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#校歌 についてのお問い合わせ

先日、実習生に作業してもらった市内の小中学校校歌の調査してもらいました。本日、ほごログの記事をご覧になった方から、校歌の歌詞を調べたいとのお問い合わせがありました。 #レファレンス

「ほごログを読んだのですが...」というお問い合わせは、マスコミや市民の方からそこそこあるのですが、わずか2週間前の記事に対するタイムリーなお問い合わせだったので、少しびっくりしました。

お問い合わせの内容は、市内の現在の小中学校と義務教育学校の校歌の歌詞に登場する「ある題材」を確認したいとのこと。ホームページに校歌を掲載している学校もありますが、すべての学校の校歌がネット上に掲載されているわけではないようで、調べるのに苦慮されていたそうです。

学校の校歌、どうやって調べたらよいのか。郷土資料館は、展示や講座だけでなく、こうしたレファレンスにも陰ながらお応えしています。レファレンスといえば図書館ですが、図書館から問い合わせもあることも少なくありません。春日部の郷土の歴史文化を支える最後の砦と言っても過言ではない(と自負しています)。

さて、春日部市内の小中学校(義務教育学校)の校歌は、『学校要覧』という各学校(教育委員会)が毎年度発行する冊子に掲載されています。『学校要覧』は、市立中央図書館にありますが、蔵書検索上は平成18年度が一番新しいようです。最新の『学校要覧』は市役所の市政情報室でご覧いただけるそうです。

先日の実習生にも、『学校要覧』を参照してもらいながら、統廃合して現在は存在しない小中学校の校歌のテキスト化を進めてもらいました。

ちなみに、8月にオープンした「ハルカイト」(大凧文化交流センター)の1階宝珠花サロンには、宝珠花小学校と富多小学校の校歌の額を展示して、ハルカイト全体の展示の導入・象徴展示に位置付けています。

 写真:ハルカイト宝珠花サロン

今後のレファレンスのため、実習生の成果の披露として、宝珠花小学校・富多小学校の校歌を掲載しておきましょう。

宝珠花小学校 校歌
作詞 栗原 文美
作曲 日向 雅男

一、年ごとあける 大だこが
  五月の空に 競うよう
  ぼくもわたしも むね張って
  いつも 健やか
  元気に育つ

二、わか草もえる江戸川の
  つつみを行けば さわやかに
  ぼくもわたしも うで組んで
  いつも 楽しく
  足どりかるい

三、大きくゆめをみなもって
  町づくりする 宝珠花
  歌声ひびく まなびやに
  いつも 明るく
  心がはずむ

(平成17年度学校要覧による)

 

富多小学校 校歌
作詞 昭和四十二年教職員一同
補作 松崎 祐存
作曲 土肥 泰

一、東の空に 筑波嶺を
  高く仰いで 胸張って
  進め学びの この道を
  われらの富多小学校

二、緑の堤 江戸川の
  清い流れの 限りなく
  伸ばせ力を この夢を
  われらの富多小学校

三、葦の葉繁る 荒れた地を
  開いた祖先(おや)の 精神(こころ)継ぎ
  励み鍛えん この園に
  われらの富多小学校

(平成17年度学校要覧による)

#ハルカイト で #ミュージアムトーク

8月8日、大凧文化交流センターこと「ハルカイト」で、ミュージアムトークを実施しました。 #かすかべプラスワン

今回は、小学生を中心としたお子さんたちが対象で、前半は大凧文化展示室、後半は歴史民俗展示室を案内しました。

前半は、大凧文化交流センターの職員が、大凧揚げの概要や展示室を説明。ドローンで撮影した大凧揚げの様子をビデオで視聴したり、大凧の材料として使用される小川和紙を実際に触ったり、ちぎったりして和紙=大凧の強度を確かめたりしました。

写真:展示室の様子

後半は、資料館の学芸員の出番。

写真:見学の様子

先日、博物館実習生が作成してくれた「ハルカイトマスターへの道」というリーフレットを用いながら、郷土資料館で手掛けた展示室を一巡り。リーフレットはクイズつきのワークシート。

たとえば、「宝珠花小学校で飼育していた動物はなに?」のように、卒業生はわかるかもしれないが、そうでないと知らない問題も、展示資料や展示室・施設内にある様々なモノを探し、よく観察すれば、だれでも解けるものになっています。参加者は、2階の展示室、1階の宝珠花サロン、はたまた、旧昇降口、あるいは建物の外をくまなく、楽しんで(?)見学していただけました。

なかでも、学芸員の特別メニューとして実施した「唐箕の体験」はそこそこ好評だったようです。普段は展示台に陳列され触れない道具を、実際に触って、動かしてもらいました。

写真:唐箕の体験

わずか小一時間、ワークシートに取り組むだけで、本当に、宝珠花地区の歴史を理解するひと時になったのか、心もとないのですが、楽しんでいただけたのでしたら、よかったと思います。

9月には、大人の方を対象にしてミュージアムトークを開催するそうです。お楽しみに。

#大凧文化交流センター 「 #ハルカイト 」オープン

本日8月1日より、旧宝珠花小学校跡地に「ハルカイト」がオープンしました。 #かすかべプラスワン

市民の皆さん、地域の皆さんが交流する施設として、また、西宝珠花に伝わる大凧揚げを紹介する大凧会館の後継機能をもつ施設として、期待されています。

郷土資料館では、西宝珠花や旧庄和地域の歴史民俗を紹介する展示室の設営に関わりました。郷土資料館では展示しきれない大型の資料や、旧大凧会館でも展示していた考古資料や民俗資料、庄和北部地域の木崎出身の大衆作家三上於菟吉のこと、また、国史跡神明貝塚について、資料を余すところなく展示・紹介しています。

展示室の状況は、一昨日昨日の博物館実習生のブログにも一部紹介されています。思いがけず、先を越されてしまった感が強いので、展示室の紹介については、後日展示設営の秘話を交えながら、追々詳しく紹介したいと思います。

今回のミソは、この施設がかつて宝珠花小学校として使われていたこと。

写真:かつての宝珠花小学校

宝珠花小学校は、明治初期に開校した伝統ある小学校でしたが、平成31年(令和元年)に江戸川小中学校に統廃合されました。

大凧文化交流センターには、小学校の名残り、形跡が各所にみられます。全部なかったことにして、施設を綺麗にしてしまう。綺麗な施設、使いやすい施設に造り替えることは、望ましいことで、簡単ではありますが、子どもたちが通い、賑わっていたことを知れば知るほど、どこかむなしく、そして悲しく思います。むしろ、小学校であったことを活かさない手はない、というのが郷土資料館のスタンスです。

ということで、小学校であったことを感じられ、楽しんでいただける仕掛けもありますので、小難しい歴史が苦手な方もお楽しみいただけるものとなっています。

ぜひ、遊びにいらしてください。

写真:現在のハルカイト

ハルカイトでの展示検討を行いました

本日7月31日は、昨日に引き続き大凧文化交流センター「ハルカイト」を訪れました。
昨日のディスカッションでは、「ハルカイトでの展示をより良いものにするために、どのような工夫をすればいいか」について話し合いましたが、今日はこのディスカッションの内容をもとに、展示に関連するリーフレットの制作を進めました。

大凧文化交流センターの建物は、現在は江戸川小中学校に統廃合した宝珠花小学校のものです。ここでは、旧宝珠花小学校の跡地を活用し、春日部市にゆかりのある文化や歴史について詳しく発信しています。
写真:神明貝塚の模型
写真:神明貝塚の剥ぎ取り標本

また、ハルカイトは、宝珠花小学校の校舎を活かした展示がなされているため、施設の内外にかつての卒業生たちが残した多様な卒業制作が散りばめられています。
写真:平成3年度の卒業生による制作
写真:平成17年度の卒業生による制作

実習生による制作では、歴史・文化の展示や卒業生たちの卒業制作に来館者の方がたがより触れ合えるように意識しました。
まだ完成には至っていませんが、我々のリーフレットの制作を通して少しでも春日部市の歴史・文化に触れあえる機会に繋がってほしいと思っています。

実習3日目は宝珠花地区を訪問しました

本日7月30日は宝珠花地区にある大凧文化交流センターを訪問しました。
1階の宝珠花サロンには宝珠花小学校と富多小学校の校歌や校旗のほか、このセンターの近くにある神明貝塚についての展示などがしてありました。

写真:宝珠花小学校と富多小学校の校歌や校旗

写真:神明貝塚のはぎとり模型
また、貝塚で発見されたヤマトシジミは自由に触ることもできるようです。

写真:神明貝塚のヤマトシジミ
2階には、宝珠花名物である大凧について解説する大凧文化展示室をはじめ、宝珠花小学校の歩みを知ることができる展示室、旧庄和町の歴史について知ることができる展示室、宝珠花地区と川とのかかわりを知ることができる展示室がありました。

写真:大凧文化展示室

写真:大凧文化展示室

旧庄和町の歴史展示室

写真:旧庄和町歴史展示室

小学校の机を残した展示室
展示室には民具が多く展示してありましたが、どれも実際に触ることができ、体験を通して地域について学ぶことができるようになっていました。小学校の歩みを知ることができる展示室は教室をそのまま使用していて、小学校時代を思い出させる雰囲気が魅力的でした。
3階には、民具や郷土資料が保管されていました。
最後にディスカッションを行い、「より良い展示になるには他にどこを工夫すべきか」をテーマに実習生同士でアイデアを出し合いました。

写真:話し合いの様子
様々な意見がありましたが、キャプションの補足を記した冊子配布、施設内に散らばった卒業制作を見つけるゲームを作る、市内の校歌を集めてその歌詞と楽譜を置くという意見が印象に残りました。
開館した後もこれらの点において工夫が続けられると思うので、ぜひ皆さんお越しください。