日誌

3月9日(金)雨のち曇り 校長室コラム「卒業式」

<校長室コラム「卒業式」> 昨日からの雨と風が、午前中まで続く中での「卒業式」となりました。校庭が大雨で、来賓や保護者の皆様方は地面がゆるい中での駐車で、大変ご不便、ご迷惑ををおかけしました。

〇今日の欠席等の状況・・・・・・1年間で、一番欠席者が少ない日だったように思います。 
●学年ごとの欠席者数・・・1年 1名(病気等1) 出席停止1(インフルエンザ1)   2年 3名(病気等3)   3年 0名   職員 0名 でした。

〇卒業式 厳粛の中、感動の式になりました・・・・・・「進化する北中」「進化する卒業式」をキーワードに生徒会とタイアップして、企画、計画、運営、実施した卒業式でした。
●大きな流れや次第などは変更できませんが、進化できるところは新しい企画を取り入れながら「進化した卒業式」になったことと考えています。
                                
●特に感動と涙をそそわれたのが「答辞」を述べた鈴木 前生徒会長でした。
「北中でやりきった」「北中で得た経験や体験を後輩にたくさん伝えたい」「感謝の気持ちを親や先生方に伝えたい」など、約10分間の「答辞」の中には、鈴木君の北中3年間の強い心と思いが伝わり、私も目頭が熱くなってしまいました。
 
***卒業式で「答辞」が終わって「鈴木 〇〇」と言ったあと、保護者席、来賓席から「拍手」がわき上がりました。職員も合わせて「拍手」をしました。私の長い経験でも、卒業式の「答辞」で拍手が起きたのは初めてのことでした。

●式で話をさせていただいた(校長の)「式辞」をコピーして紹介させていただきます。
******今日の卒業式 「 式辞」のコピー
 暦の上では「啓蟄」が過ぎ、春を感じた生き物たちは冬眠からさめ、動きはじめる季節になってきました。
 本日は、加藤公博町長様をはじめ小林栄治議長様、岩松一雄教育長職務代理者様、そして多くの地域のご来賓の皆様方の御臨席を賜る中で、北高根沢中学校「卒業式」が挙行できますことを、この上ない喜びと感じております。
  
 さて「卒業式」を迎えられた68名の皆さん、誠におめでとうございます。義務教育9カ年の課程を修了したことの証として、ただいま「卒業証書」を授与いたしました。
 中学校の3年間。特にこの一年間は学校行事に、部活動に、生徒会活動にと大活躍の3年生でした。夏休み後は、人生初めての受検(験)勉強にも臨んできました。大きなプレッシャーに負けず、努力し続けてきた皆さんは素晴らしいと私は思います。

 卒業生へのはなむけの言葉として、2点、お話申し上げます。
 一つ目は、「新たな北中レジェンド」に向けてについてです。
 昨年度からの継続で、北中を進化しよう、北中に新たな伝説を作ろう、夢と冒険の北中にしていこうという、私の学校構想に生徒たちがベクトルを合わせ、3年生は精力的、意欲的に動いてくれた二年間でした。
 特に、「生徒会」は会長を中心に新たな企画や活動を計画してくれたり、「あいさつ運動」の強化、「清掃活動」、「町や地域のボランティア活動」にも進んで参加してくれたりしていました。
  今年度作り上げた「北中レジェンド」を、次年度も2年、1年が引き継ぎ、発展させていくと期待しています。
 
 2つ目の話をします。先日閉幕した「ピョンチャン五輪」で、日本初の銅メダルに輝いた「そーだねージャパン」「女子カーリング」の話をします。
 8年前のオリンピックの敗戦を機に、北海道北見市に6名のメンバーが集まり、「北見から世界へ」という合い言葉で練習開始! 会場探しや遠征費の資金集めに苦労しながら、日本の大会で勝てない時期を乗り越えながらピョンチャン五輪に参加しました。
 予選から「そーだね」「オッケー」「ナイス~」など、北見弁の大きな声で作戦会議をしながら、笑顔で戦う4名でした。他チームとは違う「色」を出しながら、準決の韓国戦ではあと一歩で敗戦。3位決定戦のイギリスとの対戦では 、相手チームの最後の一投で勝利し銅メダルに輝きました。
 このチームのモットーは、「全員で戦う」「納得いくまで話し合う」「ミスを責めない」「負けても仲間を責めない」だそうです。
 3年生のこれからの生き方にプラスになる言葉があったのではないかと、私は思いました。将来の自分の夢や大きな目標に向かって生きていく上で、この「LS北見」のような暖かな雰囲気や気持ちも持ち続けてほしいと思い、紹介しました。
 
 最後に、保護者の皆様にお祝いを申し上げます。
 これまでの15年間、数々の思い出や出来事が脳裏をよぎり、満足感と充実感で胸いっぱいのことと推察いたします。
 本校での3年間、保護者の皆様の温かい御理解とお力添えを賜り、北中の教育成果が向上していることに対して、心からお礼を申し上げます。
 卒業生一人ひとりの「夢の実現」を御祈念申し上げ、「高根沢町から世界へ」という言葉を添えて式辞といたします。
      平成30年3月9日
             高根沢町立北高根沢中学校長 五味渕俊夫