カテゴリ:郷土資料館
凧作り教室を開催しました
11月19日(土)、春日部市「庄和大凧文化保存会」の方々を講師にお招きし、凧作り教室を開催しました。当日は、小学生を中心に19名に参加いただきました。つい先日も郷土資料館に団体見学で来館した内牧小学校や上沖小学校の3年生も参加してくれました。内牧小学校の3年生には、資料館のポスターを作ってもらい、教育センターのロビーで展示しています。
春日部の大凧については、今年の5月17日から7月3日に春季展示「宝珠花の歴史と大凧あげ」展を開催し、紹介しました。それをきっかけに、春日部市「庄和大凧文化保存会」の方々のご協力をいただいて、今回凧作り教室を開催できることになりました。日本一の大凧のまち、春日部ですので、来年以降も資料館で凧作り教室を続けていければと考えています。
さて、本日、作成したのは、本格的な長方形の角凧です。
あらかじめ、凧紙を参加者の皆さんに配り、家で好きな絵や文字を描いてきてもらいました。作業は、紙に、竹の骨を貼るところから始めました。
骨を貼る作業
保存会で紙の裏面に骨を貼る位置が書いてあり、また貼る竹にも両面テープを貼り付けてくださっていたので、一度コツをつかめば簡単に貼り付けることができました。骨は、長方形の上、真ん中、下と対角線の部分に貼っていきます。
糸を通す穴あけ作業
凧の真ん中に、糸を通す穴をあけます。アンケートの感想で「紙に穴をあけたのがショック」と書いてくれた人もいました。でも、骨と糸をしっかりと結びつけるための、とても重要な作業になります。
糸目を凧に結びつけていく作業
凧の上の左右の骨と先ほどあけた真ん中の穴に、飛んでいるときの凧のバランスをたもつ糸目をつけていきます。真ん中の穴にはヘアピンを使って糸を通します。保存会であらかじめ輪を作った糸を用意してくださり、簡単に結びつけることができました。
3本の糸を結びつける作業
鉄のリングを使って、糸目の中心を固定しながら、3本の糸を結び合わせます。
弓張り
さらに別の弓糸を2本使って、凧の上と真ん中の骨を引っ張って、凧をしならせます。骨の両側に糸をはさむクリップをあらかじめ保存会でつけていただいているので、簡単につけることができました。
このあと、糸目と上げ糸をつなげて完成しました。
ホールの中ですが、テストで凧あげをしてみました。少しだけ飛びました。
作った凧は、公園や河川敷など電線の無い広いところで、ぜひあげてみてください。来年5月の大凧あげ祭りでは、5月5日に会場で小学生が自由に凧を飛ばせる時間もあるそうですので、ぜひ参加してください。
講師の皆さま、参加された皆さま、ありがとうございました。