令和4年度・令和3年度「全国学力・学習状況調査」の結果

令和5年度「全国学力・学習状況調査」の結果より

我孫子市立湖北台西小学校

令和5年4月18日実施 第6学年47名

 

1 令和5年度「全国学力・学習状況調査」の結果

(1)    自校の取り組みの成果

【国語】

・国語への関心は、過去3年で少しずつ上昇してきている。本校の研究として学習への関心を高めるということを重点的に取り組んできたことであり、その成果がでてきている。「国語の勉強は好きか」の項目では、肯定的な意見が年々上昇し昨年度から17%上昇している。

・「読むこと」を問う問題での正答率が上がっている。話し手や登場人物の視点を押さえて読解するという指導の成果が出ていると考えられる。

 

【算数】

・算数への関心は、過去3年で少しずつ上昇してきている。本校の研究として学習への関心を高めるということを重点的に取り組んできたことであり、その成果がでてきている。「算数の勉強は好きか」の項目では、肯定的な意見が昨年度から18%上昇している。

・図形領域に関する問題が比較的よくできている。個別の学習支援やTT指導などを通して、図形のイメージをつかめるように指導してきた成果であると考えられる。

 

(2)    結果から見えてきた課題

【国語】 

・設問に対して資料数が多い問題において、課題が見られる。誤答を確認すると、資料の多さによって意欲を損なわれたり、混乱をきたしていたりすることがうかがえる。普段の授業の中でも、複数の資料を扱う頻度を増やし慣れさせていくことが必要になる。

 

【算数】

・長い設問文に対して、必要な情報の精査ができず、内容を読み取り切れていないという課題が見られる。すぐに式にしたり、答えを求めようとせずに、まずは設問の問題状況をイメージ化させるなど、その状況把握を丁寧に指導していくことが必要になる。

 

2 今後の取り組みの重点

(1)    国語の改善方策

・問いに対して参照する本文の範囲を長めにとることで、広い範囲から関係する部分を探す経験を意図的に入れた指導をしていく。

・教科書の言葉や児童の言葉を、教師が別の言葉で言い換えたり、対義語や類義語をセットで教えたりするなどして、児童の語彙が増えるような指導を意図的にしていく。

 

(2)    算数の改善方策

・問題文を正しくイメージできるように、ICT機器を活用して視覚的に問題状況を想像させたり、具体物や半具体物を操作させたりする指導をしていく。

・学習内容を定期的に想起させるように、ミニテスト等をして思い返す場を設定していく必要がある。

 

 (3)    「わかる!」につなげるためのイメージ化の重要性

・今年度の研究テーマは、これまでの学力・学習状況調査及び児童の実態を受けて、「子どもたちの“たい”を育てるために必要な教師の力とは~子どもにイメージをもたせるにはどうするか~」としている。これまでの研究で蓄積してきた「学びたい」という思いを、「わかる」につなげるためには、問題文に出てきた数をノート上で操作させるのではなく、具体物や半具体物等をもちいて実際に操作させることで、正確にイメージ化させることが欠かせないと考えているためである。研究テーマがより具体的になったことで、先生たちの目指す方向があきらかになった。目標にむかって、教職員一同授業研究に臨んでいく。

 

・決められた時間に睡眠を取ったり,朝食を毎日食べたり,規則正しい生活を送る児童ほど,正答率が高い。・学校が楽しいと肯定的に捉えた児童に比べ,否定的に捉えた児童の正答率は20~30%低い。学校が楽しいところになるためには学力が必要。・友人関係の満足度と学力には相関関係がない。・家庭での学習の時間と学力には相関関係がない。・新聞または,本は,ほとんど読まない。しかし読書は好き。・自分で学習のまとめを書ける児童ほど,学力が高い。・国語は70%,算数は60%がその学習が好き。

 

 

 

 

 

令和4年度「全国学力・学習状況調査」の結果より

我孫子市立湖北台西小学校

令和4年4月19日実施 第6学年49名

1 令和4年度「全国学力・学習状況調査」の結果

(1)    自校の取り組みの成果

【国語】

「互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い,自分の考えをまとめる」と「人物像や物語の全体像を具体的に想像する」という問いが比較的よくできていることから,話し手や登場人物の視点を大事に分析するという指導の成果が出ていると考えられる。

【算数】

空位のある計算や最小公倍数等「数と計算」に関する基礎的な問題がよくできていることから,個別の学習支援やTT指導などを通して,正確に計算できるように指導してきた成果であると考えられる。

 

(2)    結果から見えてきた課題

【国語】 

「言葉の特徴や使い方に関する事項」に課題が見られる。誤答を確認すると,生活面でなじみのない漢字に関して,書き間違いというよりも,その漢字そのものを忘れてしまっている傾向がみられる。普段の生活の中から,習った漢字や言葉を意図的に使うことが必要になる。

【算数】

図形の指導に関して特に課題がある。「辺の長さや角の大きさに着目し,ひし形をかくことができるプログラムを選ぶ」問題では,ひし形をただかくのではなく,その特徴をとらえてかくということを理解できていない児童が多い。長方形をかくプログラムでも同様の傾向がみられる。それぞれがもつ図形の特徴を比較し,それを効果的に利用できるようなポイントがわかるように指導していく必要がある。

 

2 今後の取り組みの重点

(1)    国語の改善方策

漢字に関しては,出された問題文での使い方だけで覚えるのではなく,自分が書く文章の中で使うことや,生活言語のなかに学習で学んだ言語と意図的に入れていくような言語環境を整えていくように指導していく。

国語科の書く指導を中心に,条件を整理しながら文章を要約したり,自分の考えを書いたりする活動に取り組む。国語科だけでなく,事実と自分の考えとを区別して書くことができるように指導していく。

 

(2)    算数の改善方策

図形の特徴を理解し,その構成要素や作図などを,効率的にもとめられるように指導していく。その際には,問題にいろいろな情報を意図的に設定し,そのなかから必要な情報を選び出すことができるようにすることを重点目標とする。算数科の指導に関して,学習の時間,放課後学習会には担任以外の教員も学習支援に入り,きめ細やかな学習支援を行う。

 

(3)    学びたいという子どもたちの“たい”を大切にした授業を

今年度の研究テーマは,昨年度の学力・学習状況調査及び児童の実態を受けて,「子どもたちの“たい”を育てるために必要な教師の力とは~教師一人ひとりの課題を明確にして~」としている。「次の授業も受けたい」「学び続けたい」という「学びに向かう力,人間性等」をどう育てていくかという点を重視した授業を検討していく必要があると考えているためである。まずは「わかった」「学んで楽しかった」という実感が伴って,「学びに向かう力」「学びたい」という意欲を育てることを第一として,教職員一同授業研究に臨んでいく。

 

令和3年度「全国学力・学習状況調査」の結果より

我孫子市立湖北台西小学校

令和3年5月27日実施 6年生45名

 

1 令和3年度「全国学力・学習状況調査」の結果

(1)自校の取り組みの成果

【国語】

「自分の主張が明確に伝わるように、文章全体の構成や展開を考える」と「文の中における主語と述語の関係を捉える」という問いは全国平均~平均の上であることから、文の構成を意識することができていると考えられる。学習の中で継続した指導を行った成果と考えられる。

 

【算数】

「測定」の問題は全国平均~平均の上であることから、速さを求める計算をすることはできている。個別の学習支援やTT指導などを通して、課題に対して最後まで取り組もうとしてきた成果であると考えられる。

 

(2)結果から見えてきた課題

【国語】 

「目的を意識して中心となる語や文を見つけて要約すること」である。誤答を確認すると、資料で説明されている内容について記述できていないことがわかる。記述問題の場合、複数の条件に合わせて記述することに課題がある。

 

【算数】

図形の指導に関して特に課題がある。「三角形の面積を求める」問題では、問題に出てきている数値3つを全て式に書いている児童の割合が高い。平行四辺形の問題でも高さを正確に捉えることができていない児童が多い。底辺と高さの関係に着目させて必要な情報を掴み、使うことができるよう指導していく必要がある。

 

2 今後の取り組みの重点

(1)国語の改善方策

目的を意識して、中心となる語や文を見つけて要約することができるようにすることや、目的や意図に応じて自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することができるようにすることを重点目標とする。国語科の書く指導を中心に、条件を整理しながら文章を要約したり、自分の考えを書いたりする活動に取り組む。国語科だけでなく、事実と自分の考えとを区別して書くことができるように指導していく。

 

(2)算数の改善方策

図形の面積の求め方を理解すると共に、求める際に必要な情報を図形から選び出すことができるようにすることを重点目標とする。算数科の指導に関して、西っ子タイムや学習の時間、放課後学習会には担任以外の教員も学習支援に入り、きめ細やかな学習支援を行う。

 

(3)学び合う学習集団を育てる

 児童質問紙によると、友だちと話し合うことで自分の考えを深めたり、広げたりできると解答した児童が多い。学び合いに対して肯定的に捉えていると考えられる。今後も教師と児童、児童同士の関わりの中で、学び合い認め合うことができるよう学級経営を行い、共に考えたり、質問したり、誰もが安心して学べる環境を目指す。学校の授業の中で学ぶ楽しさや学ぶ意味を感じられるよう授業改善に努め、学びに向かう姿勢の向上を目指す。

以上

全国学力学習状況調査分析結果