3月

 ニラ    栃木県産

 

 栃木県が全国1位の生産量を誇るニラは、中国から渡来し、栽培されている多年草です。滋養強壮効果の高さから、古くから漢方薬として利用されてきました。ニラに含まれているアリシンは疲労回復に優れたビタミンB1の吸収を促すので、肉料理との相性は抜群です。根元には、アリシンが多く含まれるので、ギリギリまで無駄なくいただきましょう。良いニラの選び方は全体的に緑色が鮮やかで、葉先までピンとしていて、みずみずしいものが新鮮です。また、葉の幅が広めで、肉厚なものがよいでしょう。ニラは乾燥に弱く、傷みやすいので、早めに使い切るのが基本です。ビニールに入れ、立てて野菜室に。早めに使い切るようにしましょう。

 

 アスパラガス    栃木県産

 アスパラガスは多年性の植物で、発芽直後の若い芽の部分を食用としています。比較的新しい野菜の印象を受けますが、日本に入ってきたのは実は江戸時代で野菜ではなく観賞用でした。その後明治時代から食用として栽培されるようになり、昭和に入ってから食卓でもおなじみになりました。グリーンよりも先に栽培されていたホワイトアスパラガスは、盛り土して日光に当てずに白く育てたもので、ほろ苦く、うま味が濃いのが特徴です。最近では紫色も栽培されています。抗酸化作用のあるアントシアニンを含み、甘みが強く、軟らかいので生食にも向いています。美味しいアスパラガスの見分け方は、穂先が締まっており、緑が鮮やかで、太くまっすぐに伸びているものを選びましょう。切り口がみずみずしく、硬くなっていないものが新鮮です。鮮度が落ちやすいので、買ったら、すぐ調理するのがおすすめです。保存するときは、水分蒸発を防ぐため、キッチンペーパーなどで包んで、冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。

 

 はっさく 和歌山県産

 はっさくは、日本原産の柑橘(かんきつ)です。サイズはだいたい直径7~10センチ、重さは300~400グラムで皮は黄橙色をしています。皮は厚く、果肉は柑橘には珍しくサックリとした食感があり、適度な甘さと酸味を感じます。皮に張りがありキレイで、ツヤがあり、ヘタが緑色で、生き生きとしているものを選びましょう。冷暗所に保存すれば2~3週間は日持ちします。はっさくを食べたときに感じる"苦み"の正体は、「ナリンギン」という成分です。ナリンギンには食欲抑制作用や脂肪の分解を促す作用がありますのでダイエット効果が期待できます。