過去ブログ(平成25年度~平成26年度)

過去分(H25~H26)

晴れ・みどりの日 その1 カウンセラーの眼18「愛着障害の子」


<カウンセラーの眼18「愛着障害の子」>小学校高学年の頃から、すぐカッとなる衝動性や過敏行動、体教師への反抗、破壊的な行動が表れる子供が出現しています。 中学校に入学すると、自分の衝動を抑えることが出来ずに、その行動がより強く表出してきます。 友達や教師の情愛が受け取れず、相手を敬い尊敬する心さえ欠如し、問題行動を繰り返すことになります。 このような問題行動を繰り返す子供の相当数が、乳幼児期に親や家族から何らかの原因で愛情を注がれず(不十分)に、虐待やネグレクト(放置)を受けたケースもあって、保護者との安定した愛着(愛着を深める行動)が絶たれたことで引き起こされた障害となります。このような子供たちへの対処(ケア)としては、新たな適切な環境の中で、継続的に養育し直すことで大幅な改善が期待できます。

その3 校長室コラム「この1ヶ月を総括」


<校長室コラム「この1ヶ月を総括」>4月1日に着任して、1ヶ月が経過しました。長いようであっという間の1ヶ月でしたが、私には10年ぐらいの重さを感じた1ヶ月でした。 16年前から5年間の矢板中勤務時代の経験や感覚を思い出しつつ、誠心誠意、学校経営をさせていただきました。 伝統ある矢板中を守り、発展させるために、私に何ができるのかと常に自問自答しながらの1ヶ月でした。 矢板中教務主任勤務の5年間で学んだ経験とその後7年間の教頭時代、3年間の校長時代の貴重な経験を、今後の矢板中の学校経営に全精力、力を注いでいきたいと考えています。 幸いにも、この1ヶ月で「Happiness」(MISSION)が子供たちや職員たち、地域にも浸透してきたと感じています。 今後は、このMISSION遂行のための6本の基本姿勢について再確認し、着実に遂行していきたいいと考えています。 是非とも、561名の子供たちの保護者お一人、お一人のお力添えを宜しくお願い申し上げます。

 

晴れ 憲法記念日 カウンセラーの眼17「ムカつくの起源」


<カウンセラーの眼17「ムカつくの起源」>子供たちのマイナスの言動に対して、指導を加えた場合、何名かは「ムカつく。」「ムカつくんだよ。」と言う子がいます。 教師は「ごめんなさい。」と言うことを期待しているのに反する言葉(抵抗)です。 今日、ある場所にいった時、母子の会話の中でも「ムカつく。」と子供が言っているのを耳にしました。 「ムカつく」の起源は江戸時代の大阪近辺で、「胸がムカムカする。」という言葉を使ったのが起源のようです。70年代、「花の応援団」が出現した頃、意にそぐわないときに「ムカつく」という言葉を使い始めたようです。その後、親世代から子供の世代まで普通に使うようになって今に至っています。 ここで、問題なのは、注意や指導された時、反省のシナプスが作動しないで「ムカつく」というシナプスにつながることです。

その3 校長室コラム(有意義で安全な4連休に)

 

<校長室コラム(有意義な4連休に)>明日から、ゴールデン・ウィーク後半戦です。 子供たちはほとんどの日数が部活の試合や練習になってしまうかもしれません。または、農家では「田植え」のお手伝いをする子供もいるかもしれませんね。13,4年前、我が家ではこの時期、2日間は「田植え」を(子供は部活で)手伝い、2日は開放してもらって子供の部活の空いた日に、外出したことを覚えています。 特に、1年生は入学から1ヶ月が経過し馴れが出てくるこの時期に、例年「大きな交通事故」が起きています。十分、注意させてください。  写真1,2枚目・・・本日、3校時の1階東男子トイレのようすです。 持ってこない清涼飲料水のアルミ缶が1つ、投げてありました。 私の考えているグランド・デザインの中の「基本姿勢」を全職員で再考していきたいと考えています。

晴れ その1 カウンセラーの眼16 「十代の喫煙の弊害とは」


<カウンセラーの眼16「十代の喫煙の弊害とは」>以前、父母の影響(親が喫煙している家庭など)で,小学校高学年の頃から少しずつタバコに挑戦しはじめ、中学3年になると常習犯になっている子の担任からの相談がありました。 まずは、タバコの弊害について申し上げると、将来「肺がん」の発生率が通常の5倍に跳ね上がります。 しかも、成長過程にある「脳」に、色々な箇所で微少な障害(脳に送る血液量が減少するに伴い)を起こしていきます。 高いタバコ代(親からの小遣いかな?)を支払って、大きな脳や肺に一生のリスクを背負い、さらには次世代の遺伝子にまで影響をしていくことを、本人には分かってほしいと思います。 ただし、このような「常習犯」の子に、いくらタバコのリスクを話したり法律や刑罰の話をしたりても、聞く耳を持ちません。 刑事罰や法的な措置、福祉への協力依頼、親の教育力の再考、本人の自覚などから、総合的に関わって(寄り添って)いくのが重要だと感じています。