真鍮(黄銅)に鉛を添加し、切削性を高めた材料が快削黄銅です。 快削黄銅の標準的組成は、銅(Cu)約60%、亜鉛(Zn)約38%、鉛(Pb)約2%であり、非常に切削性が良好で、精密機械部品の製作に適した材料です。 鉛は黄銅に対し、0.4%程は、固溶体となって溶け込みますが、それ以上になると結晶粒界、あるいは粒内に微粒となって析出し、機械加工の際、切削性が良好になります。 快削黄銅は、旋盤などの部品加工時に、切粉が細かくむしれ、切粉が細かく折れやすく連続しないなどの特長があります。 これによって、加工時間が短縮されたり、切削工具の寿命が延びたりすることが可能になります。
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