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2024年10月の記事一覧

校長室のひとりごと「スズメが絶滅の危機?」

 野鳥の中でも身近な存在、特に気に留めるまでもなく「チュンチュン」と街中で頻繁に見かける存在のスズメ、実は近年激減しており、その減少率は絶滅危惧種レベルだと環境省の生物多様性センター環境NGOの調査結果が公表されました。

 この調査は里地、草地、農地、湿地、里山など様々な環境ごとに調査され、その里地の調査で、出現頻度が高いとされる106種の鳥類について調査すると、スズメ、ツグミなど16種の一年あたりの減少率が環境省の定める「絶滅危惧1B」「絶滅危惧II類」に匹敵する減少率だと明らかになったそうです。

 その要因は様々で、気候変動による温暖化、生態系の変化による野鳥の餌となる昆虫や幼虫の減少、里山の荒廃、農地の減少などが複雑に絡み合っていると言われています。

 一方、蝶々(チョウチョ)、蝶類の33%が年3・5%以上のペースで減少しているとの報告されました。

 近い将来スズメを珍しがって競い合ってシャッターを切る時代がやってくるかもしれませんね。

 10月になっても猛暑日だったりと、この温暖化は人間だけではなく野生の生物にも厳しい世の中になっているということでしょうか。

校長室のひとりごと「還暦の同級生」

 60年前、1964年の昨日10月1日に東海道新幹線が開通しました。当時は最高時速210㌔東京―新大阪間を4時間で移動を可能にし「夢の超特急」などと呼ばれていました。高度成長期真っ只中の日本が、その経済力・技術力を世界にアピールするにふさわしい場、東京五輪の開会式が同じ年の10月10日に迫り、先に開通していた首都高速道路と、この夢の超特急の開通、そして東京五輪が日本の力を世界中にアピールしました。
 還暦を迎えた東海道新幹線、現在は最高時速285㌔、東京―新大阪間が2時間21分となり60年で1時間40分短縮されました。建設中のリニアモーターカーの最高時速は500㌔、更に移動時間の短縮が見込まれています。
 ところで、この60年で新幹線の車両も随分進化し、現在で6代目。騒音や空気抵抗を軽減させ乗り心地も随分と良くなりました。一方、速度が上がり、時代の流れも手伝い移動時間が短くなったことで、消えていった設備や装備も少なくありません。例えば「公衆電話」、携帯電話の普及によって2021年に公衆電話は廃止となりましたが、代わりに車内に無料WIFIを完備しています。次に「食堂車」、新幹線が博多まで開業し、最長で乗車時間が7時間を超えていたことで、食堂車が誕生しました。しかしスピードアップとともに2000年に食堂車は廃止となり、車内でのワゴン販売も昨年廃止されてしまいました。近年は飛行機のファーストクラスのような「グランクラス」と呼ばれる豪華な空間、サービスが始まっており、2026年には、完全個室が登場するそうです。
 還暦を迎え、尚も進化する新幹線。同じく還暦を迎える同級生の私も、負けていられません。更なる進化(?)を目指します。

校長室のひとりごと「星に願いを」

 昔から「流れ星が流れている間に願い事を」などと言われており、これまで◯◯流星群など、チャンスあるごとに挑戦してきましたが、あまりにも突然現れすぐに消えてしまうため、一度も願いが叶ったことはありません。と言うより一度も流れている間に願い事を言えたことすらありません。皆さんはどうですか?

 これまで願いが叶わなかった私のような人には朗報です。世紀の大彗星とも言われている「紫金山アトラス彗星」をご存知でしょうか。2023年1月に中国の紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡で相次いで発見された彗星です。発見当時は「木星」より遠くにあったにもかかわらず発見されたことから、かなりの大きさで2等星ほどとも言われていました。彗星は氷を含んだ天体が、太陽に近づくとその氷が溶けガスやチリを放出して長い尾を引くように見える状態を「彗星」と呼んでいます。

 実はこの「紫金山アトラス彗星」は現在地球に最接近しており、条件が揃えば日本でも肉眼で見ることができるそうです。実際に昨日の未明、飛行機から綺麗に尾を引いた姿が目撃されているそうです。ここ数日間は、夜明け前の午前4時半頃の真東の水平線と角の低い位置で見えるそうです。そして一旦見えなくなりますが、10月中旬には夕方、今度は西の空に現れ、徐々に高く移動して10月いっぱいは肉眼でも見える可能性が高いと言われています。

 「アッ」という間の一瞬の流れ星と違うため、もし目視できれば、じっくりと願い事を唱える時間があるので、今度こそ大丈夫(早起きできれば)かもしれません。

  早速 今朝、張り切って早起きしましたが、我が家からは近隣の建物で見えませんでした。今月中旬のチャンスに再チャレンジです。