5月

 

 真鯛   大分県産

 真鯛は日本では太平洋側の列島の各地と北海道以南の日本海に生息する魚です。体長30cmから大きいものであれば1mを越す大きな物もあります。平たい体にピンク色を帯びた光沢があり、輝点と呼ばれるコバルトブルーの小斑点が背側に見られます。淡白ながら甘味がありプリプリとした歯応えも特徴です。特に刺身ではそのおいしさをより感じられます。真鯛を選ぶときには、目が濁っているものや充血しているものは鮮度が落ちており、避けるのが無難です。また、体色が鮮やかなもの、頭に比べて体の高さがあるものを選びましょう。

 

 

 桜えび   静岡県駿河湾産

           

  

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  桜えびは、サクラエビ科に属する小さなエビです。体は透明ですが、甲殻に赤い色素をもっているため、桜色に見えます。産卵期は夏で、主な産卵水域は富士川の河口、田子の浦から由比沖にかけて。1ヶ月くらいで稚エビとなり、1年ほどで成熟し親えびとなって産卵します。桜えび水揚げ量のほぼ100%が静岡県の駿河湾ですが、遠州灘、相模湾、東京湾でも生息しています。漁の解禁は3月下旬~6月上旬までの春漁と、10月下旬~12月下旬の秋漁の計2回。桜えびの繁殖期にあたる6月11日~9月30日までは資源保護のため禁漁となり冬期は深海で生息するため,年間わずか40日ほどしか漁を行うことはできません。

 

 かつお 勝浦産

かつおの竜田揚げ 

かつおの竜田揚げ

 かつおは、高タンパク質で鉄分などが豊富。美容や貧血などに効果的な食材です。また、血液を健康にする効果があり、血圧やコレステロール、中性脂肪などが気になる方にもおすすめです。旬は、「初鰹」の初夏と「戻り鰹」の初秋。冬から春にかけ黒潮に乗って北上し、秋には南下します。かつお漁は、春に九州南部で始まり、初夏に本州中部、初秋に三陸北部から北海道に進み、 5月の初鰹と、9月に三陸沖で漁獲される戻り鰹が旬といわれます。


  

 イサキ 山口県産

  宮城県・新潟県以南、九州までの外洋に面した浅場に生息、漁獲量の多い魚で年間を通して入荷していますが、夏の魚の代表的なもので、初夏になると入荷量が増えます。関東では塩焼き用の魚とされてましたが、近年生で食べることが増えてます。