ブログ

カテゴリ:文化財の保存と活用

ハルカイトにて発掘調査を実施中!

現在春日部市では、大凧文化交流センター「通称ハルカイト」にて、発掘調査を行っています。

8月~12月と長期にわたる調査の中で、多くの文化財がみつかっていますので、途中までの調査成果をお伝えします。

 

ハルカイトは、旧宝珠花小学校の跡地を利用して作られた施設で、昨年の8月にオープンしました。現在は大凧あげ祭りに関連した凧の展示や、旧小学校についての展示、そして郷土資料についての展示がされています。


この学校を含めた周辺地域は、「貝の内遺跡(かいのうち)」という遺跡にあたります。
今回、旧校庭部分にバスのロータリーを建設することに伴い、貝の内遺跡では29回目となる発掘調査を行うことになりました。

 

 今回の調査では、現在までに奈良時代~平安時代の建物跡が20軒ほど見つかっています。竪穴建物1

発見された竪穴建物 中央部分にみえる穴は柱を立てていたものです。

建物が2軒重なってみつかりました

2軒の建物が重なって見つかりました。北側にはカマドが設置されています。

建物内でみつかったカマド

カマドの袖部分からは土器がみつかりました。

 

建物跡からは、当時の人々が使っていた生活道具もみつかっています。

須恵器

建物跡内部からみつかった須恵器

鉄製紡錘車

鉄製の紡錘車も見つかりました。

 

発掘調査は、12月まで行う予定です。

折に触れて、調査の様子を紹介していきます。