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校長室のひとりごと「校長面接」

 3年生を対象とした「校長面接」が始まりました。朝、昼休み、放課後と毎日6人ずつ、7月中に終える予定です。秋にも2回目の「校長面接」を計画していますが、ここでは一人一人の受験校の面接試験を想定した面接を行います。1回目の今回は一人一人の生徒がどんな生徒なのか「人となり」を理解すること、また3年生にとっても「受験生という心構えと自覚」を持つきっかけにすることが目的です。
 学級担任の指導のもと、校長室に入室する際の所作をはじめ、着座の姿勢、目線の置き方、想定される質問の答え方などを既に学び練習してきています。それでも校長室という特別な空間で校長と1対1で話すことは、緊張感から練習通りにはいかないものです。
 「ありのままの姿」で面接を受ければ良い、という考えもありますが、受験、面接試験ということを考えればTPOに即した対応が求められます。中学3年生にもなって「家族構成は?」と質問され「お父さんとお母さんと…」と答えるよりも、「父と母と…」と答えた方が好印象につながるものです。多くの中学3年生は、面接という場面はもとより、1対1で目上の人に敬語を用いて話す機会は、そうあることではありません。しかし、約半年後には「面接試験」を受けることを考えれば、今回の「校長面接」を機に、所作や言葉遣いなどを学ぶ意義は少なくないと思っています。
 大学入試では「総合型選抜(以前のAO入試)」という入試制度が始まりました。この制度では、「志望動機」「大学が求めている人物像と自分の対比」「様々な活動実績」などを面接や論文等の総合的に判断する制度です。
 高校入試の面接試験でも同様です。2回目秋の「校長面接」では、TPOに即した所作や言葉遣いで、且つ自分の考えをしっかりと答えられることを期待したいと思います。