学校のようす(2024年度)
【4年生総合】大切なことは…
11/5(火)、「あすチャレ!ジュニアアカデミー」より有安諒平先生をお招きして授業を行っていただきました。有安先生はパラアスリートでローイングやクロスカントリーの日本代表として活躍していらっしゃいます。一体どんなお話が聞けるのでしょうか…。
まずは有安先生の競技や少年時代、障がいについて話していただきました。有安先生は15歳で黄斑ジストロフィーを発症し、視覚障がい者になりました。自分が小学4年生のときは「まさか自分がなるとは思わなかった。」とおっしゃっていました。
パラアスリートになったのは、友だちから「こんなスポーツあるんだよ。」と教えてもらったことがきっかけだそうです。「それまで全くスポーツなんてやってこなかった」とおっしゃっていましたが、今ではローイングやクロスカントリー(スキー)で日本代表になるほどの選手に。きっと並々ならぬ努力があったのだと思います…。
子どもたちはお話を聞きながら、真剣にメモをとります。
お話の後は皆で遊びます。行ったのは「借り物競争」です。ただ遊ぶわけではなく、有安先生と一緒にみんなで楽しく遊ぶにはどのようにしたらよいか工夫しながら考えます。「カードの場所を教える」「カードを読み上げる」「手をたたいて場所を教える」などなど。子どもたちはたくさんの工夫をひらめきました。
有安先生はこうおっしゃっていました。
視覚障がい者になって、例えば本を読むときに、音声で本を聞くようになりました。今ではみんなが1日かけて読む本を1時間くらいでで聞けるようになりました。その点に関しては、視覚障がい者でよかったと思います。こんな風に見方を変えて前向きにとらえることが大切だと思います。
こんな話もされていました。
例えば、ドッジボールをするときに「今日はありくん(有安先生)がいるから別の遊びをしてあげようよ。」とはならないでほしいんです。「ありくんとドッジボールをするなら、こんな工夫をしよう。」と考えられるようにしてほしいんです。
「見方を変えること」「工夫をすること」…とても大切な2つのことを有安先生は教えてくださいました。有安先生、ありがとうございました!