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フェライト系(18Cr系) |
鉄に18%のCrを合金化したものです。
フェライト系ステンレスは、一般的に焼きなまし状態で使用され、軟質で延性に富み、良好な加工性と、耐食性をもっています。 ほとんどの鋼種が16%以上のCrを含有し、安定したフェライト相を形成していますので熱処理しても硬化する性質をもちません。 高価なNiを含まないために比較的安価で耐食性に優れた特性があります。 また、耐食性・耐熱性の面ではマルテンサイト系ステンレスより優れた特性をもちます。 さらに常温で磁性を有しています。
フェライト系のステンレス
SUS430 |
マルテンサイト系(13Cr系) |
鉄に13%のCr(クロム)を合金化したもので、炭素量が多く、焼入れ硬化性があります。
一般の鋼と同様に、熱処理(焼入れ・焼き戻し)により高強度・高硬度などの優れた機械的特性が得られる特性をもっています。さらに常温で磁性を有しています。 また、他のステンレスと比較して、耐食性の面では劣ります。
マルテンサイト系のステンレス
SUS403 SUS410 SUS416 SUS420J2 SUS440C |
析出硬化型ステンレス |
優れた強度と耐食性
析出硬化系は、高強度のためにCu、Alなどを添加し、析出硬化性をもたせたステンレス鋼です。 析出硬化とは、固溶化熱処理(溶体化熱処理)の後、時効硬化(析出硬化)を人工的に行う事をいい、ステンレスですと600番台が相当します。 シャフトやタービン部品などに使用されるSUS630が代表的な鋼種です。
※耐食性:オーステナイト系>析出硬化系>フェライト系
析出硬化系のステンレス
SUS630 SUS631 |
二相ステンレス |
強さと耐食性をあわせもつ鋼種
二相ステンレスは、オーステナイト・フェライトステンレスと呼ばれることもあるステンレスです。 オーステナイトとフェライトが混在する金属組織をもつステンレスです。
二相ステンレス(オーステナイト・フェライト系ステンレス)
SUS329J1 |