校長室より
重さはどうなるかな??
今日は3年生の2学級で理科の授業をさせていただきました。単元は「ものの形と重さ」です。
子どもたちはここまで「物の重さは形を変えても変わらない」「体積が同じでもものによって重さがちがう」ということを学習しています。それを踏まえて発展的な学習をしました。
上皿秤に水を入れた容器と木片を乗せ、重さをはかります。そのまま木片を水に浮かべると全体の重さは変化するだろうかという問題です。
水と木片を一緒に上皿秤に乗せてから、秤の目盛りを隠します。そして木片をそっと水に浮かべました。目盛りはどうなるでしょうか?
「浮かべたってはかりの上だから重さは変わらない」
「浮かんでいて水の上に出ている部分は重さがないから軽くなる」
「木は水を吸って重くなるから、重くなる」
「木が水を吸っても、その水ははじめからあるものだから重さは変わらない」
「水に入ったときなどに体が軽く感じたことがあるから軽くなる」
「お風呂に入るとお湯が上がってくる。その分重くなって結局変わらない」
様々な意見が出てきました。お友だちの考えを聞いているうちに
「わからなくなった!」
「まよってきた!」
という声もあがりました。この間、頭の中はものすごくアクティブに活動していたことでしょう。子どもたちの表情をみていて、よくわかりました。
いよいよ答え合わせです。
3,2,1!。目盛りを隠していた紙をはがすと・・・・
目盛りは全然動いていませんでした。重さは変化しなかったのです。
「やっぱり変わらなかった!!」子どもたちは、ここで重さが変化しないことを改めて学びました。
質量保存の考え方は科学を学習していくうえでとても重要なものです。3年生の学習からスタートするので、ここでしっかり身につけること大切と考えています。学年が上がっていくにしたがって、水に溶かした時に重さが保存されることや、化学変化の前後の重さの違いの学習などにつながっていきます。今日の学習がこれからの理科学習や生活にいかされていくといいなあと思いました。
3年生の皆さん、ありがとうございました。