今日の東寺方小

6月1日(木)すごい魔法の粉!感動編!

今朝の出来事です。いつものように電車に乗ると、なんと車両床に大量の嘔吐物が!強烈なにおいも立ち込め、最終駅に着いたようです。折り返しの新宿行きでこの先はまだ長い。

先に電車に乗っている人たちは、静かに、騒がず、そこの一角を避けて楚々と座っていました。どうしようと迷いましたが、そこは関西出身の私。大阪のおばちゃんのごとく、気になり、黙っていることができませんでした。

交代する運転手さんが必ずホームを通り改札に向かうことを知っているので、待ち構えて「嘔吐物があります!」と知らせました。若い車掌さんは「わかりました。」と言って階段を上っていきました。出発まであと3分しかない!しかし、待てど暮らせど車掌さんは来ませんでした。そのうちベルが鳴り電車は発車してしまいました。

なんだかな~~、このまま嘔吐物から発するにおいや、もしかするとウイルスやら拡散して嫌だな~、新聞でもあればぱっとかけられるのにな~~と思いつつがっかりしていると、高幡不動に着いたとき、2人の駅員さんがピンポイントですっと乗り込んできました。てきぱきと、嘔吐物の量・状況を見て、そのうちのひとりが、さっと「これなら大丈夫です。」「いえ、私は下りずに乗って処理します。」と返事をされていました。やがて電車は発車しました。

車内に残った駅員さんの手には、箒と粉が入った袋と消毒スプレーが入った袋の2つ、そして塵取り。

袋から適量おがくずのような粉をまいたかと思うと、箒で巧みに混ぜ合わせさらっとなった状態の物を塵取りで集める。この作業を手早く確実に、ほこりも立てず、音もたてずに4~5回に分けて処理をされていました。痕跡も残さず処理をした後、2種類の消毒液でしょうか、しっかりと吹きかけ掃除は終わりました。あまりの見事さにお声をかけようかと思ったら、次の百草園にてさっと降りていかれました。たった一駅の間の出来事です。

見事な手さばきと、この魔法のような粉、おがくずではこうもうまくいかないのでは?と思いました。

この出来事から、2つ。教訓にしたいこと。

まずは、自分中心で物事を考えることはやめようと思いました。初めは、すぐに駆け付けてこなかった若い車掌さんを疑ってしまったこと。「やっぱり若いから、客が言うことにすぐに対応できないんだな」と思ってしまったこと。きっと、あの若い車掌さんはすぐに報告し、瞬時に駅所に連絡し、到着駅で対応できるように連携を取り、駅側はすべてを準備し、きちんと対応してくれていたんだ!と大大反省をしました。少しでも疑ってしまった自分が恥ずかしいと思いました。

もうひとつは、この素晴らしい動きを嫌な顔一つしないでさっと任務をやり遂げられた駅員さんはじめ組織対応のすばらしさを見習いたいこと。

学校ではどうだろう。先生方と、さっと対応出来るように、普段から連携を取っているつもりでしたが、組織でしっかり動くということの大切さを改めて見せていただきました。「今日、帰りには、しっかりとお礼を言って帰ろう!」とすがすがしい気持ちになりました。

 

それにしてもあの魔法の粉は、何だったのでしょう。

おがくずであんなにすべてを吸い取って、濡れた跡もなく、さらっと元通りになるなんて!養護の青山先生に、学校でも子どもが吐くことが多いから、あの魔法の粉が欲しいね!と話しました。、やっぱりおがくずなのかな~。恐るべし!魔法の粉でした。