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校長室のひとりごと「映えスポット」

 コンビニ越しに富士山が見える、いわゆる「映えスポット」での撮影マナーの悪さが話題になりました。また人気アニメの舞台鎌倉の海を背景に江ノ電が通る踏切もまた「映えスポット」、道路に侵入し車の通行を妨げながらの撮影が話題になりました。共通点はどちらも、主に外国からの旅行者だという点です。しかし一概に外国からの旅行者や外国人が悪いかと言えばそうではありません。旅行者や外国人の大多数は日本の文化を理解し尊重しながら観光を楽しんでくれています。マナーの悪い一部の外国人旅行者が印象を悪くしてしまっているのでしょう。

 最近は神宮外苑の黄色く色付いたイチョウ並木も同様の映えスポット、マナーの悪い撮影の様子が報じられました。これは外国人だけではなく日本人の姿も少なくありません。季節は冬。様々なところでイルミネーションによる飾り付けが始まりました。先日ニュースを見ていると「欅坂のイルミネーション」が始まり、正面の東京タワーを背景に撮影しようと車道の真ん中でお構いなしにポーズをとる日本の若者の映像が報じられていました。富士山も江ノ電も、イチョウ並木もイルミネーションも人気の「映えスポット」ですが警備員や交通整理員を配置するなどの対策が取られています。

 先日見た航空ショーの報道では、ショーの性質上、小さな部品などでも大事故につながるため、折りたたみイスやレジャーシートは使用禁止、関係者がその旨を伝え控えるよう注意すれども一向に聞いてくれません。それどころか関係者にくってかかる始末です。日本人です。

 職業柄よく生徒たちに「マナーを守って」と言いますが、そういった映像を子供達も見ているかもしれません。まずは私たち大人がマナーを大切にしていかなければならないと痛感しました。