校長室より 令和4年度
2学期終業式
本日,2学期の終業式を迎えました。2学期は,体育祭,総合学習発表会,1年生校外学習,合唱コンクールが予定されておりましたが,コロナウイルス感染対策を実施しながら無事に行うことができました。生徒たちは,これらの学校行事を通して,自分たちで考え,自分たちの手で学校行事を作り上げることを学び,成長を実感し,充実した2学期であったと思います。明日からの冬休みに向けて,終業式で次のような話をしました。
2学期終業式 「冬の過ごし方」
おはようございます。2学期最後の一日となりました。
みなさんにとって,この2学期はどうだったでしょうか。2学期の目標は達成できたでしょうか? 部活動で入賞できた,できなかったとか,成績が上がった,下がってしまったなど,結果に一喜一憂することもあるでしょう。しかし,大切なことは,2学期の自分自身の取り組みについてうまくできたこと,できなかったこと,それぞれについて考えることが大切です。できたことは自信とし,できなかったことは改善策を見い出すことが,次の成長につながります。
話しは変わりますが,最近,朝晩がとても寒くなりました。寒い季節になると思い出す言葉があります。それは,
「何も咲かない寒い日は,下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」という言葉です。
少し昔のことですが,この言葉はシドニーオリンピック女子マラソンの金メダリスト,高橋尚子さんが高校時代の恩師から贈られた言葉です。どんな意味があると思いますか。「冬の寒さに負けずに力をつける」,「目立たないところで,目立たない努力を懸命に行い続ける」など,「寒い冬に負けずに,底力を身につける」という意味が込められていると思います。校庭の樹木もすっかり葉を落としました。自然界の中では,落ち葉のあとの冬の木々は,地面の下に向かってしっかりと根を張り,冷たい北風に耐えているのです。長い冬の間,北風に耐えながら,数か月後にやってくる春に花を咲かせるために,外からは見えないけれど,木の皮の中に,じっくりと栄養を蓄えています。見えないところで,芽を出し,花を咲かせる春を待ち,しっかりと生きる準備をしているのです。
植物も人も同じです。寒いこの冬,自分自身の中身を鍛えて,自分磨きを心がけましょう。具体的には,できていること,できていないことをよく考えて,心や頭を鍛えたり,寒さに負けずに体力を鍛えたりすることです。みなさんがこれからの寒い冬の間にどれだけ自分自身の中身を成長させることができるか楽しみにしています。特に3年生は,冬休みの間に私立高校の入学試験が始まります。進路実現に向けて,最後まで努力を続け,厳しい冬を乗り越えてください。
最後に一つだけ,休み中に守って欲しいことを伝えたいと思います。年末年始は,生活リズムが乱れがちになります。多少そういう面があっても仕方がないかと思いますが,例えば,夜3時に寝て,朝は食事もとらず10時まで寝ているというような生活を続けることNGです。生活リズムが乱れたまま 1月10日の始業式を迎えることは,3学期のスタートに大きく影響します。明日からの冬休みが,皆さんにとって効果的なリフレッシュになること,新たな年,2023年が皆さんにとって素晴らしい年となりますよう願っています。みなさん,良いお年をお迎え下さい。1月10日の始業式,また元気な姿で会いましょう。
保護者の皆様,2学期も本校の教育活動にご理解,ご協力いただきまして有難うございました。健康に気を付け,良いお年をお迎えください。3学期もどうぞよろしくお願い致します。