9月

 しいたけ       栃木県産

 しいたけは人気の食用きのこの1つで、煮物や鍋物などに欠かすことのできない食材です。現在、しいたけは「原木栽培」と「菌床栽培」の2種類の栽培法で作られています。干した乾燥しいたけは長期保存に最適。香りやうまみも凝縮されていて、水で戻すだけで調理できて大変便利です。干ししいたけは、おもに香りやうまみ成分を生かす調理に向いていて、生のしいたけは食感や風味を味わうのに適しています。しいたけの選び方は、カサの開き具合が6~8割程度で肉厚なもの。軸は短めで太く、カサの裏側のひだがきれいな白色のものを選びましょう。同じ大きさなら重みのあるものが良いでしょう。干ししいたけはしっかり乾燥していて、表面が茶褐色でカサの裏のひだが淡黄色のものが良品です。しいたけは日持ちしないので2~3日中には食べきりましょう。保存方法は、カサを下にして裏返した状態で新聞紙やキッチンペーパーで包み、口を開けたポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。干ししいたけは吸湿しやすく湿気が入るとカビが生えるため、乾燥剤の入った密閉容器に入れて冷暗所または冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。

 

 松茸    岩手県産

 松茸は日当たりのよいアカマツの林に生えることが多いと言われています。松茸は長さ10~20cm、カサは直径で10~15cm程のものが多く、松茸ならではの香りが特徴的です。しめじやしいたけのように人工栽培することが難しいため希少価値が高いため高価なイメージを持ちがちですが、出荷時期と規格によって値段は変わります。松茸狩りのシーズンは一般的に9月中旬~10月中旬で、10月が出荷の最盛期とされています。良い松茸の選び方は、傘の開きが5分までの物、弾力がある物がおすすめです。保存する場合は、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーにくるみ、ナイロン袋に入れて冷蔵庫に入れるようにします。松茸は、β-グルカンをはじめ食物繊維が沢山含まれています。食物繊維には腸内環境を整え、便秘の解消に役立つほか、有害な成分を排出するのに役立つとされています。

 

 

 栗             茨城県産

 

 

 

 

 

 

 

 京都の丹波地方で採れる「丹波栗」が有名で他には茨城県笠間の「貯蔵栗」や岐阜県の「恵那栗」等のブランド栗があります。皮にツヤとハリがあり、虫に食べられた穴などのないもの、白っぽいおしりの部分が大きいものを選びましょう。重みのあるものがよいです。保存方法は、ひとつまみの塩を加えた塩水に皮ごと10時間ほど浸け、よく水気を切ってから冷蔵庫で5℃以下の低温で保存することをお勧めします。常温では、鬼皮と渋皮のあいだに産みつけられた虫の卵が孵って食べられなくなるおそれがあります。

 

 イチジク           埼玉県産


                                  イチジクのコンポート

 イチジクの上品な甘みとやわらかな酸味は、果糖とクエン酸がもとになっています。乾燥したものは生薬に使われており、女性にうれしい美肌効果もあります。

 イチジクは特に貯蔵性がないので、早めに食べるようにしましょう。
美味しいイチジクの選び方は、ふっくらとしていて形の良いものを選びましょう。果皮にハリと弾力があり、傷がないかも確認しましょう。全体がエンジ色で、おしりの開いているものが完熟の目印です。