校長室より 令和4年度
1学期終業式
7月20日(水)、令和4年度の1学期が終了しました。大きな事故や事件,コロナウイルス感染症に伴う休校や学年閉鎖もなく今日を迎えることができました。2年生の林間学校,3年生の修学旅行も実施することができ,生徒たちは日々の生活や学習、行事に一生懸命に取り組み、成長を遂げた学期でした。
終業式は,コロナウイルスへの感染状況が拡大していることもあり,放送で実施しました。式の中では,挑戦する夏休みにしてほしいという願いを込めて,以下のような話をしました。
「挑戦する夏休みにしよう」
おはようございます。1学期最後の日となりました。1学期を振り返ってみると,欠席や遅刻・早退がなく元気よく登校できた人,部活動を休むことなく一生懸命に頑張った人,友達や先生方に,また,来校した人に進んで挨拶をしていた人,修学旅行や林間学校,清掃や係活動,委員会活動などに精一杯取り組んだ人もいます。校長先生から見て,この1学期は,いろいろな場面で皆さんの頑張る姿を見ることができた素晴らしい学期だったと思います。
みなさんにとって,この1学期はどうだったでしょうか。4月からの自分自身を振り返り,明日から始まる夏休みを成長につなげる時間にしてください。振り返るときに,一つ心がけて欲しいことは,「できなかったこと」「だめだったこと」といったマイナスのイメージよりも,「できるようになったこと」「成長したこと」など,プラスの面ににも目を向けながら,ステップ・アップのための目標をしっかりと立てて欲しいと思います。
お笑いタレントの松本人志さんは皆さんもよく知っていると思います。お笑いだけでなく幅広く活躍されている方です。その松本さん,かつて,こんなことを言っています。「100点は無理かもしれん。でも,MAXなら出せるやろ。」さらに,「ノーミスのままじゃノーポイントや。勝てへん。」などです。言おうとしていることはおそらく,約束された結果なんて,誰にとってもないんだから結果は恐れなくていい。大切なのは結果よりその過程にある。そして,いろんなことにチャレンジして失敗してはじめて気づくことや得られるものがある。だから失敗を恐れずチャレンジしようということだと思います。
何もしなければ失敗はしません。でも,成長もしません。頑張ろうと思ってもうまくいかないこともあります。挑戦には失敗はつきものかもしれません。でも,失敗したからといって,自分をダメな人間だとか,何もできない人間なんだなどと思う必要はありません。失敗にくよくよすることなく,やり直してみればいいのです。何かにチャレンジするプロセスを経験することが,皆さんの心を強くさせ,人として大きく成長させると思います。それに,世の中のチャレンジしている人は,失敗を経験しているので,失敗した人の気持ちがよくわかるのです。本気で挑戦しようとする人には,その思いに共感し,必ず誰かが力を貸してくれるものです。これからの夏休み,やりたいことをする時間がたくさんあると思います。ぜひ,夏休みにしかできないことや新しいことにたくさん挑戦して,心と体を鍛え,自分を磨いてください。
そして,皆さんにお願いです。交通事故やSNSによるトラブルに巻き込まれないよう気をつけてください。SNS上で知り合う人の中には,素性を隠し,中高生になりすましてやり取りをする人がいます。ゲーム攻略法や中高生の興味ある事柄について話を合わせ,連れ去ろうとしたり個人情報を得て脅迫しようとしたりする被害が増えています。命の危険が伴うケースも報告されています。自分の命を大切にし,自分で命を守るよう心がけてください。また,最近,連日,コロナウイルスへの一日の新規感染者数が「前の週より増加した」という報道がされています。例年より厳しい暑さが予測され,熱中症へのリスクが高まる夏になるともいわれています。「休み中も朝晩の検温を継続する」,「人と会話をするときはマスクをする」,「熱中症にならないよう栄養,水分,休養を十分にとる」など,自分の体調に気を配り,健康管理をしっかりとした上で,楽しく充実した夏休みを過ごしてください。9月1日に,元気な顔のみなさんと会えることを楽しみにしています。
コロナ禍ではありますが,子どもたちの成長につながる充実した夏休みになることを願っております。この1学期間の保護者の皆様のご理解,ご協力に心より感謝いたします。