【東京理科大学わくわく理科授業】
本日、2年生を対象に東京理科大学理工学部先端科学科 坂井教郎 教授を講師にお招きして、「わくわく理科授業」を行っていただきました。
2年生の理科の単元に【化学変化】があります。中学校では、行うことのできない実験を4つ紹介していただきました。
2つの固体を混ぜると冷たくなる(吸熱反応)実験です。この反応では、混ぜ合わせた固体が反応し、ゼリー状になります。そうなると周りの熱を吸収し、おおよそー20度~-30度になるそうです。ぬらした板の上で行ったため、水が凍ってビーカーにくっつき板を持ち上げることができました。
この実験を一般的には、「冷えピタ」に活用されているようです。また、この反対で熱を発する反応を「発熱反応」といい、これから活躍する「カイロ」に活用されています。と、自分の生活をする中で身近に化学反応が行われていることを紹介してくれました。
続いて行った実験は、「炎色反応」です。ガスバーナーを利用して、リチウム・ナトリウム・カリウム・銅を燃やしてみました。するとそれぞれ違った色の炎が浮かび上がりました。
お気付きと思いますが、これは花火に利用されています。
3つめの実験は、2つの液体を混ぜて人工繊維(ナイロン)を作る実験です。
2つの液体を混ぜて「糸」ができることに生徒達は、大変興味を示していました。できた糸を試験管に巻き付けて確認していました。少量の液体を混ぜたのですが、実は数十キログラムのナイロン糸ができるそうです。
最後の実験は、熱を発しないルミノールの発光現象です。教室を暗くして、2つの液体を混ぜ合わせると発光する反応です。蛍がお尻を光らせるのは、この原理だそうです。また身近ではありませんが、刑事ドラマの血液反応を見る鑑識もこの原理を利用しているそうです。
最後に坂井教授からは、「身近なところに科学はあります。今、「あ!」と驚いたその感情を忘れないでください。そして「不思議だな?」と思ったら調べてみてください。そして理屈を知ることが面白いと思える理科好きな人になってくれると嬉しいと思います。」と、講義をまとめていただきました。
坂井先生はじめ協力ただいた大学院の皆様、本日はお忙しい中、本講の2年生のために中学校では扱うことができない興味あふれる実験を数多く紹介していただきありがとうございました。今回の「わくわく理科」授業は、生徒にとっても大変印象に残る実験だったと思います。この2年生の中から将来「この実験がきっかけで理科好きになりました。」と、いってくれる生徒が出てくると嬉しく思います。本当にありがとうございました。