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第1回朝会講話「努力なくして栄光なし」

 みなさん、おはようございます。今日は日本競泳選手で、初の4大会連続オリンピック代表を決めた北島康介選手のことをお話しします。

 先週、競泳のロンドンオリンピック代表選考会を兼ねた日本選手権が、東京辰巳国際水泳場で行われました。北島選手は、100メートル、200メートル平泳ぎに出場し、見事優勝を飾りました。これで、ロンドンオリンピック代表に選ばれるとともに、日本競泳選手で、初の4大会連続オリンピック代表という偉業を成し遂げました。

 新聞では「北島復活」とか「雪辱への確かな手応え」などの見出しを付けて、大きく取り上げています。それは、昨年の世界選手権でまったく振るわなかった彼が、底力を発揮し、結果をしっかりと出したからです。冬場の体づくり、そして故障しないぎりぎりのところを攻めて、必死に練習したことが、好成績につながったと言えます。

 北島選手の言葉で、特に心に残っている言葉があります。
 一つは「負けを知ったとき、初めて勝つことができる。」という言葉です。
昨年の世界選手権での屈辱からの再出発を果たした言葉でもあります。
  もう一つは「何も犠牲にしていません。何かを犠牲にしたら、続けること は無理です。ただ、泳ぐのが好きだからできただけです。」という言葉です。競泳男子個人種目で、前人未踏の3連覇に挑む北島選手らしい言葉です。

 でも、彼がここまで頑張れるのは、彼の小・中学校時代にあると思っています。彼はスイミングのジムに通っていて、将来の活躍を期待されていました。学校の体育時間に行う水泳の授業などは、完璧にマスターしていました。しかし、彼は、その授業を決しておろそかにしたり、ほかの友達のことをばかにしたりすることはありませんでした。彼のすごさは、ジムの練習も、学校の練習も、どちらも頑張れたということです。「目の前のことに一生懸命になれる人は、一流になれる。」ということです。

 ロンドンオリンピックは、7月27日に開幕します。北島選手の活躍が楽しみです。「自分がなるべき自分を思い描いて、そのために努力する。」「努力なくして栄光なし。」このことを北島選手は教えてくれています。あと、1か月でいよいよ春季大会各種大会が始まります。ぜひ力を発揮してほしいと思います。