校長室より

本を読むこと

 福田中学校には、北棟と南棟を繋ぐ2階の通路があります。そこには、たくさんの本が展示されていて、生徒が休み時間などに、自由に本の貸し出しが出来ます。
 私が着任後に驚いたのは、昼休みに多くの生徒が本を手に取って借りていく姿でした。担当職員に「月にどれくらいの本の貸し出しがありますか」と聞くと「多い月で500冊程度の貸し出しがあります」と言われました。本校の生徒は172名なので一人あたり月に3冊程度の本を読んでいる計算になります。
 ある調査で社会人の月の平均読書量は2.2冊というデータがありました。このデータからすると本校の生徒は、本を読んでいる方に入ります。
 
 本を読むことによって何が得られるのか。それは…
1.文章力が養われる
 本を読むとたくさんの言葉が出てきます。すると、自然とたくさんの言葉が身に付く、そして、同時に良い文章にたくさん触れることで、文章力も磨かれます。
2.教養や知識が身に付く
 読書は、これまで知らなかったことを知るきっかけになります。新しい知識や教養が身に付くため、世界が広がっていきます。
3.コミュニケーション能力が高まる
 福中生が目指している、「コミュニケーション能力の向上」です。会話のキャッチボールをうまく行うには、自分の感じていることや考えていることを自分の言葉で表現することが必要です。読書によって、たくさんの知識や表現が身につき、それが話す力(コミュニケーション能力)の向上につながります。
4.リラックスして、ストレス解消になる
 福田中学校は、朝の読書から一日が始まります。ストレスを軽減し「リラックスしやすい状態」を作り落ち着いた雰囲気の中で生活をスタートさせる役目もあります。これ以外にも、思考力が向上する、記憶力が向上する、アイデアが得られる等々、読書には本当に多くのメリットがあると言われています。


 良いことだらけの読書、福田中学校はこれからも読書活動に力を入れて取り組んでいきます。