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学校日記

ビブリオバトル(2年生)

2年生がビブリオバトルを行いました。この日を迎えるにあたって、国語の授業でそれぞれがお勧めの本を持ち寄り、ペア練習⇒班内戦⇒クラス戦を経て選び抜かれた各クラス2名計6名がバトラーとなり、3分間で本の魅力を伝えました。
本のあらすじ、自分が感じたこと、読んでみたいと誘引する言葉など3分間でまとめるというのはかなり難しいですが、上手にまとめ、堂々とプレゼンテーションしていました。
また、聞き手の生徒達は何度も聞いた内容もあったのでしょうが、真摯に聞いていた姿がとても立派でした。



紹介された本は
「ラーゲリより愛を込めて」辺見 じゅん
「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」東野圭吾
「地雷グリコ」青崎 有吾
「戦場のコックたち」深緑 野分
「下町ロケット」池井戸 潤
「アリス殺し」小林 泰三

投票の結果、生徒88人の読んでみたいチャンプ本は「アリス殺し」2位は「地雷グリコ」でした!このビブリオバトルによって、生徒たち同士で新しい世界の本とクラスメイトの考えや興味を知る機会となりました。
   

東日本大震災から14年

本日、3月11日は、東日本大震災から14年となりました。中学2年生の生徒達が生まれた年です。 震災により亡くなられた多くの方々を追悼し、ご冥福をお祈りするため、午後2時46分、全校で黙とうを捧げました。

宇宙桜(そらざくら)2世の植樹

2013年都立桜ヶ丘公園に植樹された「宇宙桜」から採取された種から発芽した苗木を植樹する植樹祭に、有志の生徒16人(1年生1人、2年生13人、3年生2人)が参加しました。2年生・3年生はこの多摩市の想いの詰まった宇宙桜に関して道徳授業で学びました。3グループに分かれ3種の宇宙桜2世を丁寧に植樹作業したことで、生徒たちにとって「自分たちで植えた桜」と実感できたと思います。20年、30年後も、宇宙桜と共に地元を大事に思う気持ちが深まることでしょう。成長が楽しみです。

多摩商工会議所のホームページにもこの植樹の記事が掲載されています。
ぜひご覧ください。下をクリック↓
https://www.tamacci.or.jp/sakura_project/news/index.html


宇宙桜(そらざくら)について知りたい方は
下記よりデジタルブックをダウンロードいただけます。
本校の指導教諭 三浦摩利先生と長谷川洋一氏の対談も掲載されています。

「宇宙桜(そらざくら)~宇宙を旅した桜たち~」  発行 多摩商工会議所
https://www.tamacci.or.jp/sakura_project/sorazakura/



     

身のまわりの環境地図 優秀作品

1年生が日常、触れたり、感じている身のまわりの環境を題材に取り上げ、自ら調査・研究し、地図として表現する「身のまわりの環境地図」を製作しました。
令和6年度第28回多摩市身のまわりの環境地図作品展で多摩市内の小・中学校あわせて応募総数58点の中より、聖ヶ丘中学校の1年生4名が優秀作品賞、5名が奨励賞、9名が佳作、そして学校賞を受賞しました。


優秀作品賞4名の地図をご紹介いたします。

一般社団法人環境情報科学センター理事長賞
作品名:『聖中周辺の緑の量の変化』
製作者:1年 齋藤 佑有さん



パルテノン多摩賞
作品名:『これから残していきたい自然マップ』
製作者:1年 勝田 千智さん



運営委員会委員長賞
作品名:『点字ブロックマップ』
製作者:1年 中 陽菜多さん



健幸まちづくり賞
作品名:『聖ヶ丘3-51と52番地の外で座れる場所マップ』
製作者:1年 槇野 敢太さん

作品展

各学年、1年間の学習の成果を発表しました。生徒たちは校舎を回りお互いの成果を確かめ合い、多くの保護者の方々にもご参観いただきました。

<発表作品>
1年生
英語科 人物紹介
国語科 書き初め(佳作)
理科  自由研究
美術科 石のデッサン・蒔絵小皿と季節の和菓子
技術科 折り畳み椅子
家庭科 食品ロス削減レシピ
総合的な学習 職業調べ

     

2年生
英語科 多摩市の良いところ in English
国語科 書き初め(佳作)
理科  自由研究
美術科 空想画・木彫鍋敷き
家庭科 カラフルトートバッグ
総合的な学習 鎌倉校外学習のまとめ

       

3年生
英語科 Memory of 3 years
国語科 書道
美術科 水墨画うちわ・篆刻(てんこく)
総合的な学習 修学旅行のまとめ
   

美術部  個人製作品発表
  

自然探求部 活動報告・研究発表
  



職場体験発表(2年生)

各事業所で体験した内容や感想、SDGsの取組について発表を行いました。今日は、各グループから投票で選ばれた9組が学年全体で発表しました。どれも分かりやすくまとめられていて、発表する姿も大変立派でした。「百聞は一見に如かず」3日間と短い期間でしたが、実際に体験してみて仕事の大変さ、やりがい、責任感などを感じることができたようです。今後の生活や自分の将来に生かせるといいですね。

包帯法実習(2年生)

2年生の保健体育「応急手当の意義と基本」の単元で包帯法の実習を行いました。包帯の目的や使い方を学び、その後、実習を行いました。患者役とコミュニケーションを取りながら、巻く強さに気を付けながら巻いていました。みんな、巻く回数が増えるほど上手に巻けるようになりました。

多摩ハンドボールクラブ 出張授業

Tokyoスポーツライフ推進事業の一環として多摩ハンドボールクラブの方々にお越しいただき「投げ方」教室を行いました。1・2年生の各クラスごとに丁寧に分かりやすく、そして楽しく、正しい投げ方や遠くまで投げられる投げ方を教えていただきました。近年、環境の変化などから子どもたちの体力の低下が問題となっています。特に投げる力の低下が昔に比べると顕著です。本校では今年度「投力向上」をテーマにソフトボールの授業の充実などに取り組んできました。ソフトボールより大きなハンドボール(中学校ではハンドボール投げが新体力テスト項目)をどのように投げたら強く、そして遠くに投げられるかを多摩ハンドボールクラブの方々に教えていただきました。授業の始めと終わりで計測を行いました。ほとんどの生徒が記録が伸び、中には10m近く記録が伸びた生徒もいました。

 

「社会を明るくする運動」作文コンテスト最優秀賞受賞

多摩市の中学生を対象にした「社会を明るくする運動」作文コンテストにおいて、1年生の山口 佳樹さんが最優秀賞に選ばれました。

「道なきところに道を」というタイトルの山口さんの作文は授業などで書いたものではなく、山口さん自身が日常生活で聞いたニュースを家庭で話題にし、多面的な視点で分析し深く考えた経験を自ら書き、応募したものです。


ぜひ、ご一読ください。

「道なきところに道を」

 山口 佳樹 

 殺人、窃盗、暴力…日々どこかで事件が起こり、それが当たり前のように連日報道される日本。中には僕と同じくらいの年齢の人が犯罪に手を染めている事例もあり、親はどうしていたのか、周りの人達は何を見ていたのか、事件を起こした本人はどうしてそんなことをしたのか、不思議で仕方なく感じていました。

 「人生終わったね。」ニュースを見ながら呟く僕に母は、「そんなことはないよ。あなたは裏を知らないから言えるんだよ。」と少し怒ったように言います。犯罪に裏も表もあるかよと思いましたが、きっとニュースを見ている大半の人も「怖いね~」、「嫌だね~」、「気をつけないとね~」と感想を言うだけで、どこか他人ごとに捉えているはずです。

 そんな中、今年に入って保護観察中の男が自身を担当していた保護司を殺害する事件がありました。この犯人は過去、コンビニ強盗事件を起こし、保護観察付き執行猶予の有罪判決を受けていました。僕はこの事件のニュースを見た時、ハッとしました。これが母の言う「裏」ということ。言われてみれば、罪を犯した人達は出所後どうしているのか?刑期を終えた時、家族は温かく迎え入れるだろうか?帰る家なんてあるのだろうか?生きていくための仕事はすぐに見つかるのだろうか?「犯罪」や「逮捕」という言葉ばかりに目がいき、その後のことは全く想像していませんでした。

 担当していた保護司の方は、この犯人のためにずっと社会復帰のための立ち直り支援をされていたとのこと。出所後に受けるであろう周りからの差別、将来への不安からくる絶望感など、様々な事に寄り添いながら社会復帰への道を導いてくれていたはずです。そもそも、家族でもない人がこうやって手を差し伸べてくれていたのに、なんて酷いことをするのだろうと、犯人には心の底から怒りでいっぱいになりました。と同時に、一人の人間を立ち直らせることの難しさを感じました。

 では、なぜ犯罪が起こってしまうのか?その人自身の生まれもった性格も関係しているかもしれません。しかし根本をたどると家庭環境が崩壊していた人、歪んだ環境で育った人、身寄りがなく自暴自棄になっている人、僕には想像のつかない人生を歩んできた人など、本当に様々な問題が重なって、道を踏み外してしまったケースが多くあるように感じます。きっとこの犯人も、これまでの人生の過程で親や周りの人から、命の尊さや、愛されるという事を教えてもらえなかったのだろうなと思います。

 一人で生きていく事はとても難しいです。だからこそ、拠り所のない人には社会や地域の人の力で居場所を作る必要があります。全部に正解はありません。でも立ち直る為にサポートする事に不正解はありません。まさに道がないところに道を作り、教科書がないところに教科書を作りサポートしている保護司の活動。危険と隣り合わせの仕事ですが、この60年、殺人事件にまで発展する事例はなかったそうです。つまりどれだけの人が保護司の活動でやり直す道を歩む事が出来ていたか、保護司の活動によって、どれほど世の中はまもられてきていたかということを僕はこのニュースで実感しました。

 罪を犯した人が犯罪から立ち直るため、そして再犯を防ぐためにも、この事件には絶対に屈してはいけないと感じます。

 中学生の僕は、犯罪から立ち直ろうとしている人を直接サポートする事は出来ません。でも街頭での啓発活動へ参加したりすることで、道なき道をつくる人がいること、罪を犯したからと偏見で人をみてはいけないこと、それを周りに伝えることは出来ます。小さな事ですが、少しでも世の中を変えていけるよう努力したいです。

都立多摩桜の丘学園との交流の振り返り授業(1年生)

1年生が9月から3回にわたって交流を行った振り返り授業をしました。
都立多摩桜の丘学園の知的障がい・肢体不自由の生徒との交流で生徒達にどんな心の動きがあったのでしょうか。
都立多摩桜の丘学園の大塚昌利先生が来校し、それらの交流をひとつひとつ振り返り、お話しくださいました。オンラインでの学校・学級紹介でお互いを知ることから始め、ボッチャによるスポーツ交流で直接話し笑い合い、大いに盛り上がりました。マラソン大会では一緒に走り、また都立多摩桜の丘学園の生徒達にたくさんの声援を送ってもらったことが思い出されます。

知らない=先入観でしか相手を見れない。
「かわいそう」「不自由」「不幸」「怖い」「何をしたらよいか分からない」という感情から
相手を知ることによって、相手を想い、考える気持ち。そして一緒に過ごし、できる少しの工夫が大切なのだということを学びました。自分の個性も人の個性も尊重し合い、助け合うことができれば、もっと多くの人が暮らしやすい社会に変わっていくのだと思います。
朝の体育館は凍えそうな寒さでしたが、少し温かい気持ちになった気がします。

生徒たちの印象的な交流
ボッチャ大会
・みんなと笑い合いながらしたから。
・一番話したり遊んだりして交流を深められたから。
・やる前は少し関わりたくないと思っていたが、一緒に優勝という目標を目指すことで、心が通じ合ったから。
・一番交流することができたと思うし、桜の丘学園の子たちと協力して試合して、ものすごく盛り上がったし、自分の中でもすごく楽しかったから。
・実際に話すことができ、アニメの話などもしてくれて楽しかった。
・障がいがあってもなくても、点が取れた時はみんなで一緒に喜んで楽しめたのが印象に残ってます。
・オンライン交流会よりも現実で会って話す方が楽しく、見えなかった一面も見た気がしてとても良かった。
・みんなでひとつになって協力して触れ合うことができたから。


生徒達が 感じたこと・考えたこと・「普通」とはどういうことか

・障がいをもっていても人や道具の力を借りれば同じスタートラインに立てる!人によって、普通は違う。理解し認め合って協力し合うことが大事。他人事として関わるのではなく同じ仲間として関わり合うこと。
・交流前は文字が書けて読めて会話したり、勉強するのが当たり前でそれはみんな同じだと思っていたけれど、交流後はみんな違うのが当たり前で、「自分たちが自分たちらしく生きていければ幸せ」というのはみんな同じなんだと思った。
・都立多摩桜の丘学園の子と交流しているとボッチャで勝ったら、一緒に喜んで、マラソン大会で走り切ったら、同じくらい疲れていて、同じ中学生なんだと実感した。みんな普通の中学生で、障がいやコンプレックスだって、その人の一つの個性で魅力だと思う。
・「生まれもった障がい」をもった人はそれが普通というのを聞いて、「自分」ではなくて「人それぞれの普通」があると感じた。
・交流してみて全てできることが普通ではないと思った。それぞれ得意や不得意があるからこそ、それが一人一人の個性だと思った。
・人間には違うところがあるのは当たり前で「できない」「苦手」と感じることは人によって様々、そのマイナスな所をできる人が埋める。埋めてもらう。これができれば素晴らしいなと思います。
・オンライン交流ではお互いを知ることから始め、ボッチャ交流では協力やサポートをし合うなど、障害の有無に関わらず、お互いの個性を尊重し合うことが大切だと分かりました。交流を通して私の中での普通は「自分らしく生きる」ことだと思います。「一人一人が大切で特別な存在」という事を忘れずに、これからも自分の個性、相手の個性を大切にしていきたいです。