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校長のひとりごと令和6年4月12日

 私が教頭として市内中学校に勤めていた頃、かれこれ10年近く前のことです。当時どこの中学校でも部活動の朝練習をしていました。朝7時から始まる朝練(朝練習)のため生徒は7時前には教室で着替え活動場所に移動します。早い生徒は6:30には登校してきます。そのため教頭の私は、6:30には正門や昇降口を開け、生徒たちを待ち受けていました。そうこうすると朝練の欠席や学校の欠席などの連絡のため、ひっきりなしに鳴る電話の対応が待っています。朝の6:00が毎日の出勤時間でした。
 放課後は放課後で、部活動の終了が最終18:30。それから先生たちは各家庭に電話したり、外部からの調査に対応したり、明日の授業の準備をしたり… そんな若い先生方を残して「お先に~」とも言えず毎日20:00や21:00頃に退勤する。こんな15時間勤務、今では考えられないような勤務実態ですが、当時は別に珍しくありませんでした。
ちなみに今も昔も我々教員の勤務時間は一般的に8:00から16:30。教員には残業手当はありません。今思えば毎日7,8時間の超過勤務、月合計は過労死ラインを超えていた記憶があります。

 令和に入り新型コロナ感染症の大流行も手伝ってか、社会全体が変化し、ブラック企業の代表のように教員の勤務が取り上げられ、若者の教員離れも一層進み、教員が足りないなんて地域も出てきています。「働き方改革」の波が教員にも押し寄せてきました。

 今は校長として、先生方の健康を第一に考え、できる限りの仕事のスリム化を図りながら少しでも超過勤務を減らそうと苦慮しています。
そこで皆さんにお願いです。
 学校は多い日には数百件の電話がかかってきて、先生方がこれに対応しています。本校でも「マチコミアプリ」を利用した欠席や遅刻の連絡手段(詳細は本HP内にも)を取っています。今後も「マチコミ」の活用をお願いします。
また、学校へのお電話の対応も、基本的に7:30から18:00としています。ご不便をおかけしますが併せてご協力ください。

何より教員にとって一番大切なこと、それは「毎朝、ハツラツと元気な笑顔で子供たちの前に立つこと!」です。お願いばかりになってしまいましたが、ご理解いただけると幸いです。