校長日記

10月5日(火)児童朝会の話

10月5日(火)
 おはようございます。元気な声が聞こえてきました。この声を聞くととっても嬉しいです。

 さて、今日は運動会についてお話します。
 今年は、2年ぶりの運動会を開催します。1年生はもちろん2年生にとっても初めての運動会になります。

 昨年は、コロナがどんなものなのかもわからない中で、休校になったり、楽しみにしていた様々な行事が中止になったりしました。みなさんにとっても先生方にとってもおうちの人たちにとっても、残念な1年を過ごしてきました。

 でも今年は運動会ができる!この日をどれほど楽しみにしてきたか。みなさんで作る運動会の活躍と笑顔、お家の人たちの応援と笑顔が今から楽しみです。

 この週末に、校長先生の家の近くの小学校で運動会がありました。その朝に登校するきょうだいの会話が聞こえてきました。
 兄は言いました。「かけっこで足の速い子いるの?」
 弟は答えます。「うん、いる。」

 すると兄はこう言いました。
 「でも負けてもいいやと思ったらだめだよ。そう思ったら必ず負けるよ。いいかい、絶対に勝つと思うんだよ。」

 このお兄さんは、弟思いだなと思いました。あきらめたらダメという言葉ではなく、もっとわかりやすく、「負けてもいいやって思ってはダメ」と言ったからです。そして自分の経験からか「そう思ったら負けるよ。」と教えていました。
 
 実はこれはとても深い言葉なのです。世界中で有名なフリードリッヒ・ニーチェというドイツの偉い先生がこう言っています。「おじけづいたら負ける」という言葉です。

 勝負の前に少しでも負けてもいいと思ったら必ずそうなってしまうという心の働きを教えています。

 このお兄さんは、ニーチェの言葉は知らなかったと思いますが、まさに同じことを言っています。やればできると思うのと、最初からどうせ無理だと思うのでは、結果が違うということです。

 ただ勝てばいいということではありません。運動会が好きな人も嫌いな人もいるでしょう、でもせっかくの運動会です。自分に打ち克って力を出しきる元気な姿をお家の人に見せてあげてください。

 最後に校長先生もみんなに向けて言葉のプレゼントをします。それは「一致団結」という言葉です。
 みんなで一緒に言ってみましょう。
 せ~の!「一致団結!」(大きな声が聞こえてきました)

「一致団結」というのは、同じ目標に向かってみんなで心を一つにして力を合わせる」という意味です。

 各学年で行う表現=踊り、これは、一致団結の表れです。寺小の子供たちと先生方が一つになって素晴らしい運動会になるように、今日から約1ヶ月間一致団結して本番に向けて精一杯の練習に取り組んでください。お話終わります。