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カテゴリ:郷土資料館

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

令和5年11月14日(火)県民の日・19日(日)の午前と午後各1回ずつ、郷土資料館体験ワークショップを開催しました。

体験ワークショップでは蓄音機の上演、紙芝居の読み聞かせの他、14日(火)は「吹き上げパイプとぶんぶんゴマ」、19日(日)は「発泡スチロール飛行機」を作って遊びました。

 

蓄音機の上演①

蓄音機の上演②

蓄音機の上演では、電気を使わずに音の出る箱を見て「おぉっ!すごーい!」「わぁ~♪」と嬉しそうな声が♪

 

紙芝居の読み聞かせ風景

紙芝居では、14日は西金野井に伝わる伝説「飛んできた仏さま」、19日は粕壁に伝わる「火事よけ天狗」の伝説を読み聞かせしました。春日部にはたくさんの伝説が残っています。皆さんもお住いの地区にはどんな伝説が残っているでしょうか。郷土資料館では春日部に伝わる伝説の紙芝居の貸し出しも行っているので是非ご利用ください。

 

おもちゃ作成風景(14日)おもちゃ作成風景(14日)②

そして、おもちゃ作りです。

「吹き上げパイプ」は、体験ワークショップでは初お披露目のおもちゃです!ストローに息を吹いて、球を浮かせて遊びます。

息を吐き出す加減が難しいのですが、宙に浮かすことができると思ったより達成感を感じる、地味にハマってしまうおもちゃです(笑)

子どもたちも集中して遊んでくれました!

 

おもちゃ作成風景(19日)

「発泡スチロール飛行機」は今回でまだ2回目となる、準新作おもちゃです。胴体や羽の部分は展示などで使った材料の廃材を利用しています。

前回は約2年前に作ったのですが、出来上がった飛行機の飛び方に若干のばらつきがみられました。今回は改良を加えて安定感が増しました!

発泡スチロール飛行機飛ばし

飛行機を拾いに走る子どもたち

飛ばした飛行機を嬉しそうに拾いにいく姿がカワイイ♪

 

缶バッジ作り風景

最後におみやげの缶バッジ作りで終了です!

今月もご参加ありがとうございました!

 

そしてそして、

来月からちょっと講座のタイトルが変わります。

“体験ワークショップ”から“手作りおもちゃクラブ”に変更になります!

よりキャッチーなタイトルにしてみました♪

内容に変更はありませんので、安心してご参加ください!

 

次回は12月10日(日)の10:30と14:00からになります。おもちゃは人気の「パタパタ(いた返し)」です!

ご参加お待ちしております♪

ビオスゼリーとは何か?(くらしのうつりかわり展)

2月25日(日)まで第40回小学校地域学習展「くらしのうつりかわり~なつかしのくらしの道具展~」を開催しています。

くらしのうつりかわり展では昭和30年ごろの、市内の内牧小学校の給食献立を展示しています。

 

献立をご覧いただいた方から「ビオスゼリー」って何ですか?との質問をいただきました。 展示している献立では、1か月の給食19回のうち、9回もビオスゼリーが登場します。

昭和30年ごろの内牧小学校の給食献立

昭和30年ごろの内牧小学校の給食献立

(画像クリックでjpgファイルがダウンロードされます。1252KB)

 

インターネットで調べた限りですが、ビオスゼリーとは、製薬会社の社長であった竹内寿恵(たけうち すえ)氏が戦前に開発した栄養食品です。

竹内氏のご著書によると、ゼリーと肝油(かんゆ)を混ぜて固めて、糖衣(とうい・糖分をふくむ膜でおおうこと)したものです。肝油とは、サメやエイからとった脂分で、ビタミンを多くふくんでおり、古くから栄養食品として使われていました。

昭和30年ごろの小学校でも、栄養補給のために頻繁に給食のメ二ューとして用いられました。

写真などがなく、実物がどのようなものか残念ながらわからないのですが、もしご存知の方がいらしたら、あるいは食べたことがある方は情報をお寄せください。

 

(参考文献)竹内寿恵 著『階段を上る女社長』P.67,学風書院,1960. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2976969/1/36 (参照 2023-11-17)*閲覧の際はログインする必要があります。

豊野小学校第3学年が郷土資料館を見学しました

令和5年11月17日(金)に豊野小学校第3学年が郷土資料館を見学しました。

 

豊野小は毎年郷土資料館に見学に来てくれるお得意さん♪

あいにくのお天気でしたが、今年も社会科校外学習の一環として訪れてくれました!

 

企画展示室での解説

企画展示室では、昔の家庭で使っていた道具や、学校で使っていた勉強道具などについて職員から解説を受け、見学をしました。

現代では学校でノートを使うのが当たり前ですが、昔は石盤(せきばん)というものが使われていました。まるで一人用の黒板のようなもので、書いては消して使用していたため、記録を残すようなことは出来ません。紙が今よりも貴重だった時代を感じ取ってもらえたでしょうか。

千歯扱き体験

千歯扱きを使って、脱穀の体験もしました!

 

常設展示室での解説

常設展示室では、竪穴式住居などの説明を受けました。

竪穴式住居の中の炉(ろ)は、どんな役割があったのかなど、クイズのように児童に考えてもらいました。炉は火を燃やすところなので、調理、暖房、明かりなどの役割があり、たくさんの子が手をあげて答えようとしてくれましたね!

 

よくメモを取る姿も印象的でした!

メモメモ

メモメモメモメモ

『ぼくら、遊びじゃなくて“学び”に来てるんで』とでも言わんばかりの熱心さ!

 

自由見学①

自由見学②

郷土資料館のおもちゃに興味を持ってくれた子は、ぜひ郷土資料館のワークショップに来てください!

11月19日(日)は発泡スチロール飛行機、12月10日(日)はパタパタ(いた返し)を作るよ!(宣伝)

 

郷土資料館の中では、“走らない・大声をださない”など、最初にした約束をちゃんと守ってくれた、しっかり者の豊野小3年生でした!

また来てくださいね♪

歴史文化講演会 「奥の細道」~旅立ちの風景~ を開催しました!

11月11日(土)、郷土資料館歴史文化講演会を開催しました。

元禄2年(1689)の3月27日(旧暦)に、「奥の細道」の旅程で日光道中粕壁宿に松尾芭蕉が宿泊しました。

本市は芭蕉ゆかりの地であることから、「『奥の細道』~旅立ちの風景~」と題し、國學院大學栃木短期大学教授の塚越義幸(つかごし よしゆき)先生にお話しいただきました。

塚越先生は、俳文学・漢文学がご専門で、芭蕉の人となり、『奥の細道』にちりばめられた古典文学・漢文学の素養、しゃれについて、著名な冒頭と旅立ちの文章を読み進めながら、わかりやすくお話しいただきました。

松尾芭蕉と奥の細道の旅については、不詳な点も多く残っており様々な想像がかきたれてられますが、講演では、紀行文学としての「奥の細道」と松尾芭蕉の作風を中心に解説いただき、文学作品としての「奥の細道」の奥深さ、楽しさを実感することができました。

講演会には50名近い方々に受講いただき、「奥の細道」を読み進めていきたいとの声も多くいただきました。

講演後は、先生に持参いただいた参考資料や郷土資料館所蔵の芭蕉肖像画などについても、解説していただきました。

熱心に質問される方もいらっしゃて、大変盛況でした。

今後も、本市の歴史文化の魅力を多くの皆様に伝えていけるよう、努めてまいります。

 

 

桐の貯金箱をつくりました!

11月12日(日)、春日部の特産品「 #桐箱 」を製造されている #春日部桐箱工業協同組合 の皆さまを講師にお迎えして、郷土資料館の体験講座「桐のオリジナル貯金箱づくり」を開催しました。

写真:講座のようす

この講座は、桐産業を紹介した企画展示「桐のまち春日部」展(令和3年開催)の関連企画以来の人気講座の一つです。毎年開催し、今回は3回目となります。作ってもらうのは、春日部の伝統的な手工芸品「桐箱」の技術を踏まえた桐の貯金箱です。見本はこんな感じです。

写真:貯金箱の見本

一見、簡素なつくりですが、材料には桐箱にも使われる細かい細工がされており、箱に入れたお金を取り出せるよう、可動式のフタがついていたりもします。

参加者の皆さんは、桐板に丁寧にボンドをつけながら、箱を組み立てていきました。

写真:のりづけ

ボンドを乾かしている間は、輪ゴムで箱を固定して、圧着します。この方法は、実際の桐箱づくりでも採られている方法です。

くみ上げた箱の背板には好きな図柄を書いて、それを組合の職人さんに切り抜いてもらいます。

写真:電のこ

電のこの作業。切り抜いてもらう子どもたちは、じーっと職人さんの手元を見ていました。まさに羨望の眼差し。

思い描いた形どおりに切り抜いてもらえて大満足!

写真:やすりがけ

最後に仕上げ。やすり掛けです。やすりを丁寧にかければかけるほど、職人さんたちがつくった桐箱のようにすべすべでいい仕上がりになります。上の子も一生懸命にやすり掛けをしていました。

写真:完成

そして、完成!(やったー!!!)

今年も人気だったイラストは、ポケモンでした。

みなさん、満足に帰っていかれました。

大人の参加者の方は、自分で作るのもいいけど、出来上がりがいい見本品を売ってほしい、ともおっしゃっていました。

貯金箱を作ったり、見本や製品に接して、春日部の伝統産業に触れる機会になったのではないかと思います。

参加者の皆さま、春日部桐箱工業協同組合の皆さま、どうもありがとうございました。