10月

 里芋       栃木県産

 里芋は日本に稲作よりも前に伝わったとされる歴史のある野菜です。品種によって食べる部分が異なり、「土垂」に代表される子いも用、「たけのこいも(京いも)」に代表される親いも用、「八つ頭」に代表される親・子兼用品種の3つに大別されます。イモ類の中で特にカロリーが低く、ヘルシー。カリウムが多く、余分なナトリウムの排出を促すため、高血圧の改善に役立ちます。独特のぬめりは、ガラクタンという水溶性食物繊維です。ガラクタンには、腸の働きを活発にし、血糖値やコレステロール値の上昇を抑制する効果があるとされています。良い里芋の選び方はおしりがかたく締まり、縞模様が等間隔のものを選びましょう。泥つきの方が保存に向きます。洗ってあるものは、なるべく早く使い切りましょう。乾燥と寒さに弱いので、新聞紙に包んで冷暗所に保存しましょう。

※里芋のぬめり成分のひとつとして「ムチン」と記載しておりましたが、日本食品工業学会編の用語解説の訂正において「ムチンは動物性の成分である」と整理されていること等を踏まえ該当部の記載を修正いたしました。

 

 つがる(りんご)    青森県産

 青森県発祥の「つがる」は、酸味が少なく、甘さとジューシーさが特徴です。1930年に青森県りんご試験場で「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」を交配して生まれた品種です。青森県で収穫は9月中旬からとほかの品種に比べると少し早めです。赤い皮に黄味がかった斑点が少しあります。他のりんごに比べると食感は柔らかな印象で口に入れた瞬間にじゅわっとするほど果汁は多く桃にも近いようなとってもジューシーでやわらかい甘味があじわえます。果実の断面は白く、うっとりするような甘い香りを楽しめます。

 

 

 

 

 

 にっこり梨    栃木県産

 にっこりは1984(昭和59)年に栃木県農業試験場において、「新高」に「豊水」を交配して生まれた品種です。
名前の由来は、栃木県の日光と、梨の中国語「リー」を掛け合わせてつけられたそうです。
 果実は大きく、重さが1Kgを超えるものもあります。 また、この品種は大きいものの方が糖度が高くなる傾向にあると言われています。
 果肉はとてもジューシーで甘く、食感は豊水よりもう少し柔らかく酸味があまり感じられない分甘さが前面に来る感じです。
 収穫時期は10月中旬頃から始まり11月中旬辺りまで、貯蔵性も高く正月辺りまで出回ります。とは言っても、追熟する訳ではないので、食べ頃の旬の時期は収穫時期と同じとなります。

 

 柿      岐阜県産

 

 

 

 

 

 

 

                            柿プリンと柿ジャム

 柿には甘柿と渋柿があり、代表的な甘柿には富有(ふゆう)・次郎(じろう)・御所(ごしょ)柿、渋柿には庄内(しょうない)・西条(さいじょう)柿などがあります。
 「柿が色づくと医者が青くなる」という諺(ことわざ)があります。それは柿にはビタミンCが豊富で、栄養価も抜群なので風邪を予防するからです。
  美味しい柿の選び方は、ヘタの形がきれいで、果実にはりついているものを選びましょう。果皮はツヤがあり、色が均一で赤みがあり、大きく重みのあるものがよいです。
  保存方法は、ポリ袋に入れて、ぬらしたティッシュペーパーをヘタに当て、下にしておくと熟すのを遅らせることができ冷蔵庫で保存すると1週間くらい持ちます。