学校の日々の様子

令和6年度 校長室日誌

【校長室日誌】6/3児童朝会

 本日の「児童朝会」は、児童委員の皆さんからの告知から始まりました。『みんなで なかよく えがおが ひかる』に関するイラスト募集「イラスト大作戦」について、全校児童に呼びかけました。続いて6年生2人から、今月の生活目標等についてのお話がありました。最後に私から、「ふれあい月間」についてのお話をいたしました。

    



今月6月は「ふれあい月間」です。いじめを防ぐ取組みを全校で行っていきます。そこで、「いじめの矢」と「心」というお話をします。
ここに、ふだんは目には見えないけれど、みんなにも見えるようにした「心」があります。そしてここにあるのが「いじめの矢」です。いじめられた人が嫌な思いをしたら、それはすべていじめとなります。これから、いろいろな「いじめの矢」を「心」に刺します。
1つ目。この矢は、他人の机やノートに落書きをする「いやがらせの矢」です。2つ目。この矢は、失敗したり、人と違っていることを笑ったりする「からかいの矢」です。
3つ目。この矢は、〇〇ちゃんと話すのは止めようとその人が来たら急におしゃべりをやめる、逃げる、一人ぼっちにする、「無視・仲間外しの矢」です。
4つ目。この矢は、遊ぶふりをして、友達をたたいたり蹴ったりする「暴力の矢」です。
5つ目。この矢は、死ね、よわむし、きもい、かわいこぶってる、くそじゃんなどの「悪口・言葉の暴力の矢」です。
6つ目。最後にこの矢は、しゃべり方や動き方を真似する「からかいの矢」です。
いじめられた人の「心」は、悪口、暴力、ちくちくことば、ことばの暴力、いじわるな言葉など、たくさんの矢が刺さっています。実際にはもっとたくさんの矢が刺さっているかもしれません。さあ、この「心」はこれからどうなるでしょう。「心」が引き裂かれたり、壊れたりしてしまうかもしれません。さらには、学校に来られなくなったり、家から出られなくなったり、死んでしまったりするかもしれません。このように「いじめの矢」が「心」に突き刺さっている友達がまわりにいませんか?もしいたとしたら、このままにしておいていいのでしょうか?「心」が壊れてしまう前に、「いじめの矢」を抜かないといけません。でも「いじめの矢」は、いじめられている本人には、簡単には抜くことができません。まわりの人から「1人じゃないよ」「ぼくと一緒にいればいいよ」「大丈夫だよ、私がついているよ」「心配ないからね」などと声を掛けることが必要です。「味方だからね」と励ましてくれる人がいれば、「いじめの矢」をぬくことができます。そしていじめた人が反省をして、心から「ごめんなさい、もう2度としません」と謝り、いじめをやめるのです。自分の周りに「いじめの矢」が「心」に刺さっている友達がいたら、声を掛け、励まして「いじめの矢」を抜いてあげてください。さあ、矢を抜いてください。
もう1度、ここにある「心」を見てください。いじめの矢が抜けた跡はどうなっていますか?そうです。穴のあとが残っています。全部抜いても「いじめの跡」は残るのです。10年たっても、20年たっても、忘れることはできないかもしれません。だから、いじめは絶対になくさなければいけないのです。そのことを皆さん、ずっと覚えておいてください。