多摩市教育委員会は令和6年4月から、校内別室学級を本校に設置します

 

【名称の由来】「あたごSpace(スペース)」という名称には、校内別室が生徒にとっての 「居場所( Space )」 となり、また、この別室には「 宇宙(Space )のような大きな可能性がある 」 という2つの願いを込めています。

多摩市ユネスコスクールイメージキャラクター
「ゴーヤン」

あたごSpaceに関するお知らせ
チャレンジクラス設置の目的

不登校生徒が安心して学校生活を送ることができるような

ゆとりある生活時程を実現し 実態に応じた支援を行います

支援のキーワード

整える

鉛筆登校日数の増加

ゆとりある生活時程の中で「リフレッシュタイム」などを取り入れ、生活リズムや心身の状況を整え、在籍前の年度より登校日数を増やしていきます。

分かる

鉛筆学習内容の定着

一人一人の学習状況に合わせた個別学習やグループ別学習など指導方法や 指導体制 の工夫改善に 努め、学習内容を確実 に身に付けることができるようにします 。

つながる

鉛筆学校内外の機関等による相談・指導等を受けていない生徒の解消

個別支援計画 を活用し、関係機関と連携を図り「学校内外の機関等による相談・指導等を受けていない生徒数」を0にしていきます。

あたごSpaceの生活や学習は?

指導方針1)
ゆとりある生活時程と学び直しの可能な1単位時間の授業構成

鉛筆「ゆとりある生活時程」とは? 

【 時 間 割 】

          S組
 月  木  金
登校 ~9:20
短学活RT 9:25~9:35
1校時 9:45~10:35 〇 
2校時 10:45~11:35  〇 〇 
3校時 11:45~12:35  〇 〇 
給食 12:35~13:05
昼休み 13:05~13:20
学活清掃 13:20~13:30
下校 13:30
4校時  13:25~14:15  
学活清掃 14:20~14:45   ★ 
下校 15:00  

◆通常学級では、1日6時間が基本ですが、別室学級では、1日4時間のゆとりある生活時程で、東愛宕中学校の年間指導計画に基づいて学習を進めます。
◆朝は、心身の調子を整える「リフレッシュタイム」で、軽運動やソーシャルスキルトレーニングを行います。
◆また、通常学級は週29コマが基本ですが、別室学級は週19コマで学習を進めます。

 

鉛筆「学び直しの可能な1単位時間」とは?

(1単位時間の展開例) 

  

<前半20分>【個別(学び直し)の時間】
後半で学ぶ内容について、個別で追究したり、学び直したりして、補充の学習をします。
※ICTを積極的に活用した個の学び

<後半20分>【協働(学び合い)の時間】
前半で学んだ内容を活用して、他の生徒と協働的に学んでいきます。
※ICTを積極的に活用した協働・対話的な学び

 ◆通常学級では1単位時間50分の中で、学習を進めますが、別室学級では前半20分を【個別(学び直し)の時間】として、個別の課題に基づいた補充の学習を行い、後半30分は【協働(学び合い)の時間】として、前半で学んだ内容を活用して、他の生徒と協働的に学んでいきます。

 

指導方針2)
体験的な学習とICTを効果的に活用した学習活動の工夫

鉛筆体験的な学習とは?

美術、音楽、技術・家庭等での体験活動の充実

◆生徒の学習への意欲を喚起できるよう、体験的な活動を多く取り入れていきます。例えば、音楽での鑑賞活動や、美術の創作活動ではゲストティーチャーを招いた授業、技術分野ではプログラミング、家庭分野では調理実習などを行っていきます。

◆総合的な学習の時間や部活動では、生徒の希望に応じて通常学級と交流も可能です。

 

鉛筆ICTを効果的に活用した学習活動の工夫とは?

オンラインでの授業参加

◆登校が難しい場合は、オンライン会議システムを活用して、授業に参加することができます。

◆オンライン会議システムで双方向のやり取りが難しい場合は、メッセージのやり取りで学習に参加することも可能です。

 

指導方針3)
個別最適な学びや協働的な学びの一体的な充実を 図り「学びの選択」ができる 教室レイアウト

場の選択、学び方の選択を可能としています

◆「パーソナルラーニングスペース(個別学習スペース)」を確保し、タブレット端末や書籍等を準備してすぐにでも学び直しや調べ学習ができるようにします。

◆「 コラボレーションスペース」では、円卓のように机を並べ、協働的に学ぶことができるようにします 。

◆「 リフレッシュスペース」では気持ちのコントロールや、クールダウンを行うことができるようにします 。

 

指導方針4)
個別支援計画を基にしたアセスメントと生徒・保護者との定期的な面談

◆学校は「個別支援計画」を作成し、その計画を基に支援方針を立てていきます。
「個別支援計画」を活用し、生徒や保護者と定期的に面談を行い、生徒の学びを支援していきます。

入級までの流れ
  1. 保護者は在籍校長に「あたごSpace」への入級希望を伝え、面談する。
  2. 保護者は在籍校に申請書を提出する。在籍校長は申請書を市教育委員会に送付し、報告する。
  3. 市教育委員会は、入級希望があったことを設置校に連絡する。
  4. 設置校は、保護者と日程を調整し、生徒及び保護者が「あたごSpace」を見学する。
  5. 生徒は2週間程度の体験入級を行う。
    体験入級は、 1 日 1 時間 以上参加し、 2 週間 程度実施する(連続する必要はない)
  6. 体験1週間程度の時点で三者面談し、入級の意向確認をする。
  7. 市教育委員会は、入級審査会を開催し、校内別室学級入級許可決定通知書を保護者に送付する。
  8. 設置校以外に在籍している生徒については、在籍校及び設置校が通常どおりの転出入の
    処理を行う。

※入級が決まったら、東愛宕中学校の在籍になります。

あたごSpaceのQ&A

あたごSpaceに関するQ&A

制服はどうなりますか?

通常学級との交流があるのでしょうか?

ゆとりある時程だと通常学級よりも授業時間が少なくなると思いますが、評価・評定はどのようになるでしょうか。

登校できないことが多いかもしれないのですが、その場合は評価・評定は進路に影響しますか?

登校を少しずつできるようにしたいので、例えば、登校日を限定し、オンラインを併用することや、登校時間を少しずつ伸ばすために、登校時間を遅らせることは可能でしょうか?

令和6年2月9日(金)までに入級の希望を学校に申し出るとのことだが、それ以降は申し出を受け付けないのですか?

退級に条件はありますか?

多摩市教育委員会から

近年、本市のみならず、全国的に不登校児童・生徒数は増加傾向にあります。

多摩市教育委員会では令和2年4月に「不登校総合対策~一人ひとりの子どもたちに安心できる学校生活を~」を策定し、市内公立小中学校の支援の方針を 示しています 。

不登校の要因は多様で あり、とりわけ、「 無気力・不安」「学業不振 」が主な要因となっています。

本学級は、そのような不登校の要因を踏まえ「整える」「分かる」「つながる」を支援のキーワードに不登校生徒を支えてまいります。

【 問い合わせ 】 多摩市教育委員会教育指導課 ☎042-338-6913

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