しています。代表的な著書をお手に取ってご覧いただけるコーナーもございますので、武里図書館へお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

展示風景(2)

【歴史文化講演会】人間と昆虫の文化を考えてみませんか?

みなさんは昆虫に対してどんな印象をおもちですか?

農村に伝来した古い資料をひもとくと、しばしば「畜昆虫除守護」「昆虫災之御祓」などと印字された、虫除けの護符を目にすることがあります。郷土資料館にも、市内の旧家に伝来した「虫除」の護符を収蔵しています。
写真:護符
「御嶽権現 深秘禁厭 苗稼等之鳥獣波府虫災異撥止守護攸」と印字されています。
「御嶽権現」の神社は特定できませんが、「波府虫」(はふむし)とは昆虫のことで、このお札は農業の害鳥・害獣・害虫を払い除けることを祈念したもののようです。

市内の下大増では、平成初めごろまで、悪霊と一緒に害虫を追い払う「虫追い」という年中行事が行われていました。
下大増の虫追い
前近代の人々にとって、昆虫は愛玩する対象になることもありましたが、農業を生業とする人々にとっては、養蚕や養蜂など生産活動を支えた生き物であるとともに、農作物に被害をもたらす害虫でもありました。害虫を退けるために、上に示したような呪術やまじないに頼ったり、年中行事が営まれたりしたのでしょう。

さて、今回の歴史文化講演会では、「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える~」と題して、昆虫芸術研究家の柏田雄三先生をお招きします。柏田先生は、全国各地の昆虫を慰霊した供養碑・記念碑・虫塚(むしづか)を巡り、考察され、『虫塚紀行』(創森社、2016年)を著されております。
虫塚は人のために働き、あるいは駆除された昆虫に対する先人の思いを伝える興味深い資料です。今のところ、市内には虫塚の所在は確認できないそうですが、全国各地の事例から、人間と昆虫がはぐくんだ文化について考える機会となることは間違いありません。
ご興味のある方は、ぜひ、講演会にご参加ください。
画像:チラシ
歴史文化講演会「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える~」
日時:平成30年2月24日(土)14時~16時
会場:春日部市教育センター 2F 視聴覚ホール
費用:無料 定員:100名(申込順)
お申込みは郷土資料館まで(℡048-763-2455)

武州銀行粕壁支店『新編図録春日部の歴史』からのご紹介34

明治28年(1895)12月、粕壁町に粕壁銀行が設立され、翌年1月3日に開業しました。資本金は10万円で、幸手、岩槻、大宮、草加支店を開設しました。

大正7年(1918)11月には、浦和町に現在の埼玉りそな銀行の前身となる武州銀行が資本金500万円で設立されました。当時、埼玉県内には58の小規模の銀行がありましたが、武州銀行は埼玉県の中央銀行として、県内銀行と合併を繰り返し規模を拡大していきました。

その後、粕壁銀行は大正9年(1920)に武州銀行と合併し、武州銀行粕壁支店となりました。

粕壁商工会『粕壁町誌』1936
「粕壁銀行と宝珠花銀行」『新編 図録 春日部の歴史』217ページ

武州銀行粕壁支店
武州銀行粕壁支店(左一番手前の建物。街灯下の看板に武州銀行の文字がみえます。)

教育センター『新編図録春日部の歴史』からのご紹介33

明けましておめでとうございます。
今年も<ほごログ>をよろしくお願いいたします。

春日部市教育委員会文化財保護課と郷土資料館がある春日部市教育センターは、28年前、平成2年1月4日に開所しました。現在も、春日部市の教育の中核施設として、教育委員会各課と教育相談センター、郷土資料館、視聴覚センターが設置されています。

  当時の広報記事からは、最先端の設備を備え、大きな期待をもって開所した施設であったことが読み取れます。すでに開所から30年近くが経過しましたが、施設のほとんどが開所当時に期待された機能を保っており、未来まで見通した設計であったといえます。

視聴覚センターでは、教育センター内の研修室やホール、また視聴覚機材の貸し出しを行っています。また生涯学習推進担当として生涯学習の拠点を担っており、「出前講座」や生涯学習関連の様々な事業を展開しておりますので、ぜひご利用ください。

「教育施設の充実」『新編 図録 春日部の歴史』286ページ

教育センター


広報かすかべ平成元年12月号
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