カテゴリ:郷土資料館
考古学講座第2回を開催しました
10月29日(日)に考古学講座第2回を開催しました。
本日は、1.発掘調査の方法、2.層位学、3.春日部市の縄文時代の遺跡についてお話をしました。前回の反省を生かし、あせらず、できるかぎりゆっくりと進めたつもりでしたが、まだ早かったでしょうか?
発掘調査の方法については、現在日本で行われている発掘調査の多くが、工事などに先立つ調査であることや発掘調査で表土はぎを行うと関東ローム層に遺構の形が現れることを説明しました。
発掘調査の基礎となっている層位学では、地層は積み重なっていき、下のものより上のものが新しいという大原則があることを説明しました。
春日部の縄文時代では、春日部市域にも縄文海進の影響があること、春日部市内では台地上に縄文時代の遺跡が多く発見されていることを説明しました。
縄文時代の醍醐味である貝塚や縄文土器の話は、次回に少し時間を作りお話します。
さて、考古学講座では、毎回、博物館や資料館の考古学に関する特別展や企画展を紹介しています。現在、近隣の宮代町と久喜市の資料館で、特別展として考古学関連の展示を行っているのでご紹介します。また12月9日(日)には、さいたま市岩槻区の真福寺貝塚で、発掘調査現地見学会が開催されます。ぜひお出かけください。
・宮代町郷土資料館 令和5年度特別展「古代のみやしろ-古墳時代の宮代町-」
会期:令和5年10月28日(土曜日)~12月24日(日曜日)
・久喜市郷土資料館 第13回特別展「大集合!久喜市の遺跡」
会期:令和5年10月14日(土曜日)~12月27日(水曜日)
12月9日(日)午前10時~11時30分、午後1時30分~3時
会場 史跡真福寺貝塚発掘調査現場(さいたま市岩槻区城南3丁目949番地付近)