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校長室のひとりごと「周期セミ」

 9月も中旬だというのに、日中はまだまだ猛暑、セミの鳴き声が暑さに追い打ちをかけるようにあちこちから聞こえてきます。

今日はセミについて書いてみます。

 セミの種類によっても、またその個体によっても差はありますが、一般的にセミは幼虫の7年間を土の中で過ごし、地表に出てきて羽化し成虫としては7日間しか生きられないと言われています。暑さに追い打ちをかけるようなセミの鳴き声も、7年間我慢してやっとの7日間だけ必死に鳴いていると思えば我慢できる気がしますね。

 ところで「周期セミ」って聞いたことありますか。この「周期セミ」とは北米のみに生息する毎世代正確に17年周期、13年周期で成虫になるセミの総称です。その周期年数が素数であることから「素数ゼミ」とも呼ばれており、毎年北米のどこかで発生しているそうです。

 この夏、17年周期のセミと13年周期のセミの発生が重なり数兆匹とも言われるセミの大量発生が記録されました。前回両者の発生が重なったのが1803年のこと、実に221年ぶりの大量発生です。

この周期ゼミの神秘は氷河期に遡るそうです。正確に同じ周期で成虫になれば劣悪な環境下や外敵からも逃れる可能性、つまり生存率が高く種の保存に適した進化が現在に繋がっているそうです。

実際の周期セミの大量発生に興味がある方は「周期セミ」か「素数セミ」で検索してみてください。衝撃的(?)な画像が満載です。