2年2組・道徳
令和元年6月28日(金)3時間目
サッカー長谷部選手を扱った教材です。
長谷部選手は日本代表選手として選ばれていましたが、W杯当日の試合には出場できませんでした。その時の心のなかを想像します。
どう思ったか、どんなことを感じたのか、何を思っていたのか、そんなことを生徒一人一人が自分の言葉として表現していきます。
「何で選ばれなかったのか」
「悔しい思いだったのではないか」
こうした言葉が、生徒自身の葛藤の体験となっていきます。
そして、「監督は長谷部選手が嫌いだから出さなかったのかな?」という発問をします。ここでも生徒個々の心の中に葛藤や迷い、悩みが生じます。一人ひとりが長谷部選手になって迷い、悩み考えます。この葛藤を経験するのが道徳の学習です。
監督との関係性だけではなく、自分自身の技術的な原因に気づいていく、その思いそのものが、重要な心の体験となっていきます。
答えのない道徳ですが、授業のなかで迷ったり考えたり、悩んだりする体験そのものが重要なのです。ですから「道徳」の授業は、「特別の教科」として位置付けられます。この体験は、自分の人生において、様々な場面で生じてくる同じような葛藤です。そのときに生きて働くための道徳の授業です。自分としての道徳的な判断、道徳的な実践へと結びついていくことを願いながら、学習を進めます。
これが「特別の教科 道徳」です。