校長日記

ニュートンは2年間休校の時に万有引力の法則を見つけた

5月11日(月)
長い休校中、ご家庭ではどのようにお過ごしだったでしょうか。
今日からやっと分散登校を実施することができました。

一向に収束が見えない「新型ウイルスコロナ感染症」。この1mmにも満たないウイルスが世界中を震撼させてもう5か月も経ちます。
かつては、ペストが発生した時、学校は2年間もの長き間休校でした。当時学生だったニュートンは、この2年間を「創造的休校」と名付けたようです。ニュートンは皆さんもよくご存じの万有引力や、微積分法、光のスペクトル分析など多くの歴史的発見を成し遂げた科学者です。りんごの実験で有名ですね。世の中は、資本主義社会が発展しました。
コレラ発生後は、下水道が完備され公衆衛生への意識が高まったともいわれています。
では、いったいこのコロナは私たちや社会をどのように変革させていくのか。

私自身、毎日の電車通勤は今でもとても怖い思いをしています。自分がコロナに感染してしまったらどうしよう、知らずに人を感染させてしまったらどうしよう、学校から感染者が出てしまったらどうしよう、子供たちや家庭から発症者が出て命を失ってしまったらどうしよう。目に見えない不安や、先の見えない閉塞感を打破するにはどうたらよいのかと毎日考えさせられていました。

そんな時、以前一緒に働いてきた職場の恩師であった校長先生より、「今より高く、さらに高まる教育を、人生を、目指せ!」と応援のエールを送っていただきました。
勇気が百倍になったのは言うまでもありません。

今の状況を嘆き悲しむだけではなく、顔を上げて前に突き進むことが大切だと考えています。この状況下で、できなくなったことだけを振り返るのではなく、新しい価値観や、新しい学校の在り方や、新しい生き方を先生方や子供たちと一緒にしっかりと考えていきたいと思います。

 オンライン学習の設備も整いつつあります。多摩市ではしっかりと子供たちの教育について対応してくださっています。タブレットやルーターの貸し出しも始まります。ICT環境が整えば、それでよしということではなく、新しい子どもたちとの学びをわたくしたち教員も試行錯誤しながら実践していこうと取り組んでいます。

 今週、授業動画のテスト配信を行います。第1回目は、もう担任の先生も誰だかわからなくなっちゃった!?子供たちのために先生方が自己紹介をしたり、子供たちに質問をしたりしているものです。(マスクをしているので顔がはっきりしていない場面もありますがお許しください。)
 来週からは、登校日に配布される1週間ごとの課題に沿って、課題を手元で取り組みながら先生方が進め方や考え方を動画で解説してくれます。なれないことも多いかと思いますが、あらゆる可能性を信じていろいろな工夫を施していきたいと思います。
 ご家庭におかれましては、ぜひご協力ご理解いただけますようよろしくお願いいたします。