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カテゴリ:郷土資料館

しめ縄講座準備中

郷土資料館では12月18日(土)、19日(日)に開催されるしめ縄作り講座の準備を進めております。(定員に達したため受付は終了しています)

 

今日はそんな準備風景をパシャリッ!

しめ縄準備風景

しめ縄を綺麗に仕上げるには思いのほか力も必要です!

毎年12月のみの開催なので、私どもも毎回久しぶりの作業になってしまいます。若干作成に手こずる職員もいました。

・・・私のことですが(笑)

 

それでも一同、受講される方にスムーズに教えられるよう、準備物・手順・ポイント等を再確認し、当日に備えております!

 

今年は例年にも増して参加希望のご連絡を多くいただき、一部の方はお断りすることになってしまい、申し訳ありませんでした。

しかしそれ以上に、郷土資料館事業に関心を持ってくださることに深く感謝しております。

 

ご参加いただく皆さま、当日まで体調を崩されませんようお過ごしください。

お待ちしております!

 

【12/25考古学講座】「花積貝塚を探る」を開催します

12月25日(土)、考古学講座「花積貝塚を探る」を開催します。

12月10日(金)より、参加募集の受付を開始します。お申し込みは郷土資料館に、直接、またはお電話のほか、市役所の電子申請システムでもお申込みいただけます。電子申請の利用は定員(50名)に達するまで、申込期間内24時間可能です。ぜひご利用ください。

考古学講座「花積貝塚を探る」
講師:資料館学芸員
日時:令和3年12月25日(土)10時~12時
会場:春日部市教育センター2F視聴覚ホール
定員:50名(申込順)
申込受付:12月10日(火)8:30~(定員になり次第受付を終了します。)

内容:花積の縄文時代の遺跡、市指定史跡「花積貝塚」について埋蔵文化財発掘調査報告書などを使って学ぶ

ご来場の際はマスクの着用をお願いいたします。また発熱などの風邪症状があるときは、ご来場をご遠慮ください。今後のコロナウイルス感染症の状況により、予定が変更されることもあります。

 

花積貝塚現地

 花積貝塚

 

埼玉ゆかりの偉人井沢弥惣兵衛・見沼代用水と春日部

小学校4年の社会科では「井沢弥惣兵衛と見沼代用水」の学習をするそうです。埼玉県民なら一度は聞いたことがある井沢弥惣兵衛。今回は春日部にも関係あるんだよ、という話です。 #かすかべプラスワン

先日、市内の小学校の先生から、見沼代用水の工事で使った道具を授業で使いたいとご相談をいただきました。ありがとうございます。資料は使ってもらってナンボです。社会科の副読本には、「四人つき」「じょれん」「たたき板」「もっこ」「くわ」のイラストが描かれています。

郷土資料館では、普段、これと同じ道具・農具は、展示室に展示していませんけれども、日の目をみることをまって収蔵されています。以下、貸出予定の資料たちを紹介します。

写真:くわ・じょれん・すき

左から、「ジョレン」「スキ」「クワ(名称不明)」「たたき板(土羽たたき)」です。

「ジョレン」は、水気のある土砂をかくための道具。「スキ」は現在のスコップです。

「クワ」は備中鍬や万能鍬などもありますが、写真の鍬は柄が長く、先端が少し大きくなっています。柄は自然木をつかい曲がっています。どのように使ったのでしょうか。

「たたき板」は、堤防ののり面などを固めるために使った道具です。「土羽たたき」とも言うようです。

写真:タコ

もう一つ、大型ですが、副読本では「四人つき」と説明されている道具もあります。地元の方は「タコ」と呼んでいたようです。土・地盤を固めるために使いました。

ちょっとうるさいことをいうと、見沼代用水の工事はどんな道具を使ったのかは、史料上わからないようです。しかし、江戸時代後期の印旛沼掘割工事の記録「続保定記」に土木工事に従事した人々や道具の挿絵があり、享保時代の見沼代用水の工事でも、これらの道具が使用されたと推測されます。ちなみ、「続保定記」は山形県酒田市立図書館のデジタルアーカイブシステムで見ることができます。また、そうした道具が一般にも広まっていたことは、様々な鍬や「ジョレン」「スキ」の挿絵がある『農具便利論』(画像は国立国会図書館デジタルコレクションより)からも窺えます。

画像:ジョレン画像:すき

収蔵資料の道具が、江戸時代に使われていたのかどうかはわからないのですが、これらの史料を参照するならば、江戸時代に使われた道具と同型のものであることは間違いなさそうです。

ところで、井沢弥惣兵衛は、享保13年(1728)に見沼の開発をしたことで、埼玉県内では偉人として扱われていますが、実は春日部にもゆかりのある人物であることは、意外と知られていないようです。

実は、井沢は、見沼の開発の一環として、見沼と同時期に、春日部の内牧、さいたま市の鹿室・裏慈恩寺・小溝に広がる黒沼という沼地を開発しました。開発の手法は見沼の開発と同様で、黒沼に流入する水路をせき止め、沼の中央部に排水路を整備し、沼地を新田としました。また、開発以前、黒沼の下流の村々は沼の水を用水として利用していたため、黒沼の縁辺に用水路を整備し、見沼代用水から分水して黒沼用水が引かれることになりました。

画像:黒沼の位置(春日部市史通史編1より) 

内牧村では、新田開発を吉郎兵衛という者が請け負ったため、新田を「吉郎兵衛新田」と呼んでいたこともわかっています。吉郎兵衛新田は、ちょうど内牧公園の南側に広がる田んぼです。今も中央と縁辺に水路が流れており、新田の景観がよく残っています。

しかし、残念ながら、黒沼の開発の過程がわかる史料は見つかっていないため、詳しい経緯はよくわかっていません。黒沼の開発は、見沼の事例ほど大規模でダイナミックな新田開発ではなかったようですが、埼玉の偉人・井沢弥惣兵衛が春日部の新田開発にも携わっていたことは間違いありません。

ちょっとマニアックですが、見沼代用水の話とともに、春日部の黒沼や黒沼代用水についても紹介してもらえたらうれしいなぁと思います。

江戸時代の新田開発については、小学校の歴史の単元や中学や高校でも授業があると思いますし、なによりも春日部の歴史の中では重要な出来事であることは間違いありません。

学校の先生方には、広くご活用いただきますようお願い申し上げます。ダメ元でも「こんな資料がほしい」とご要望ください。資料と資料館は利用されてナンボですから。

【体験ワークショップ】パタパタをつくろう!

12月26日(日)に体験ワークショップを開催します。

体験ワークショップでは、紙芝居、蓄音機の上演、昔のおもちゃづくりをします。

今回つくる昔のおもちゃは「パタパタ(板返し)」です。

パタパタ

パタパタ遊び方1

こちらが今回作る昔のおもちゃ。

一面朱色の模様ですが、持ち手の棒を捻ると、、、

 

 

パタパタ遊び方2

おっ?

 

パタパタ遊び方3

おぉっ??

 

パタパタ遊び方4

なんということでしょう!緑色に変わりました!

そんな不思議なカラクリおもちゃ、一緒に作ってみませんか?

 

申し込み不要、おもちゃの材料も資料館で用意しております!

当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!

 

【体験ワークショップ】

日時:令和3年12月26日(日)午前10時30分~・午後2時~

場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)

内容:紙芝居と蓄音機の上演

   昔のおもちゃづくり(パタパタ)

費用:無料

申込:不要(開催時間までに郷土資料館におこしください)

※参加者多数の場合、人数制限をさせていただく場合がございます。当日はマスクを着用いただき、体調が優れない場合は参加をお控えください。

 

 

【展示】なつかしい町の駄菓子屋(資料編)

開催中の「くらしのうつりかわり」展では、少し昔の駄菓子屋について紹介しています。昔の駄菓子屋については資料が遺りにくいため謎が多いのです。

以前、店舗・店先について紹介しましたので、今回は展示資料について紹介します。

展示資料は、以前ご寄贈いただいたもので、昭和40年~50年代の駄菓子屋で売っていたおもちゃ類です。少し懐かしい感じで、販売された状態で残っているのは珍しいと思います。

展示資料は、いくつかあるのですが、今回紹介するのは、「テレビ人気者かるた」です。当時子どもたちに人気のあったテレビの主人公や登場人物が描かれています。札は自分で切り取るタイプで、バラバラにならずに残っています。

画像:テレビ人気者かるた(全体)

絵札をみると、おばけのQ太郎、サイボーグ009、バットマン、ウルトラマンなどが描かれています。多色刷りですが、色が重なっており、出来栄えはそれほどよくありません。「著作権」や「商標」といった権利関係もあいまいだった当時ならではの製品、いわゆる海賊版であり、コンプライアンスが浸透している現代日本では製作するのは困難であると思われます。

画像:カルタ絵札部分

読み札もあり、たとえば「お」は「おばQのはねつき」、「く」は「くにんめのゆうしゃサイボーグ009」といった具合です。以下、上の画像は「やーっペギラのしゅうげき」(ウルトラQ)、「えーいとばかりおのふるワタリ」(大忍術映画ワタリ)、「てきとたたかう遊星仮面」(遊星仮面)、「あなたのおなまえなんざんす」(オバQ)、「みをまもるバットマンカー」(バットマン)、「しょうちゃんのせてそらのさんぽ」(オバQ)、「ひとよんで遊星仮面」(遊星仮面)です。読み札が5・7・5にもなっていないのが特徴的です。

上記のキャラクターやジャングル大帝や鉄人28号などは、1980年代生まれの職員でも分かったのですが、そのほかのキャラクターについてはよくわかりませんでした。そこで読み札に登場するキャラクターを調べてみたところ、カルタは次の作品から構成されていることがわかりました。

  • 鉄人28号 1963年~66年
  • オバケのQ太郎 1965年~67年
  • 遊星仮面 1966年~67年
  • ジャングル大帝 1965年~67年
  • サイボーグ009 1966年(劇場版)
  • 怪鳥人間バットマン(実写) 1966年
  • ウルトラQ(特撮) 1966年
  • ウルトラマン(特撮) 1966年~67年
  • 忍者部隊月光(実写) 1964年~66年
  • 大忍術映画ワタリ(特撮) 1966年
  • マグマ大使(特撮) 1966年~67年

以上から、この「テレビ人気者かるた」は、1967年(昭和45年)ごろに制作されたものではないかと考えられます。

ただ、よくわからなかったのが、「のたうつ カネロン おさえつけ」の札で、ウルトラマンらしきヒーローが角の生えた怪獣を押さえつけている絵札があります。ウルトラQにはガメロンやカネゴンが登場するようですが、ウルトラマンには「カネロン」という怪獣は登場しないようです。

それから、「うちゅうにんじゃ ハチコン隊長」の札です、おそらく「忍者部隊月光」に関連したものだろうと考えられますが、作品を見たわけではないので残念ながら「ハチコン隊長」なる者が何者なのかわかりませんでした。ご存じの方がいらっしゃいましたら、教えてください。

いずれにしても、作品をよく知らない大人が、リサーチをきちんとせずに付け焼刃で作ったのだろうと想像されます。当時の子どもたちは、このカルタをどのように受け止めていたのでしょうか。

子どもたちの社交場である駄菓子屋の歴史は大変遺りにくいものです。先日の講演会でも、粕壁の駄菓子屋についてお話しがありましたが、子どものころの記憶は曖昧でわからなくなってしまいます。

展示資料から、昭和40年代の駄菓子屋を囲む子どもたちの情景を読み取ってみるのも面白いのではないでしょうか。おすすめの資料ですので、ぜひご覧ください。

内牧小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

令和3年12月2日(木)に内牧小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。

 

今回は郷土資料館企画展示室の小学校地域学習展を見学する組と、2階の視聴覚ホールで解説を受ける組に分かれて、入れ替わる形での見学です。

 

 

地域学習展解説昔の道具

1階の企画展示室では展示してある昔のくらしの道具を実際に見ながら、配布済みの探検シートを記入して勉強をしました。探検シートは昔の生活道具や、学校・農業に使われていた道具を知ることができる郷土資料館オリジナルの折り込み式ミニ冊子です。

自由時間には、「春日部の人口は昔と比べて増えたんですか?」「春日部にいろんな建物ができたのはいつですか?」などの質問がありました。きっと今日のために質問を考えてきてくれたんですね♪学びの姿勢が素晴らしいです!

 

視聴覚ホールでの解説

2階の視聴覚ホールでも、探検シートをもとに解説を受けました。七輪や石盤(せきばん)など、道具の何点かはこちらに展示をしました。

職員の質問に対し、静かに手を挙げて答えようとしている姿が印象的で感心しました!

 

昔のおもちゃ

常設展示コーナーで人気の昔のおもちゃたちは、今日はこちらで体験してもらいました。写真には映っていませんが、手指用のアルコール消毒も備えたうえで遊んでもらっています。

自由時間がもっと欲しかったようで、中には「また来たい!」「明後日来ます!」という子もチラホラ♪

土曜日、日曜日も開館しているのでぜひ来てくださいね!(12月11日(土)は臨時休館です)

 

「くらしのうつりかわり-なつかしのくらしの道具展-」は、10月5日(火)から令和4年2月27日(日)まで開催しています。

昔懐かしい民具や勉強道具、おもちゃなどを展示し、お子様からご年配の方まで楽しんでいただける展示となっております。ぜひご来館ください。

 

 

 

講演会ー昭和オリンピックのころの粕壁、昔懐かしい駄菓子屋の世界を開催しました

講演会の様子

11月28日(日)、春日部郷土史研究会の大川明弘先生、山口俊一先生を講師にお招きして、歴史文化講演会を開催しました。当日は、時間を分けて、3部構成でご講演いただきました。

大川先生

ここ数年お願いしている大川先生には、一昨年度の「明治期の粕壁」、昨年度の「関東大震災後の粕壁」に続き、「昭和のオリンピックのころの粕壁」と題してご講演いただきました。

今回は、かつてロビンソン百貨店春日部店(西武百貨店春日部店)で、毎年開催されていた古写真展に関わられた元商店の方にもご協力いただき、豊富な写真とともに、昭和30~40年代の春日部の様子をご紹介いただきました。また、サブのスクリーンで地図を常に投影し、粕壁出身の方でなくても場所がすぐわかるようにご配慮いただきました。

大川先生の調査によると、太平洋戦争後、昭和のオリンピック前の粕壁では、戦前に比べ、洋食店が減少し、菓子・パン店、桐タンス、桐箱、自動車整備・販売、電気器具店が増加しました。洋食店に関しては、それまであった「アポロ」、「佐の屋」、「あか塚」、「千代」、「千代田軒」、「小松軒」、「壽ゞらん」などが、業種を変えたり、廃業しており、原因は明らかではありませんが、戦時中の統制などの影響ではないかとのことでした。

また、戦後、粕壁の先人たちは「modernization(近代化)」をもって復興にあたったのではないかとのこと、これによりインフラの整備や保健衛生の改善など、生活環境の整備が大きくはかられたとのことでした。

山口先生

山口先生からは、ご自身の記憶をもとに描かれた駄菓子屋のイラストを観ながら、昭和30年代に粕壁の北西部にあった「たまや」、「はっとりや」、「あいざわ」、「やまざきや」、「徳力屋」の5軒の駄菓子屋をご紹介いただきました。

一見、同じような駄菓子屋でも、店の明るさや広さにだいぶ違いがあるということ、ほかの駄菓子屋には無いプラモデルを置く店があったことなど、店ごとに違いがあるということなどをご説明頂きました。

昭和30年代以降は、市役所の広報などの発行も始まっており、資料館で所蔵している写真も増加しますが、現在のところ、駄菓子屋を正面から撮った写真はありません。山口さんのイラストは、こういう観点からも非常に貴重なものです。

お客様の中にも実際に子ども時代を粕壁で過ごされた方も多くいらっしゃられ、大川先生が作成された昭和32年の粕壁の街並み図に対するご指摘など、有意義なご意見も多くいただきました。

つい60年ほど前のことでも、思い返してみると様々なことがあり、忘れられていることも 多くあります。些細なことでも、歴史をつなぐ要素として記録するような活動を、郷土資料館でも続けていきたいと思います。

児童あり遠方より来る

令和3年11月26日(金)に新座市立西堀小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。

 

本日は珍しいことに市外の小学校の団体見学です!

午前中に龍Q館を見学し、午後に社会科“古い道具と昔のくらし”の一環として郷土資料館に来てくれました。

 

昔の道具解説

約60年前は、今ほど電気が普及しておらず、炊飯器や洗濯機など現代では当然のように使われている機械もほとんど使われていませんでした。羽釜が現在の炊飯器ということは結びつくようですが、手回し洗濯機は一目見ただけでは何の道具なのかわからない児童が多かったようです。

手のアルコール消毒も行いながら、千歯扱き(せんばこき)で脱穀体験もしました。

 

竪穴式解説

縄文時代の竪穴住居の解説も現代のキッチンや生活環境と照らし合わせて学習しました。

メモ取り風景

午前中から移動や見学で疲れていたかと思いますが、頑張って勉強してくれました!ありがとう!

 

スタンプ風景

自由時間には春日部を代表する人気キャラクター「クレヨンしんちゃん」のスタンプを記念に押していく児童がいっぱい!

 

ほとんどの児童が春日部に来るのが初めてとのことでした。いつか「小学生のとき春日部って行ったことあるな~」なんて今日のことを思い出してくれたらうれしく思います!

よかったらまた来てくださいね!

 

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

令和3年11月21日(日)に、郷土資料館体験ワークショップ「紙でっぽう・ぶんぶんゴマを作ろう」を開催しました。

 

まずは蓄音機でのレコード鑑賞から。

蓄音機上演

これは今から約100年くらい前に使われていたものだそうです。蓄音機のレコード盤が1枚で記録できる音楽は4分30秒程度、それでも当時蓄音機は高級品として扱われていました。

 

紙芝居の上演

次に、春日部に伝わる伝説「蛇女房」の紙芝居を朗読です。

「蛇」と聞くと怖い話をイメージしそうですが、鶴の恩返しに少し通じるしんみりとしたお話です。子供たちも熱心に聞いてくれました。

 

そして、最後のおもちゃ作りは紙でっぽうとぶんぶんゴマです。

紙でっぽうは大きめの紙一枚で簡単に作れて、子供にも人気がある優れたおもちゃです!

みんな上手に折って、「パァァンッ!」と快音を響かせていました♪

ぶんぶんゴマ作り

 ぶんぶんゴマは真剣に色塗りをしている姿が印象的でした!なかなかコツを掴むまでが難しいですが、上手に回せている子もたくさんいましたね。

 

最後にはお土産にオリジナル缶バッジ作りをしました。

缶バッジ

今回のバッジはぶんぶんゴマで遊ぶうめわかくんです♪

ワークショップで作るおもちゃに合わせて毎回絵柄を変えています!

 

次回の体験ワークショップは令和3年12月26日(日)に開催予定です。詳しくは広報誌等でご確認ください。おもちゃは「パタパタ(板返し)」を作るのでお楽しみに!

郷土資料館は適宜換気や消毒を行っておりますので、年の瀬で忙しい最中かもしれませんが、お時間の都合の良い方はぜひお越しください。

【近隣館の紹介】蓮田市文化財展示館

先日、他市町との打ち合わせのため、蓮田市文化財展示館にお邪魔しました。当館のような小さな館は、近隣の博物館さんと助け合い、支え合いながら日々運営しています。今回は近隣館の蓮田市文化財展示館さんを紹介してみたいと思います。

蓮田市文化財展示館は、平成22年4月に開館した施設です。蓮田市役所、また市役所周辺に広がる国指定史跡黒浜貝塚に隣接しています。

写真:蓮田市文化財展示館

市役所の敷地には、縄文時代の竪穴住居(復元)もあります。

 写真:竪穴住居

同館では、国史跡黒浜貝塚をはじめとして、蓮田市の様々な文化財を紹介しています。

見どころは、県指定有形文化財の黒浜式土器。学術的な詳しい説明はこちらに譲りますが、考古学素人の私がみてもきれいな形・模様の見事な土器です。展示館は、考古遺物を中心とした資料が展示されており、発掘された一つ一つの資料を丁寧に解説しながら、蓮田の歴史文化の歩みが紹介されています。

写真:黒浜式土器

さまざまな資料から楽しませていただけますが、最近導入されたのが、黒浜貝塚のガイダンスコーナーです。大型のタッチパネルモニターでは、黒浜貝塚の解説映像がみれたり、クイズや竪穴住居の建築ゲームが楽しめます。

写真:大型モニター

それから、VR技術をつかって黒浜貝塚を仮想見学できる機材も用意されていました。物珍しいため、同行した某市の職員が体験してました。要予約だそうです。

写真:VRをする職員

蓮田市さんは、ボランティア学芸員として市民参加を進めており、市民による企画展「縄文人と植物」の展示スペースもありました。文化財や所蔵資料の電子化も進んでおり、蓮田市文化財情報サイトでは、蓮田市の文化財や歴史に触れることができます。 

黒浜貝塚を散策しつつ、最新の技術で蓮田の歴史に触れてみてはいががでしょうか。

詳しくは、蓮田市文化財展示館ホームページ

【歴史文化講演会募集開始】11/28昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋

以前お知らせしました11/28(日)開催の歴史文化講演会「昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋」の参加応募受付を開始しております。

お申し込みは郷土資料館に、直接、またはお電話のほか、市役所の電子申請システムでもお申込みいただけます。電子申請の利用は定員(50名)に達するまで、申込期間内24時間可能です。ぜひご利用ください。なお、11/16現在、20名程度のお申し込みを頂いております。

春日部市郷土資料館歴史文化講演会「昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋」
講師:大川明弘氏 山口俊一氏
日時:令和3年11月28日(日)10時~12時
会場:春日部市教育センター2F視聴覚ホール
定員:50名(申込順)
申込受付:11月16日(火)8:30~(定員になり次第受付を終了します。)

ご来場の際はマスクの着用をお願いいたします。また発熱などの風邪症状があるときは、ご来場をご遠慮ください。今後のコロナウイルス感染症の状況により、予定が変更されることもあります。

【御礼】 #春日部の魅力 がつまった本、ご恵贈いただきました

市民の方より郷土資料館に図書の寄贈いただきました。自然・生活・文化・歴史・伝統・イベントなど様々な観点から春日部の魅力を紹介する本です。 #かすかべプラスワン

画像:表紙

書名は『春日部の四季の息吹きを愛おしむ』(私家版)。著者(寄贈者)は、2017年4月から2021年3月まで、市の広報のサポーター「かすかべ特派員」を務めていた方です。取材・執筆された記事は、市のSNS等に公開していましたが、2021年3月をもって「かすかべ特派員」の制度が終了することになったため、記事を再構成して一冊の本にまとめられたそうです。

当館は、市の歴史や文化財を取材していただいた際に、資料の提供やご助言をさせていただきました。その縁で貴重な私家版の冊子をいただくことになったのです。

本書は、春夏秋冬の季節で構成し、春日部の季節の風物詩を一覧できます。季節の花、イベント、歴史・文化財など、ご興味が多岐にわたっており、「文化財」とか「歴史」とか「~祭り」といった行政的な縦割りの目線ではなく、市民の方ならではの視点で春日部の魅力を活写されています。

一頁完結で短文、オールカラーの写真も満載で、読みやすく、楽しみながら読めます。さらに、写真は同じアングルでも、時間をかけて、こだわって撮影されたものも多く、普段は気づかないような季節の変化やまちのうつりかわりを記録しており、春日部の貴重な記録となることは間違いありません。

写真:本書

さらに圧巻されるのは、巻末の地図です。ご自宅の壁面に掲示していたものだそうです。取材で踏査された場所をマーカーで色付けして、網羅的に市域を紹介する計画で、これから庄和地域を取材する予定だったそうです。しかし、かすかべ特派員の制度の終了に伴い、志半ばで地図の印付けも終わってしまいました。「残念だが、取材で様々な方と出会えたのがよかった」とお話しいただきました。おひとりでこれだけ市内各地を回られるのは、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

画像:地図

春日部の貴重な記録となるので、市立図書館にご寄贈されることをお勧めしました。図書館での手続きが終わり次第、閲覧ができることになるでしょう。記事は現在も市のSNS等でご覧いただけますが、ぜひ本をお手に取ってご覧いただければと思います。

郷土資料館でも、今後の事業や調査研究のため、貴重な記録として保管させていただきます。末筆ながら、ご寄贈された方に改めて御礼申し上げます。

【体験ワークショップ】紙でっぽうとぶんぶんゴマをつくろう!

11月21日(日)に体験ワークショップを開催します。

体験ワークショップでは、紙芝居、蓄音機の上演、昔のおもちゃづくりをします。

今回つくる昔のおもちゃは「紙でっぽう」「ぶんぶんゴマ」の2つです。

 

ぶんぶんゴマ・紙でっぽう

 紙でっぽうは、角を持って振ると「パァンッ!!」と大きな音が鳴るおもちゃ!

ぶんぶんゴマはねじった紐を引っ張ることで、紙の板を「ブゥゥン!ブゥゥン!」と回転させるおもちゃです!うまく遊ぶにはちょっとコツがいるかもしれませんね。

すぐにはうまく遊べないかもしれませんが、作ったおもちゃはお持ち帰りいただけるので、お家でも練習できますよ!

 

当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!申し込み不要、おもちゃの材料も資料館で用意しておりますのでご安心を!

 

 

【体験ワークショップ】

日時:令和3年11月21日(日)午前10時30分~・午後2時~

場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)

内容:紙芝居と蓄音機の上演

   昔のおもちゃづくり(紙でっぽう・ぶんぶんゴマ)

費用:無料

申込:不要(開催時間までに郷土資料館におこしください)

※参加者多数の場合、人数制限をさせていただく場合がございます。当日はマスクを着用いただき、体調が優れない場合は参加をお控えください。

 

【とろりんチャンネル】春日部市郷土資料館が紹介されました

以前、郷土資料館にとろ★りんが遊びにきたことをこちらでご紹介しましたが、11月5日(金)にYouTubeで動画が公開されました。

春日部市郷土資料館にとろ★りんが行ってみた!(YouTube)

 

「とろりんチャンネル」は、NPO法人春日部藤源郷(かすかべとうげんきょう)が運営されています。2020年12月の開始以来、春日部の名所、名店、いいところを次々と紹介されています。また「とろ★りん」は、「春日部やきそば」のキモカワ系ゆるキャラです。

「春日部やきそば」は、あんかけやきそばに市の花「藤」をイメージしたしそふりかけをトッピングしたやきそばで、市内の多くのお店でいただくことができます。

 

今回は、資料館の概要や展示をわかりやすくまとめた動画に仕上げて頂きました。

ぜひご覧ください。

とろ★りん、春日部藤源郷の皆さん、ありがとうございました。

【またきてね】緑小3年生が郷土資料館に来ました

令和3年11月2日、春日部市立緑小学校の3年生が郷土資料館を見学しました。社会科見学の一環で、午前中は市内の農園でお芋ほり。午後は東分署(消防署)の見学、そして郷土資料館を見学しました。 #またきてね #かすかべプラスワン

郷土資料館では、昔のくらしや道具について、事前に配布した「たんけんシート」というワークシートに基づいて、お話を聞いてもらいました。皆さん、「となりのトトロ」に登場する洗濯板やたらい、井戸のポンプのことはよくしっていて、今のくらしの道具とどこが違うのか、考えてもらいました。

写真:緑小学校3年生 

見学では恒例の千歯こきの体験。体験の稲の都合と時間の関係で、1クラス5名の子どもたちに脱穀を体験してもらいました。「ぼくもやりたい」「わたしもやりたい」と少しもめましたが、実際の脱穀をみると「おーっ!」と歓声があがりました。体験しなくてもよーく観察するのも大事なことです。

 写真:千歯こきの体験

自由時間では、体験用のおもちゃで遊んだり、神明貝塚の人骨とみつめあったり、ワークシートの残りをやってみたり、それぞれ興味のあるコーナーや資料をみたり、話を聞いたりしていました。それぞれに新たな発見、わかったことがあったならば、とてもうれしいです。

 写真:展示をみる児童

見学時間はわずかに30分間でした。郷土資料館をじっくり堪能するには少し短かったかもしれません。土曜日も日曜日も開館していますので、ぜひおうちの方に「郷土資料館ってところがあるよ!」と教えて、また、おうちの方と一緒に来てください。

11/28に歴史文化講演会を開催します

春日部駅東口(昭和32年)

春日部駅東口(昭和37年・1962年、広報かすかべ古写真・かすかべデジタル写真館

 11月28日(日)午前10時から、歴史文化講演会を開催します。

講師は、粕壁出身の大川明弘先生、山口俊一先生です。今回は「昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋」と題し、大川先生には、昭和39年東京オリンピックのころを中心とした粕壁の様子を写真とともに、山口俊一先生には、かつてたくさんあった粕壁地区の駄菓子屋について、イラストともにご紹介いただきます。

山口先生の駄菓子屋のイラストは、現在開催中のくらしのうつりかわり展で展示しています。くらしのうつりかわり展は、少し昔の町やくらしを紹介しています。

大川先生、山口先生は、ここ数年、近現代の粕壁地区の調査を継続的に進められています。調査の成果は、先日開催した桐に関する展示など、郷土資料館の活動に大いに役立っています。

粕壁のなつかしい、楽しいお話になると思います。ご参加をお待ちしております。

 

春日部市郷土資料館歴史文化講演会「昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋」
講師:大川明弘氏 山口俊一氏
日時:令和3年11月28日(日)10時~12時
会場:春日部市教育センター2F視聴覚ホール
定員:50名(申込順)
申込受付:11月16日(火)8:30~(定員になり次第受付を終了します)

お申し込みは郷土資料館に、直接、またはお電話か、市役所の電子申請システムでもお申込みいただけます。

ご来場の際はマスクの着用をお願いいたします。また発熱などの風邪症状があるときは、ご来場をご遠慮ください。今後のコロナウイルス感染症の状況により、予定が変更されることもあります。

 

武里小3年生、郷土資料館に来る

令和3年10月21日、武里小学校の3年生が春日部市郷土資料館を見学しました。 #かすかべプラスワン

皆さんは、午前中は大宮の県立歴史と民俗の博物館を見学。いろいろな体験をされたあと、午後は地元春日部の博物館。

写真:武里小学校の見学

日光街道や武里小学校のことなど地元密着のお話を聞いたり、「となりのトトロ」に絡めた説明もある特製の昔の暮らしワークシートにチャレンジしてくれました。昔の農業体験では、恒例の千歯扱きの体験だけでなく、今回は脱穀した籾をすり鉢で玄米にする体験もやってもらいました。

時間が押しており、じっくり見学できなかったようですが、「竪穴住居におどろいた」「楽しかった」とも話してくれました。濃厚な時間を過ごしていただけましたでしょうか。

写真:千歯こきの体験

時間がなく物足りなかったひとは、おうちの方と遊びにきて、ぜひじっくり郷土資料館を堪能してください。

お待ちしています。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

令和3年10月17日(日)に、郷土資料館体験ワークショップ「ピョンピョンかえる・糸でんわを作ろう」を開催しました。

 

まずは蓄音機でのレコード鑑賞です。

蓄音機鑑賞

デジタル音源が当たり前となり、アナログな音に触れる機会も少ない昨今、聴こえてくる音の質の違いに興味を持ってくれているようでした。

 

おもちゃ作り風景

次に、粕壁地区に伝わる伝説「火事よけ天狗」の紙芝居を朗読し、

昔のおもちゃ作りではピョンピョンかえると糸でんわを作りました。

遊び風景

糸でんわの糸の長さは約5メートルです!資料館に糸が張り巡らされたような風景に♪

マスクをしたままでもよく通じる様子で、「ママきこえる~?」と楽しそうに遊んでくれました!

 

バッジ写真 

最後に資料館オリジナルの缶バッジ作りをして、あっという間の1時間弱でした。

次回の体験ワークショップは令和3年11月21日(日)に開催予定です。詳しくは広報誌等でご確認ください。おもちゃは「紙でっぽう」と「ぶんぶんゴマ」を作るのでお楽しみに!

郷土資料館は適宜換気や消毒を行っておりますので、お時間の都合の良い方はぜひお越しください。

【休館します】10月23日(土)午後、24日(日)、30日(土)午後、31日(日)

10月後半の土曜日、日曜日は、春日部市では選挙が行われ、教育センターが選挙の投票所で利用されるため、資料館は休館になります。ご迷惑をおかけしますが、ご来館の際はご注意ください。

<休館日>

10月23日(土)午後(前日準備のため12時より休館)

10月24日(日)終日(春日部市長選挙)

10月30日(土)午後(前日準備のため12時より休館)

10月31日(日)終日(衆議院議員選挙)