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カテゴリ:郷土資料館

【八潮市立資料館】連携展示「八潮の御鷹場・御猟場」

久喜幸手杉戸越谷草加に引き続き、宮内庁との共催展「明治天皇と春日部」の連携展示の紹介。最後となる6回目は八潮市立資料館です。 #かすかべプラスワン

「春日部の話じゃないじゃないか!」とお叱りを受けそうですが、春日部市内の歴史だけを切り取っても理解は深まりません。視野を広くもって春日部の歴史も考える必要があります。歴史は地域をつなぐ。そんな思いから、連携展示「埼玉県東部と近代の皇室」は企画されました。

写真:八潮市立資料館

さて、八潮市立資料館さんは、埼玉県東部でも特徴的な博物館施設です。博物館の機能のみならず、文書館、文化財センターの機能を有していて、展示事業だけでなく、幅広い活動で、八潮市域の歴史・文化財普及・研究の拠点となっている施設です。ミュージアムスタンプラリーの参加館でもあります。 

今回は、八潮市立資料館さんに、ご協力いただき、宮内庁共催展の連兼展示をお願いしました。

連携展示「八潮の御鷹場・御猟場」は、一階のロビー展示として開催されています。資料点数は多くはありませんが、パネルのみならず、原資料も陳列しており、見ごたえがあります。県立自然の博物館から借用した鳥のはく製も展示されており、お子様でも楽しめます。

展示の内容は、八潮市域が江戸時代には江戸幕府の御鷹場であり、明治時代には皇室の遊猟場である江戸川筋御猟場であり、その後、村営の猟区が設置される、鳥をめぐる歴史を紹介するものです。コンパクトな展示ながらも、身分制社会のなかでの御鷹場、皇室など限られた人々のための御猟場、そして、民間にも開放された猟区という図式で歴史の大きな流れにも沿い、核となる資料を並べ、春日部市域を含む東部地域にも共通する内容になっています。淑徳大学の博物館学芸員課程を履修する学生さんたちと設営した展示だそうで、とてもよい展示だと拝見しました。

現在、同館では、9月19日まで、企画展「八潮建物解体新書」も開催しています。こちらもあわせてお楽しみくだされば幸いです。

 ◆八潮市立資料館「八潮の御鷹場・御猟場」

  会期:7月20日(水)~9月4日(日)

  開館時間:9時~17時00分(民家は15:45まで)

  休館日:月曜日

  住所:八潮市南後谷763-50

  電話:048-997-6666

  https://www.city.yashio.lg.jp/kurashi/shisetsuguide/shiryokan/index.html