校長室から(令和3年度)
鬼ごっこ
2時間目終了後の業間の時間に、突然校長室の扉がガラッと開いて1年生の女子児童が飛び込んできました。一瞬何ごとかと驚きましたが、「校長先生、かくれさせてください!」という言葉とその様子から、どうやら彼女は「鬼ごっこ」の最中で、鬼から逃げている「逃げ子」のようです。真夏のゲリラ豪雨のように突然降ってきたこの状況からひとまず退避するために、とりあえず部屋の隅に移動して写真を撮りながらやり過ごすことにしました。この時の状況を(一部勝手に)セリフを添えて説明すると…
「こーちょーせんせー、かくれさせて~」
そこに、鬼が登場。「このへやににげたのはわかってるんだ」 「つくえのしたがあやしいな~」
「やっぱりいたぞ」 「み~つけた!」
「もうにげられないぞ!」「つかまりたくな~い!」
「どこににげたのかな…」 「みつけたぞ!」「こないで~!」
「まて~!」「にげろ~!」
このような感じでした。最後の2枚の写真は、廊下を走ってはいけない、と普段から指導されているので、鬼も逃げ子もまるで競歩の選手のように早歩きで追いかけっこをしていた姿が何とも微笑ましかったです。
それにしても、このような出来事に対して今後どのように対応するべきなのか、児童たちが授業で行っているように「ふりかえり」をしておきたいと思います。「校長室は遊ぶところじゃないぞ!」ときつく叱るべきなのか、或いは、校長室の敷居の低さをむしろ喜ぶべきなのか、正直悩むところではあります。しかし、本校の学校教育目標は「精一杯遊び~」という言葉から始まります。日ごろから児童たちの元気で明るい声が絶えない学校を目指していますので、しばらくの間は後者の立場で見守ることにします。もちろん、最低限の礼儀やマナー、ケガの防止等に反する行為が見られるようであれば、ゲリラ豪雨以上の雷雨となって激しいカミナリを落とす必要が生じるかもしれません。しかし、今日の「鬼」と「逃げ子」の1年生も、授業中は毎日真面目に学習に取り組んでおり、それ以外の活動でも意欲的に努力する姿をよく見かける児童たちです。時と場に応じて必要な形でけじめをつけられれば、それでよいのではないかと考えます。
1時間目に、久しぶりに5年生の教室を見てきました。最初の学級は国語の授業中で、熟語の学習をしていました。「人造」という熟語の意味を理解させるために、担任が「『人造人間』って聞いたことある?『仮面ライダー』とか…」と説明していましたが、児童たちの反応はやや薄かったようです。絶大な人気を誇った昭和の人気キャラクターも、すでに過去のものとなってしまったのでしょうか。少し寂しい気がします。
隣の学級では英語の授業が行われていました。in~、on~、by~など、いろいろな「前置詞」の使い方を練習していました。前置詞は日常会話でも使われる頻度が高い言葉なので、使い方をマスターすれば英語に対する理解がより進むと思います。
3時間目、校庭とは逆の、ふだんは人気(ひとけ)が少ない森側の方から児童たちの声が聞こえてきました。ベランダから覗いてみると、3年生の児童たちが外に出て何かを探していました。数日前に校舎内の消防設備を探していた学級です。今日は校舎外の消防設備をみんなで探しているのだそうです。