校長室から
令和5年6月30日 部活動壮行会 校長の話
3年生の決意がよく伝わってきました。私も他の先生たちも、下級生の皆も、特に3年生に目指す目標を達成して欲しいという願いは一緒です。
1・2年生もいるので、私の思いを聞いてください。
よく球技では、試合の中にハーフタイムやイニングの間があります。みんなは顧問の前に集まってきて、作戦について確認したりします。まずは自分が、自分達が感じたことを話して、何が課題か、どう対策するか、対話をして欲しい。顧問からのアドバイスはその後だと思います。試合を行っているのは皆さんです。相手のプレーや審判の特長等、 選手だからこそ感じられる「感性」を働かせてください。また、試合に出ていない人達は、客観的に気付いたことをアドバイスしてください。それがチーム全体で戦うということです。
あの5番は今日スリーポイント当たってるから誰々が早めにチェックに行けとか、ピッチャーは高めで誘ってくるからそれに手を出さないとか、今日の審判はドリブルをとるから気をつけようとか。相手チームはこの作戦で来ているから、こうゆう対策をしようとか。自分達で対話をして、その他に何かあったら顧問から生徒だけでは気が付かない観点でアドバイスをもらいます。
1・2年生、新チームになった頃は練習や試合でも顧問の先生からいろいろ細かく教えてもらうけれど、いつまでも教えられてばかり、指示を受けるばかりから段々と脱却してください。対話ができるチームは間違いなく強くなります。市のガイドラインの変更に伴い、部活動時間が減ってきている現在、強いチームを作る一つのヒントです。
3年生にとっては、今さら言われても、という人もいるかもしれませんが、あと数週間でも、明日の練習試合から、今日の練習・活動から心掛けてください。これは球技でなくても、運動部でなくても同じことです。感じたことを話す、そしてみんなで対話する。それが部活動で学ぶべき最も大切なことの一つです。
スポーツ、音楽や演劇、科学、コンピュータ等は、一生の趣味になります。活動を通じて多くの友達をつくることもできて、人生をより豊かにします。大会で負けることや引退は、ひとつの区切りに過ぎず、高校や大人になっても、興味をもったものに取り組んで欲しいと思います。そして、感じたことを話す、みんなと対話する。中学校の部活動は、一生涯にわたるスポーツや音楽等文化活動との長い付き合いの始まりです。
とは言え、今の仲間や顧問の先生と一緒に活動できるのはあとわずかです。友達や顧問の先生がいなかったら、活動はできませんでした。お互いに感謝です。残された時間を大切に楽しんでください。