11月

  だいこん       神奈川県産

 だいこんは日本人に最もなじみのある根菜で、栽培の歴史も古く、各地にさまざまな品種があります。根にビタミンCや消化酵素のジアスターゼを含む健康野菜で、葉も食べられ、栄養もカロテン、ビタミンB、C、D、Eが多量に含まれます。美味しいだいこんの見分け方は、根がまっすぐに伸びて張りと重量感があり、葉が濃い緑色をしてみずみずしいものを選びましょう。半切りのものは、切り口が筋っぽくなく、みずみずしいものが新鮮です。また、根にあるくぼみが少なく、等間隔に並んでいるのは、順調に生育した証拠です。保存方法は、葉付きのものをそのままにしておくと、葉に水分を取られてしまうので、買ってきたら葉の部分を切り落とし、新聞紙やラップで包んで冷暗所や冷蔵庫で保存します。できれば3~4日で使い切りましょう。

 

 さつまいも(紅あずま)    千葉県産


 

 

 

 

 

 

 

 

 さつまいもは、メキシコを中心とする中央アメリカ生まれ。日本には最初に薩摩(鹿児島県)に伝わり、「薩摩芋」と呼ばれるようになりました。旬は秋から冬。徐々に水分が減り、その分糖度が上がって甘くなります。根が土の奥深くまで入って水や養分を吸収するため、土地がやせていても育つという特徴があります。宇宙ステーションでの自給作物として宇宙での水耕栽培の開発も進められています。主流は、「紅あずま」や、「なると金時」に代表されるホクホクした食感の品種や、種子島特産の「安納芋」に代表される、ねっとりした食感の品種もあります。サツマイモはゆっくり加熱することで、アミラーゼという酵素が働き、甘くなるので、じっくり蒸すか、オーブンで焼くとよいでしょう。良いさつまいもの選び方は皮の色が鮮やかで傷や黒ずみがなく、ヒゲ根が少ないものを選びましょう。さつまいもは低温と乾燥に弱い為、冷蔵庫には入れないで下さい。ビニール袋ではなく、新聞紙に包むか、段ボール箱に入れて風通しのよい冷暗所で保存して下さい。

 

 マル賢みかん 和歌山県産

 和歌山県有田川町賢地区産で〇の中に「賢」とかいて「マル賢みかん」と読みます。
 「マル賢みかん」は、栃木県の宇都宮中央卸売市場と宮城県の石巻市場の2つの市場にのみ出荷されていています。宇都宮の「みかんといえば、マル賢」「甘さ」だけでなく、適度な酸味も感じられ、「みかん」の旨みを味わうことができる「マル賢みかん」今年のお味も良い感じです。興味を持たれた方はぜひ食べてみてください。

 

 

 早生みかん(ちびまる) 長崎県産

 10月中旬から11月下旬にかけて収穫されるものを早生みかんと言います。宇都宮市場に本格的に入荷するのは11月に入ってからで甘味と酸味のバランスが丁度よいため美味しく高い人気のみかんです。
 保存方法は、乾燥を嫌うため、冷蔵庫に入れず常温の日光が当たらないところに、箱入りを購入した場合は、箱に入れたままにすると傷みやすいので取り出して箱の下に置いてあったものから食べるとよいです。買ってすぐに食べるよりも少し時間をおくと、追熟してさらに甘くおいしくなります。