学校長の窓

学校長からのお話を掲載しています

平成24年度 第2学期終業式 式辞

 今日で第2学期が終わり、今年もあと6日で終わりになります。登校日は78日ありましたが、一日も休まず登校できた人は、とてもすばらしいです。自分が健康であることに自信と誇りをもってください。

 さて、第2学期はみなさんの活躍の場面が多く、充実感や達成感を大いに味わうことができたと思います。例えば、秋季大運動会や聖が丘祭などの学校行事、新人各種大会や駅伝競走大会、各種音楽祭・コンクールや美術展・陶芸展など、多方面にわたるみなさんの活躍は、多くの感激と感動を与えてくれました。これらの数々の活躍はみなさんが自らの伸び代を広げ、大きく成長したことの証しです。そして、大きく成長したことの証しは、みなさんの心の成長と比例するものです。それでは、心の成長とは、具体的にどんなことでしょう。心の成長について、次の5つのことをお話しします。

 1つ目は、友達の活躍や頑張りを最後までしっかりと応援できる「励ましの心」です。
 2つ目は、自分から率先して掃除や委員会活動などを行い、友達を助け、責任を果たそうとする「自覚の心」です。
  3つ目は、友達の折れた心に優しさを届け、立ち直らせようとする「思いやりの心」です。
 4つ目は、友達のよさを認め、友達を尊重し、友達と共に生活することに喜びを感じる「信頼の心」です。
 5つ目は、結果を恐れず、果敢に挑戦し、最後までやり遂げようとする「勁い心」です。
 これらの心は、みなさんの伸び代を広げ、人間として大きく成長させてくれた大切な心だと思います。そして、この成長を支え、応援してくださったのは、ここにいる先生方、そして保護者や地域のみなさんであることを決して忘れてはなりません。

 さて、いよいよ2013年を迎えます。「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。正に「一年の設計図を思い描く絶好の機会」となります。3年生は、新年早々、私立高校の受験が始まります。実力を十分に発揮することを期待しています。また、2年生と1年生は、進級に向けての心の準備に入ります。更なる心の成長を期待しています。

 それでは、健康に気を付け、事件・事故にあわないよう、13日間の冬休みを有意義に過ごしましょう。そして1月8日の始業式には、みなさんに会えることを楽しみにしています。どうぞ良いお年をお迎えてください。終わります。

第7回朝会講話「人権について考えよう」

  みなさん、おはようございます。益子中でも12月4日(火)~12月10日(月)までの1週間を人権週間と定めて、人権についてしっかりと考える機会を設けています。
 先生方は日々の授業の中で、人権にかかわる内容に焦点を当てた授業を展開し、皆さんと共に学ぶ機会をつくっています。また、昼の放送で、人権作文集「明日へのびる」の朗読も行っています。今日の朝会講話は、この人権について取り上げ、みなさんにも考えてもらいたいと思います。
 国際連合は、1948年(昭和23年)12月10日の第3回総会において、世界における自由、正義及び平和の基礎である基本的人権を確保するため、全ての人民と全ての国とが達成すべき共通の標準として「世界人権宣言」を採択しました。そして、2年後の1950年(昭和25年)12月4日の第5回総会において、「世界人権宣言」が採択された日である12月10日を「人権デー」と定めたわけです。
 第64回を迎える本年度の啓発重点目標として、「みんなで築こう 人権の世紀 ~考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心~」を掲げています。
 さて、みなさんは「人権ってなんだろう」と聞かれたとき、どのように答えますか。私は次のように答えています。
 ・誰もが生まれながらにもつ権利
 ・人が人らしく生きる権利
 ・全ての人が幸せになれる権利
  この人権は決して侵されてはならないのですが、人権が侵されている現実があります。例えば、「差別を受けた」「暴行・虐待を受けた」「いじめを受けた」「プライバシー侵害を受けた」など、あってはならないことが起きています。私たちは、決して加害者にも被害者にもなってはなりません。
 人権は、誰にとっても身近で大切なものです。互いにそれぞれの人権を尊重し、幸せを思いやることが必要です。そして、日々守られていくべきものでなければならないと思います。この人権週間にあたり、「思いやりの心」「かけがえのない命」についてもう一度考えてみましょう。終わります。

第24回定期演奏会あいさつ

 みなさん、こんにちは。本日は、公私ともに御多忙の中、益子中学校吹奏楽部定期演奏会に御来場いただき、誠にありがとうございます。暦の上では、立冬が過ぎ、いよいよ冬仕度の時節となりました。また、かぜが流行する時期でもありますので、くれぐれも健康に御留意いただきたいと思います。
 さて、本日の定期演奏会は第24回を迎え、3年生にとっては最後の演奏会となります。過日行われた「聖が丘祭」でも、吹奏楽部の演奏は会場を大いに盛り上げ、好評を博したところでございます。
 今日まで、顧問の柴山教諭、那花教諭の指導の下、部長、副部長のみなさんがリーダーシップを発揮し、部員の士気を高め、日々の練習に励んできました。特に、夏に行われた第54回栃木県吹奏楽コンクールでは、努力が報われ、見事金賞を受賞することができました。また、中部地区ぐるみ体育祭等でも入場行進曲を担当するなど、地域のみなさんからも高い評価を受けています。
 本日は、これまでお世話になった多くの皆様に感謝しながら、部員が一丸となって演奏します。本日の演奏会は、第1部「吹奏楽曲」、第2部「アンサンブル」、第3部「OB・OG合同演奏」の3部構成となっています。全16曲演奏しますので、最後まで楽しんでいただきたいと思います。私も十分に楽しませていただきます。
 結びに、これまで本校吹奏楽部に対し御支援、御協力いただきました吹奏楽部後援会、吹奏楽部OB・OG、益子町教育委員会、地域の皆様に御礼と感謝を申し上げ、あいさつといたします。よろしくお願いいたします。

第6回朝会講話「役立たずから、役立つものへ」

 みなさん、おはようございます。
 10月30日に、政府は2012年度の文化勲章の受章者を発表しました。その中に、ノーベル医学生理学賞に決まった京都大学教授の山中伸弥さんが含まれています。すでにみなさんも知っているように、山中教授はさまざまな組織や臓器になる能力をもつ「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の開発に成功しました。この細胞は、移植による再生医療への応用や、治療法の開発など医療の可能性を大きく広げました。今回のノーベル賞は開発から6年というスピード受賞となりました。
 その一方で、今までやっかいなものとして、単なるゴミとして捨てられていたものが、役に立つものとして脚光を浴びています。それはカニの甲羅です。カニといえば、おいしい身を食べるもの、あるいはカニミソとして味わう、というようにもっぱら食べるものというイメージがあります。
 ところが、今までゴミとして捨てられていたカニの甲羅が、手術用に使う縫合糸や、やけどの治療に利用する人口皮膚として使えるとして、注目を集めています。カニの甲羅には、アミノ酸多糖類のセルロースであるキチンという成分がたくさん含まれています。カニの甲羅の新しい使用法は、このキチンを取り出して原料とします。縫合糸をキチンで作ると、人体がもっている酵素がこの糸を分解してしまうため、抜糸の必要がなくなるのです。また、やけど治療としての人工皮膚は、キチンがもっているといわれる傷を治す力を利用するものです。
 カニの甲羅は、今までゴミとして捨てていたもの。役に立たないものでした。しかし、キチンという成分に目を向けたことで、役立つものに変身したのです。ノーベル賞とはいきませんが、大発見だろうと思います。カニの甲羅は、私たちに「先入観をもたず、見方を変えろ」「発想を転換しろ」と、教えてくれているに違いありません。
 終わります。

「聖が丘祭」オープニングあいさつ


みなさん、おはようございます。
待ちに待った「聖が丘祭」を迎えることができました。
この「聖が丘祭」は、
これまで取り組んできた文化面や学習面での成果を発表する、
年に一度の祭典です。
校歌の二番に、「高き文化の風かおる」とありますが、
その「高き文化」の集大成が、本日の「聖が丘祭」です。
今年度の「聖ヶ丘祭テーマ」は、
「はじける感動 あふれる笑顔 みんなでつくる聖が丘祭」です。
生徒会役員を中心に、みなさんが一丸となって準備をしてくれました。
今日は、すばらしい発表ができるだろうと確信しています。
また、今回の「聖ヶ丘祭」には、
益子小・益子西小学校のみなさんにも来ていただけるよう、
各学校にポスター(実物を見せて)を掲示させていただきました。
多くの児童のみなさんに来ていただき、
合唱コンクール、ステージ発表、部門別展示などを、
ぜひ見てほしいと思います。
それでは、この会場を中心に、校舎の隅々まで、
感動がはじけ、笑顔があふれるよう、
みんなで盛り上げ、心に残る「聖が丘祭」にしましょう。
みなさんの活躍をとても楽しみにしています。
結びに、お忙しい中、お出でいただきました、
御来賓の皆様、保護者の皆様、そして、地域の皆様に、
心より御礼と感謝を申し上げ、あいさつといたします。