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2017年7月の記事一覧

館外見学をしました

本日は市外の近隣博物館施設の見学を行いました。午前は草加市立歴史民俗資料館、午後は八潮市立資料館の見学をしました。
草加市立歴史民俗資料館
八潮市立資料館
どちらも単独館で施設の経営をしており、複合施設で経営をしている春日部郷土資料館との資料の管理方法や展示物のテーマなど地域ごとの違いを知ることができました。草加市立歴史民俗資料館では松尾芭蕉など観光面から、八潮市立資料館では、明治から現在に至るまでの公文書で行政面から地域を支えており、各館の在り方を学ぶことができとても勉強になりました。

(平成29年度博物館実習生)

りそなキッズマネーアカデミーのアシスタントをしました

 
本日は埼玉りそな銀行様で催されていた「りそなキッズマネーアカデミー2017」という小学生向けのイベントに春日部市郷土資料館のアシスタントとして参加させていただきました。

今から百年程昔の春日部の街並みの写真を見て、その特徴を真剣に探してくれていました。




中でも盛り上がったのは双六でした。マスが春日部に存在していた商店となっており、中には現在も営業している商店もありました。とても大きなサイコロを使用していたため皆大盛り上がりでした。
ちなみに私の班は残念ながら上がることができませんでした笑

埼玉りそな銀行様、参加してくださっていた小学生の皆様本日はありがとうございました。

(平成29年度博物館実習生)

博物館実習がはじまりました。

本日7月25日から、博物館実習が始まりました。
博物館実習は、大学の博物館学芸員の資格課程の一環として行うもので、郷土資料館では、今年度5人の大学生のみなさんを実習生として受け入れています。
今日は、収蔵庫やバックヤードを含む館内を見学したり、文化財保護行政の実態について講義を受けたり、資料の取り扱いについて実技演習をしました。


(文化財行政の講義)


(実物の資料の取り扱い)
初日だったので、みなさん緊張した面持ちでした。
8月1日までの1週間、みなさんがんばってください。

夏季展示がはじまりました。

7月22日(土)、夏季展示(第57回)「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展の初日を迎えました。
夏季展示風景
この展示会は、春日部ゆかりの大衆作家・三上於菟吉を紹介する展示会です。
三上於菟吉は、「雪之丞変化」などの作品で著名な昭和初期の作家です。明治24年(1891)市内の木崎に生まれ、旧制粕壁中学校(現県立春日部高等学校)に進学し、晩年は市内の八丁目に疎開し、昭和19年(1944)当地で53年の生涯を閉じました。
今回の展示では、地元に伝わる三上於菟吉関係の資料をはじめ、希少本や自筆の短冊・書簡などの貴重な品々が、所狭しと展示されています。
初日には、展示担当者による解説講座「三上於菟吉と春日部」を開催しました。また午後3時からは展示室で資料を解説する
ギャラリートークを開催します。
解説講座
展示会は、9月3日(日)まで開催しています。来場された方には無料で展示パンフレットを差し上げておりますので、ご興味のおもちのかたはぜひご来場ください。

神明貝塚の人骨が常設展に登場!

7月22日(土)から、神明貝塚で発掘された縄文人の人骨を展示しています。
縄文コーナー展示替
神明貝塚は、今から約3800~3500年前(縄文時代後期前半)の貝塚で、市内の西親野井地区に所在しています。
平成28年度の調査で、3体の縄文人骨が新たに発見され、話題になりました。
縄文時代の人の骨が残るケースは、非常に稀なことで、神明貝塚には縄文人が食べた貝殻が大量にたい積し、酸性土壌が中和され、奇跡的に現代まで残ったものと考えられています。
今回、展示した人骨(頭蓋骨)は、30歳~60歳の縄文時代の女性のものです。身に着けていた装飾品や、縄文時代の骨格と比較するために江戸時代の人骨(頭蓋骨)なども展示し、解説パネルもリニューアルしました。

博物館などでは、レプリカの人骨を目にすることはあっても、本物・原物の人骨を目にすることはあまりありません。本物の人の頭蓋骨だけあって、なかなか迫力がありますし、少しゾッとします(個人の感想です)。

縄文時代の人骨
この暑さを吹き飛ばすため、よく冷えた展示室で、縄文人と見つめあってみてはいかがでしょうか。

なお、今回の展示替については、
産経新聞さん、ヤフーニュースさんにもとりあげていただきました。