2024年11月の記事一覧
校長室のひとりごと「悩みは修学旅行の行き先」
先日、今の1年生対象の令和8年度の修学旅行の日取りが決まりました。「ずいぶん早くに」と思われるでしょうが、中学校の修学旅行は主に新幹線を利用するため学校独自で日取りを決めるのではなく関東修学旅行委員会が各校の希望をもとに割り振ります。それによりJRも修学旅行専用列車のダイヤを組み込んでいくという、大変複雑になっています。そしてこの日取りをもとに各旅行業者はホテルの確保や見積もりなどを作成し学校に提示し、旅行業者を入札するという大まかな流れです。
近年、修学旅行について悩みを抱えています。皆さんは中学校の修学旅行はどこに行きましたか?野田市でなくても関東の中学校の多くは「京都・奈良」に行っていたと思います。これは日本の原点とも言える伝統や文化に触れるためでしょう。しかし近年、その京都はインバウンド需要の影響もあり、宿泊、貸切バスなどが高騰しています。円安もありホテル側も外国人観光客用にシフトし改装するなど、昔ながらの修学旅行生が宿泊できるホテルが減少したことも一つの要因です。ここ数年京都市内はどこへ行っても外国人観光客が多く、市バスなど公共交通機関も長蛇の列、貸切タクシーを利用すれば、旅行費用は一気に膨れ上がってしまいます。
私が抱えている悩みとは「それでも京都に行くのか」「そろそろ別の場所を検討した方が良いのか」です。このまま旅行費用が高騰を続けるようなら、悩んでばかりではなく判断に迫られる時が近々来るでしょう。
例えば、広島であったり、東北の盛岡や奥入瀬、北陸の金沢、信州長野の民泊など…
いずれにしても、生徒達にどんな経験をさせ、何を学ばせたいのかを明確に考えた上での決断になることでしょう。