校長室のひとりごと「氷河がなくなる?②」
ヨーロッパ氷河の融解が進んでいるという話をしてきましたが、その続編です。
地球温暖化により急激に氷河が解け出した結果、発見された人や物もここ数年で増加しているそうです。ヨーロッパの最高峰の一つマッターホルンでは氷河に沿って歩いていた登山家により37年前に行方不明となっていたドイツ人登山家の遺体が発見されました。温暖化により長い年月氷河に閉じ込められてきた遺体が、氷の表面が解け始めたことで、偶然発見されたものです。この他にも1942年、放牧の世話中に行方不明になっていた夫婦の遺体、1968年に墜落した飛行機の残骸、1979年に行方不明になっていた英国人登山家の遺体、1970年に嵐に巻き込まれ行方不明になっていた日本人登山家2名の遺体など、氷河が解け出したことで発見されているそうです。また第二次世界大戦中の軍服を着ている身元が明らかになっていない遺体や野生動物の遺体などが発見されているそうです。
1942年に家畜の放牧中に行方不明になっていた夫婦の娘(79歳)さんは「こんなことがあるなんて」「生きている間に再び両親に会えてとてもうれしい」と語っていたそうです。
いずれも冷凍で保存されてきたため当時の様子をうかがい知ることができるタイムマシンのようだと専門家は注目しており、様々な研究材料にもなっているそうです。