◆学校林での活動や学校林・学校の自然

2018年12月の記事一覧

コウヤボウキの綿毛

コウヤボウキはキクの仲間の落葉低木です。
高野山では幹を集めて手ぼうきにしていたといういわれがあります。
キクの仲間の木は日本ではあまり見かけません。
木といっても50cm程度の高さです。幹が細いのでしなっていて、草のように見えます。
タンポポと同じキクの仲間なので綿毛の下に実が付きます。

花は本項目の2018年10月27日を参照

ヤマコウバシ

冬に葉は茶色くなって枯れますが、春、新芽が出るまで木に付いているので、
冬の間、茶色の葉がついていて目立ちます。
 
下のブランコの横に2本、実験ゾーンの遊歩道脇に小木が1本あります。
多摩丘陵では、それほど多くなく、珍しいようです。
コウバシ=「香ばし」の名の通り、クスノキの仲間で葉を破ったり枝を折ったりするといい香りがします。

アオジ

12月11日、アオジのオスを見ました。

ピントがボケてしまっていますが、何とか写真に撮ることができました。
鳥は動くし、近寄ると逃げるので写真に撮るのはとても難しい。
アオジは夏に山で繁殖して、冬に里へ下りてきます。地面の近くにいることが多い鳥です。
この日は、シベリアから渡ってくる冬鳥のツグミも、この冬、初めて見ました。

初氷

12月11日、今冬一番の冷え込みとなりました。
百葉箱の自記温度計は氷点下1.1℃まで下がりました。
ビオトープも凍りました。初氷です。
 

多様種ゾーンのシラカシの伐採

12月10日、業者の方に大きく育ちすぎたシラカシの伐採をしてもらいました。
多様種ゾーンのシイタケ小屋の階段脇のシラカシです。
 
シラカシという名前の通り、材は真っ白です。目が詰まっていて重い材です。
これ1本を伐採しただけでは焼け石に水ですが、少しずつ伐採を進めて
もう少し明るい林にしていきたいと思います。
切った幹や枝は、遊歩道の縁石代わりに並べてもらいました。
 
合わせて、12月8日土曜日に行った学校林活用・再生プロジェクトで見つかった、
秋の台風で折れた枝を4本撤去してもらいました。
高いところで折れていたのですが、職人さんが木に登って切ってくださいました。
すごい技術です。

平成30年度 学校林活用・再生プロジェクト委員会

12月8日の午後は、学校林整備作業に続き、学校林活用・再生プロジェクト委員会を行いました。
本校の学校林は木が大きくなりすぎていて、人の手を入れないと持続可能な里山でなくなってしまいます。
本委員会は、多様な植物や動物を維持していくために、今後の学校林整備をどのようにしていくのか、
中・長期の見通しをもつために、専門家の方にご意見をいただく会です。
校長、副校長、教育連携コーディネーターの他に、
樹木医、多摩市立グリーンライブセンターの方、豊ヶ丘の杜フレンドリーサボーターズの方、なな山緑地の会の方という
里山保全をしていらっしゃる地域のエキスパートに来ていただきました。
 
学校林を回ってみると、今秋の台風で折れた枝がまだ多数残っているのが見つかりました。
また、サクラの枯れ木や枯れ枝が多くあり、伐採する必要があることが分かりました。
シラカシなど間伐した方がいい木やサクラ以外の枯れた木もチェックしたので、これからの学校林整備で計画的に伐採していきます。
莫大な費用と労力がかかる作業です。
実験ゾーンは順調に再生に向かっています。今後も少しずつ広げていきます。
里山の維持には下草刈りが重要です。たくさんの方で選択的にシノダケを刈る必要があります。
みなさまのお力をお貸しください。
次回の学校林整備作業は1月26日土曜日です。

ドロバチの巣

12月8日、学校林の樹木に名札を付けていると、ドロバチの巣を見付けました。
校舎の東端の壁には、もっと大きなドロバチの巣がありますが、
こちらは丸くて穴は1つ、小さくてかわいい巣です。
検索してみましたが、ドロバチの種類までは分かりませんでした。
分かる方はお教えください。

ハゼノキ

暖冬のせいか、今年の紅葉はあまりきれいでないような気がしますが、
ハゼノキはいつもの年のように美しく真っ赤に色付いています。
ウルシの仲間なので、気を付けなければなりませんが、とってもきれいです。
実が付いていました。この木はメスの木です。
 

樹名札付け

12月8日、学校林整備作業と並行して樹木医の方に教えてもらいながら樹名札を付けて回りました。
遊歩道に沿って子どもが目にしそうな木に名札を付けました。
学校林整備作業に参加していた児童と教員が一緒に作業しました。
あまりにもたくさんの種類の木があるので覚えられません。
学校林の多様性に感服しました。