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今年、春日部市は20歳になります記念・ミニ収蔵品展
今年、令和7年(2025)10月1日、旧春日部市と旧庄和町が合併して20年目を迎えます。
市では、「市制施行20周年記念事業」と称し、様々なイベントを開催しているところです。
ただいま開催中の企画展示「麦わらのかすかべ」展も、春日部市のシンボルである特産品「麦わら帽子」を扱っている都合で、市制施行20周年記念事業と冠しているところです。
春日部市を人間とみなすならば、20歳(はたち)。
日本では、明治9年以来、成年年齢は20歳とされてきましたが、2022年4月の民法の改正に伴い、成年は18歳に引き下げられました。民法上、18歳は、一人で有効な契約をすることができること、父母の親権に服さなくなる意味をもつそうです。選挙権や裁判員選出も18歳から。
では、従来の成年である20歳は、どんな意味をもつのでしょうか。
20歳になると、国民年金への加入義務が生じます。また、お酒、タバコ、公営ギャンブルが許されるのも20歳。民法上の成年年齢が引き下げられても、健康上の理由や若年者の依存症を懸念する観点から、これまで通り20歳からとされています。いいのか、悪いのか、自分自身で判断して、責任のある大人として行動することが求められる。それが20歳の意味なのでしょう。
というわけで、郷土資料館では、企画展示の傍らで、市制施行20周年をお祝いして、記念のミニ収蔵品展を開催しています。
題して、「酒と春日部 ※お酒は20歳になってから」です(市の20周年記念事業にはノミネートしていません)。
収蔵品のなかから、お酒に関わる展示を資料の種別や時代を問わず、オムニバスで紹介します。
最初は、市民の方から寄贈された漆塗の酒器と、市内の酒屋(小売店)から寄贈された、ウイスキーの広告パネルを展示しています。後者は、俳優の大原麗子が起用された有名なコマーシャルのパネルです。
1か月を目途に展示替えをする予定です。酒と人との関係は切っても切れない。だから、時代を問わず、収蔵品も様々。企画展のついでにご覧ください。