木間ケ瀬中「歳時記」

木間ケ瀬中「歳時記」

12月22日(火)

 冬休み前の最終日となる今日は,二十四節気の一つ「冬至」です。今更説明するまでもありませんが,太陽が顔を出している昼間の時間が一年でいちばん短い日です。反対に昼間が一番長い日「夏至」と比較すると,昼間の時間が5時間以上短いのだそうです。そんな貴重な太陽のぬくもりを感じることができそうな今日,大掃除があります。今年一年の溜まったホコリをしっかりと取り除き新しい一年を迎えたいものです。
 さて,明日から(書類上は24日から)冬季休業です。生徒には事件や事故に巻き込まれることなく安全に過ごしてほしいと願うと同時に,日頃学校があるとなかなかできないことをしてほしいと思っています。学習であろうと運動であろうとかまいませんが「この時期だからこそ」という体験ができたら素晴らしいですよね。私自身少年時代の冬季休業を思い起こすと年末は,冷たいバケツの水で雑巾を絞りながら「大掃除」し,大晦日には家族でこたつに入りいつもより遅くまでTVを見ながらみかんを食べ,年越しの除夜の鐘を聞きながら近所の神社へ初詣,そしておみくじを引き境内の枝におみくじを結び・・・正月には大人からお年玉をもらえるよう礼儀正しく装って親戚一同が集まる。そしてみんなで「羽根つき」「凧揚げ」「コマ回し」「かるた」・・・ そしてみんなで「おせち」を食べたり「お餅」を食べたりしながら,新年の抱負を考えたりしたものです。今はこんな風景は「出来過ぎ」と思いますが,昔はみんなこうだったですよね? よく教育現場では「伝統文化教育」という言葉が使われますが,こんな日本の伝統や文化に触れてみる絶好の機会だとは思いませんか。
 日頃学校は皆さんの大切なお子さんをお預かりしていますが,明日から冬季休業,大切なお子さんをご家庭にお返しします。いずれにせよ,甘やかさず家族の,そして地域の一員である自覚を持たせて生活させてください。 それでは1月7日にHP更新を再開します。「皆さん、良いお年を・・・」

12月21日(月)

 前期の学校評価アンケートの中で「学力向上に取り組んでいることを知っていますか?」という質問がありました。これに対して保護者の皆様は48%が「そう思う」「ややそう思う」,全校生徒では「そう思う」「ややそう思う」が42%という結果でした。どちらも知っているという回答が半数以下という結果でした。(詳しくは本HP内にも掲載)
 だからというわけではありませんが,「学力向上」への新たな取り組みを始めます。生徒の学力を上げるためには,「がんばれ~」と生徒を応援するだけでは,もちろん足りません。我々教師がプロ意識を持ち「授業改善」に取り組むことは大前提ですが,この改善した「授業」と「家庭学習」で理想の「学習サイクル」を築こうという取り組みです。学力と家庭学習には相関関係があるという各種調査の結果も出ており,もちろん本校でも家庭学習を奨励してきました。しかしその家庭学習の内容は「習慣を身につける」ための基礎的基本的な内容がほとんどです。結果としてほとんどの生徒「家庭学習の習慣化」が身についてきました。そこで家庭学習を次なるステージ「質の向上」へと発展させるための取り組みです。具体的には「授業」の内容の「復習」を家庭学習で行い,同じ内容を「授業」「家庭学習」と2回学習するのです。本校の生徒は日々の授業では,内容を理解しています。ですがその理解が定着しません。明らかに「復習不足」です。この「授業」の内容をきちんと「家庭学習で復習」できれば,確実に学力は向上するはずです。またこの復習の習慣が身につけば,不思議と「次は何をやるのだろう」と興味がわき教科書をペラペラ捲るようになります。これが「予習」です。「予習」→「授業」→「復習」という学習サイクルが身につけば,同じ内容を3回学習することになりますよね。
 明日,全校生徒にノートを一冊ずつ配布します。「自主学習ノート」です。この「自主」とは学校から出される「宿題・課題」以外に自分で行う家庭学習という意味です。「復習っていっても何をやればよいのか・・・」という生徒もいることでしょう。そこで各学年の廊下に「自主学習コーナー」を設置し,各教科「こんな学習をしてみな!」という支援のための「プリント」を準備しました。個人差があるのですぐに一冊終わってしまう生徒も出てくるでしょう。その生徒には新たなノートを配布します。1000冊既に準備していますので大丈夫です。
 明日の学年集会の中で生徒たちに説明しノートを配布します。ポイントは「自主的な学び」です。やらなくても叱りません。でもやれば確実に自分の力になるはずです。ご家庭でもご支援お願いしますね。

12月18日(金)

 今朝は澄み切った空気に「冬」の季節を感じる寒さです。
 以前ご紹介したように,校内の花壇の整備を暇を見つけ行っています。私もそんな歳になったのか,土をいじっていると心が安らぐ感覚を覚えます。


上の画像は校舎の非常階段(螺旋階段)下のちょっとしたスペースにある花壇ですが,正門を入り体育館脇を通り,昇降口や来客用玄関へ向かう際には意外と目立ちます。しばらく手がつけられていなかったようなので耕し,スイセンを植え,冬の寒さに強い「ビオラ」という花を植えました。螺旋階段の下ということもあり,雨に当たらないため頻繁に水やりをしています。するとどうでしょう。

 花壇に足跡があるではありっませんか・・・
おそらく悪気もなくボールを取りに来た勢いでつい・・・だと信じていますが,子供たちには「花」はあまり関係ないのかもしれません。確かに私自身も子供の頃はそうだったかもしれません。しかし,寒い中自分で花壇を掘り起こし整備し花を一つ一つ植えてみると、「お!つぼみができた」など毎日少しずつ成長している花・植物の「いのち」を身近に感じます。
 今,世の中では「いのち」を粗末にしている事件や事故の報道が毎日のように報じられています。学校も道徳の授業を中心に「命の大切さ」について指導はしていますが,自分の手で植物を育てる(技術科の授業でやっていますが)というのも,子供たちの情操教育には大切なことかもしれませんね。

12月17日(水)

 今,サッカーのクラブワールドカップが日本で開催されていますね。夕べは開催国王者ということでサンフレッチェ広島が南米王者のリバーブレートと対戦しましたが,惜しくも負けてしまい決勝進出はなりませんでした。我々の年代が子供の頃に比べるとJリーグの発足以来サッカー人気も高まりましたが,世界的にみるとまだまだだと言われています。もともとこの大会は,ヨーロッパ王者と南米王者が真の世界一をかけて,それぞれ隔年でヨーロッパ・南米で行われてきましたが,あまりに熱狂的な観客・サポーターのために開催をも危ぶまれ,「サッカーの中立国で治安も良い」日本での開催になりました。昨日の試合では,遙か地球の裏側アルゼンチンから2万人ものサポーターが会場に訪れ,熱狂的な応援をしていました。また今回の大会は世界180カ国にライブで放映されているというのも驚きですね。そんなクラブワールドカップ,今日はアジア代表中国の広州恒大とメッシ・ネイマールなどの所属するヨーロッパ王者「銀河系軍団バルセロナ」の対戦です。今日も世界中が熱狂する試合が日本で開催されるわけです。世界中が一つになる瞬間をサッカーが作り出しているとも言えますね。
 さて,同じサッカーですが「なでしこ」の相性でおなじみの女子サッカーの第一人者「澤穂希」選手が引退を発表しました。澤選手は中学卒業と同時に15歳で日本代表に選出されて以来,日本女子サッカーの大黒柱となり活躍してきたことはご存じの通りです。サッカーという一つのスポーツが日本の女性のイメージをも変えてくれた,その原動力となってくれた澤選手,本当にお疲れ様でした。

12月16日(水)

 いつの間にか12月も後半に入りました。冬休みまで残り1週間というところです。残り2週間の2015年(平成27年)でしっかり今年を振り返り,きたる新しい一年の抱負を持ちたいところです。って書きながら,私自身2015年を振り返ってはみるものの,困ったものでいざとなると,なかなか思い出せないものです。
 ところで昨日,京都東山区の清水寺の「舞台」で世相を表す今年の漢字が発表されましたね。もうご存じだと思いますが今年の漢字は「安」です。残念ながら(?)私の予想とは違っていました。私の予想は何だったかは別にして,皆さんもご自分の一年間を漢字一文字で表してみませんか? これが意外と難しいのです。冒頭で私自身の「なかなか思い出せない・・・」と書きましたが,私も自分の一年間を漢字一文字で表してみようと振り返ってみたらこの有様です。おかげで今年一年を振り返るきっかけになったばかりか,反省点の多いことを再発見しました。またそうこう考えていると知らずのうちに「漢字の勉強」になっていたりして・・・そんな一年を振り返りながら思いついた私の今年漢字一文字は「受」です。今年を振り返ってみると,新しい環境での勤務だったためか先が見えず「受け身」のことが多かったように反省しています。そして来年こそは「攻(せめ)」の気持ちで物事に取り組みたいと決意したしだいです。(あなたが攻めてどうするの?)って聞こえてきそうですが・・・
 皆さんの今年の漢字一文字はいったい何でしょう?ぜひ考えてみましょう。
 来たる2016年(平成28年)は木間ケ瀬中学校にとって躍進の年「躍」になるよう「攻」めていきたいと思います。