校長の独り言

校長の独り言

今日は半夏生

 夏至から数えて11日目頃、ドクダミ科の植物「ハンゲショウ」の葉が白くなり、梅雨明けを間近に控える頃のことを半夏生というのだそうです。
半夏生は気候の変わり目だけではなく、農作業の大切な節目でもあり、昔から「田植えは夏至の後、半夏生に入る前までに終わらせるもの」とされ、それを過ぎての田植えは秋の収穫量が減ると言われてきました。
 田畑の仕事が一段落した農家は、この日の天気で農作物のできを占ったり、豊作を願って神様に食べ物をささげたりしたそうです。またこの日には関西地方では蛸を、福井県(一部)では鯖を食べる習慣があるようです。

 湿度も温度もぐっと上がる季節の変わり目のこの時期は、身体がまだ慣れていないことから体調を崩しがち。仕事が一段落したと思ったら、無理をせず休もうという意識が昔からあったんですね。
 蛸を食べるという風習も「良質なタンパク質や、疲労回復に効果のあるタウリンが豊富なものを食べる」という食養生の一種なのですね。