学校長からのお話を掲載しています
平成26年5月 朝会講話
「偶然をチャンスに」 H.26.5.7 校長講話
芳賀郡市春季各種大会がこの連休中に行われました。陸上大会、そして各種大会と益子中学校の活躍は、本当にすばらしいものでした。どの会場も熱戦で、次の会場に行くのがどんどん遅くなってしまい、全部見られなかったのが残念です。これから皆さんは、県春季大会、夏の中学校総合体育大会があります。それぞれの目標に向かってベストを尽くし、悔いのない部活動、思い出の多い有意義な中学生生活を送ってほしいと思います。
ところで、皆さんは、なくし物をして、探していたものが偶然見つかった、という経験はないでしょうか。それは、セレンディップとか、セレンデピティとかいって、偶然から何かを発見したり、偶然幸せをつかんだりすることをいいます。興味のある人は、調べて見てください。
これは、部活動の大会やコンクールでも起こりうることです。相手と対戦して実力が同じだったとしたら、どちらが勝つと思いますか。最後まであきらめなかった方が勝つ。実力を出し切った方が勝つ。もちろんそうだと思います。でも、弱くても勝つ場合もあります。予期せぬ所から偶然チャンスが生まれて、流れが変わり、勝つことがあります。それが、セレンディップです。
ところで予期せぬ偶然は、自分で起こすことができるのでしょうか。私は、できると信じます。どんなことが起きても、自分たちは必ず勝利するという強い心を持ち続け、普段の練習のとおりにプレイを続けることができれば、予期せぬ偶然は必ず起こります。その偶然をチャンスにして、頑張り続ければ、勝利をつかむことができるはずです。
例えば、元気なあいさつだったり、マナーのよさだったり、授業態度、清掃の態度だったり、家族や先生、友達に感謝する心だったり、その態度や気持ちが大きければ大きいほど、偶然が自分に、自分たちにすばらしいチャンスを与えてくれます。それが、勝利の神様です。勝利の神様は、必ず皆さんの心の中にいます。
今、部活動や友達のことで何か問題を抱えていている人は、早く、できれば今日中に解決してください。遅くなればなるほど、勝利の神様は味方してくれなくなるでしょう。自分から積極的に動いて問題を解決して、最高の状態で大会やコンクールを迎えましょう。そうでないと試合する前から、偶然に起こるチャンスが、相手や相手の学校にいってしまうことになります。
団体の種目は心を一つにして、個人の種目は集中して競技や演奏をしましょう。偶然に起きるチャンスをみんなの力でつかんで、自分のもの、益子中学校のものにしてほしいと思います。