カテゴリ:郷土資料館
古文書勉強会を開催しました。
2月12日(日)春日部市郷土資料館の収蔵史料(古文書)を、有志の市民の皆さんと読む会「古文書勉強会」を開催しました。 #かすかべプラスワン
引き続き、「宝暦度より酒造用留」を講読しています。
皆さん、だんだんと慣れてこられたようで、読むスピードも上がってきています。
が、虫損も多く、読みづらい箇所もちらほら。
たとえば、次のよう。
一行目は、「是ハ米壱石ニ付水九斗之割ヲ以仕込如斯」
「如斯」が虫損で読みづらいですが。
二行目は、「是ハ米糀之内より垂酒壱割出祖ニ付組込」とあります。
毎度毎度、解釈する時間がないのですが、「垂酒」とは今でいうアルコールのことであるとか。この記述から、この酒のアルコール度数は大体10%ということになります。
「如斯」はまだ読める範囲ですが、次のは手ごわいです。
武州埼玉郡粕壁宿
百姓勝之丞死去跡親
酒造人 五郎兵衛
と書いてあるようです。
これも虫食いが重なって読みづらく、特に「去」「跡」が厳しいのですが、読んでこられた方がいらっしゃいました。
参加者には写真の紙焼きを配っているので、ここまで鮮明に字がみえません。前後の関係などを加味して字をお読みいただきました。ほかの参加者からは「よく読みましたね~」と感心する声が漏れました。
執念というか、皆さんの情熱を感じましたよ。
と、こんなふうに2時間みっちり古文書を読んでいます。
次回は、3月12日(日)14時~ です。
引き続き、よろしくお願いします。